出入国在留管理庁が23日公表した新たな計画「不法滞在者ゼロプラン」は、約7万人にのぼる不法滞在者の中でも強制送還を拒否する「送還忌避者」約3千人を今後5年半で半減させるとの目標を掲げた。送還忌避者の中には帰国便に乗せられる直前まで「アバレルヨー」などと大声で宣言して暴れる者もおり、送還には大きな困難を伴う。彼らを帰国させられるのかなど注目される。 鈴木法相「将来的にはゼロに」「ルールを守らない外国人は速やかに国外退去させる。将来的には不法滞在者ゼロをしっかりと目指していく」 鈴木馨祐法相はこの日の閣議後記者会見でこう決意を述べた。 出入国在留管理庁によると、昨年末時点の不法滞在者約7万4千人のうち、強制送還が確定しても帰国を拒む送還忌避者は3122人。このうち仮放免者が2448人と約8割を占め、国籍別ではトルコが最多で579人。多くは埼玉県川口市に集住し難民認定申請するクルド人とみられる。