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大阪大学は9月26日、完全金属フリーの太陽光広帯域応答型光触媒を開発したと発表した。可視光・近赤外光を照射して水から水素を効率よく生成できる。黒リンと窒化炭素からなる複合体で金属フリーのため、相対的に環境負荷を抑制できる。 従来の光触媒は、太陽光に4%程度しか含まれない紫外光を利用していたため、水から水素への太陽光エネルギーの変換効率が低く、実用化には課題があった。 可視光・近赤外光駆動型で完全金属フリーの光触媒は世界初という。紫外・可視光・近赤外線に強い吸収を持つ層状の黒リンと、数層からなるグラファイト状窒化炭素(g-C3N4)の二成分からなる複合体を合成した。 黒リンが可視光・近赤外光に応答する光増感剤、g-C3N4が可視光に応答する光増感剤として働く。黒リンとg-C3N4は、ともに層状構造のため界面を形成しやすく界面間での電荷移動が容易になるため、電荷分離が効率的に進行する。黒リンと
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センサー技術では世界の最先端にいるのに、世界をリードできない。この現状を打破することを目指す「super sensing forum」の初の活動として、オープニングセミナーを開催します。代表の中川聰氏(東京大学 特任教授、プロダクトデザイナー、デザインコンサルタント)が、SUPER SENSINGの体系的な考え方を披露し、今後の技術開発の方向性を展望するほか、super sensing forumのフェローとなる東京大学の教授陣から、東京大学におけるセンシングの取り組みを紹介します。招待講演では、厳選した米国の研究者がセンシングに関する先端的な取り組みを語ります。 super sensing forumとは 最先端のセンサ技術と、これらをネットワーク化したセンシングネット、人工知能(AI)技術を組み合わせることで、新産業を創造する団体です。情報の交流や、データを得ることだけを目的とした企業
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100億円以上の寄付を集め建設、吹田市に寄贈してガンバ大阪が運営 2016/01/27 00:00 黒田 隆明 出典: 新・公民連携最前線 PPPまちづくり、2015年12月10日 (記事は執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります) 2015年9月末に完成した市立吹田サッカースタジアム(大阪府吹田市)は、募金団体が寄付などで資金を集めて建設し、完成後に市へ寄贈した。Jリーグのプロサッカーチーム、ガンバ大阪を経営する株式会社ガンバ大阪が指定管理者として運営に当たる。サッカー専用スタジアムとして、そして、「公民連携の新しいモデル」として注目を集めている。 寄付でつくられたサッカー専用スタジアム――。大阪府吹田市の市立吹田サッカースタジアムが全国的に注目を浴びている。同市にある日本万国博覧会記念公園(以下、万博記念公園)の敷地内に2015年9月末に竣工し、来年2月からJリーグ、ガ
パナソニックは、伸縮自在な「ストレッチャブル樹脂フィルム」絶縁材料と、組み合わせて使う透明電極、配線用導電ペーストを開発した。いわばフレキシブル基板の発展形で、従来品ではできなかった伸張や元の形状への復元を可能とする。開発品を、2016年1月13~15日に開催される「第17回 プリント配線板EXPO」(東京ビッグサイト)に出展する予定。 ここから先は日経テクノロジーオンライン会員の方のみ、お読みいただけます。 ・会員登録済みの方は、左下の「ログイン」ボタンをクリックしてログイン完了後にご参照ください。 ・会員登録がお済みでない方は、右下の会員登録ボタンをクリックして、会員登録を完了させてからご参照ください。会員登録は無料です。
NTT先端技術総合研究所は,人の耳の後ろに電流を流すと加速度を感じる現象を利用した加速度体感システムを「NTT R&Dフォーラム2004 in 厚木」で展示した。用途の一例として示した自動車レース・ゲームと組み合わせたデモンストレーションには参加者の列ができていた。 加速度を体感するために,両耳の後ろに直径5cm程度の電極を付ける。この電極間に電流を流すと,陰極側から陽極側へ向かう方向の加速度を感じるという。詳細なメカニズムは解明されていないが「平衡感覚を司る内耳の前庭に働きかけているのではないか」(説明員)とした。今回の実演では最大で2mAの電流を流した。10mA以上に増やすと加速度だけでなく,眼球が動くという。 体験した来場者の1人は「確かに加速度を感じる。少し酔いそうだった」と感想を述べた。デモに参加するには「実験への参加によって危険や不利益が生じてもNTTは一切補償しない」という趣
【どうした?!日本メーカーの品質】 いまさらFMEAが人気のワケ 國井技術士設計事務所所長の國井良昌氏に聞く トラブルを未然に防ぐために使われるFMEA (Failure Mode and Effects Analysis:故障モード影響解析)が今、日本メーカーの技術者の間で注目されている。FMEAは、システムを構成する部品やモジュールに故障が発生した場合に、そのシステムにどの程度の影響が及ぶかを解析する手法。これにより、各故障モードの致命度を明らかにし、対策の優先順位を相対的に判断できるようにする。。 だが、FMEAは従来からある手法。なぜ今、FMEAが注目されているのか。実務系セミナー「ものづくり塾」において「シンプルで強力なFMEAとDR ─導入事例とその体験実習─」〔2015年2月23日(月)〕の講座を持つ、國井技術士設計事務所所長の國井良昌氏に聞く。(聞き手は近岡 裕) ──自
この記事は日経エレクトロニクス Digital会員限定ですが、2015年02月13日までは特別に誰でも閲覧できるようにしています。 「ビッグデータ」と「IoT」は、最近よく話題に上るが、実態は漠として捉えどころがない言葉の代表例と言える。とりわけ、どのようにして利益の上がる事業につなげていくべきかがわかりにくい。10年以上前からこの分野の研究開発に取り組んできた日立製作所は、同社自身が失敗から学んだ3つの原則があると主張する。本誌と日立製作所が共同で発行する書籍「稼ぐIoT・ビッグデータ徹底解説(詳細はこちら)」から、全体の総論に当たる論文を掲載する。(本誌) 日立製作所の創業陣の1人である馬場粂夫いわく、「世の中というのはものの働きと人の心でできている、両者を統合して視ていかないといけない」。もともと異種の存在である「物」と「人」をいかにして結び付けるかを格闘してきたのが、日立の歴史であ
この記事は日経エレクトロニクス Digital会員限定ですが、 2015年02月13日までは特別に誰でも閲覧できるようにしています。 「ビッグデータ」と「IoT」は、最近よく話題に上るが、実態は漠として捉えどころがない言葉の代表例と言える。とりわけ、どのようにして利益の上がる事業につなげていくべきかがわかりにくい。10年以上前からこの分野の研究開発に取り組んできた日立製作所は、同社自身が失敗から学んだ3つの原則があると主張する。本誌と日立製作所が共同で発行する書籍「稼ぐIoT・ビッグデータ徹底解説(詳細はこちら)」から、全体の総論に当たる論文を掲載する。(本誌) 日立製作所の創業陣の1人である馬場粂夫いわく、「世の中というのはものの働きと人の心でできている、両者を統合して視ていかないといけない」。もともと異種の存在である「物」と「人」をいかにして結び付けるかを格闘してきたのが、日立の歴史
東芝は、水(H2O)と二酸化炭素(CO2)、太陽光を利用して有機物を作り出す、植物の光合成を模倣した「人工光合成」システムを試作した。生成した一酸化炭素(CO)が持つエネルギーを、入射光のエネルギーで割った変換効率は1.5%と高い。植物の中でも効率が高い藻類の光合成に匹敵する値だという。例えば、養殖環境で育てたクロレラのエネルギー変換効率は2%ほどとする注1)。 人工光合成は、温室効果があるCO2を削減しつつ、エネルギー源や材料になる有機物を獲得できるため、国内外で研究プロジェクトが進められている。 例えば、2014〜2021年度で116億円が投じられる予定のNEDOのプロジェクト「二酸化炭素原料化基幹化学品製造プロセス技術開発」で、人工光合成の研究が実施されている。米国では、2010〜2015年で1億2200万米ドルを投じる予定の「Joint Center for Artificial
さびついた工業地帯がスタートアップの“ゆりかご”に 「Rust Belt(ラストベルト)」――。自動車や鉄鋼、石炭などの主要産業が衰退した米国中西部から北東部に位置する地域は通称、“さびついた工業地帯”と呼ばれる。ラストベルトの各都市が新たな産業創出を模索する中で、コネクテッドカー(つながるクルマ)の開発で輝きを取り戻そうとしているのがオハイオ州で…(2018/11/27) 自分で「御用聞き」する容器、化粧品OEMが開発 化粧品のOEMを手掛ける天真堂は、「IoT化粧品容器」の開発を進めている。化粧品の容器に残量を検知するセンサーと無線通信モジュールなどを取り付けて、ユーザーによる化粧品の使用状況を取得できるシステムを2020年までに実用化したい考えだ。(2018/11/27)
この記事は日経エレクトロニクス Digital会員限定ですが、 2014年12月31日までは特別に誰でも閲覧できるようにしています。 米IBM社のコンピューター「Watson」がクイズ番組で優勝したのは2011年。続いて2013年4月、コンピューターが将棋の名人に勝った。さらに2013年11月、富士通研究所などが開発した人工頭脳「東ロボくん」が東京大学の模擬入試に挑戦し、中堅私立大学の合格水準に達した。いずれも、機械学習の技術開発が猛烈なスピードで進んでいることの証である。 では、こうしたコンピューターなら、我々の仕事、特に知的作業の代わりも務まるか。答えは、イエスでありノーだ。まだコンピューターではできない仕事が大半だが、特定の職種に限れば、代替可能になってきた。具体的には、医者の診断の一部や弁護士の一部の作業である。 6万件の論文から独自の知見 例えば、IBM社は既に、Watsonを
1954年に愛媛県で生まれる。1979年に徳島大学大学院 工学研究科 修士課程を修了し、同年に日亜化学工業に入社。1993年に高輝度青色LEDを発表。1999年に同社を退社し、2000年から米University of California Santa Barbara校(UCSB)教授に着任。2014年に、赤崎勇氏(名城大学)や天野浩氏(名古屋大学)と共に、ノーベル物理学賞を受賞する。(写真:栗原 克己) 中村 ありがとうございます。 実際、今年ぐらいに受賞しそうだという感じはあったのですか。 中村 過去の状況を見てみると、ノーベル物理学賞は分野ごとに順番で受賞しているんです。LEDといった固体物性での成果は、4年置きに受賞しています。その順番からいえば、今年はちょうど固体物性が受賞する年。ですから「ひょっとしたら」という感じはありました。周囲の様子からも、何となくそういった兆候を感じてい
ニュース解説 世界中でWindowsコンピューターがダウン、あなたのパソコンは大丈夫なのか 2024年7月19日午後1時ごろから、Windowsコンピューターでブルースクリーンエラーが相次ぎ、世界的なシステム障害に発展している。あなたのパソコンは大丈夫だろうか。2024.07.20
p型化も発光層も他の研究者の功績 中村氏の貢献はあくまで単結晶膜の作製 Part 3―本当の発明者は誰か 「夢と言われた青色発光ダイオードを独力で発明した」と裁判所で陳述した中村修二氏。ところが,実質的な同氏の功績は「GaN(窒化ガリウム)単結晶膜の作製だけ」。発光に必要な結晶のp型化や,高輝度のための発光層の作製は若手研究者たちが成し遂げた。同氏は電極の工夫や量産工程には全く,青紫色レーザダイオード(青色LD)にはほとんどかかわっていない。日亜化学工業に残る「研究記録」によれば,中村氏は青色LEDの発明者ではない。 日亜化学工業の高輝度青色発光ダイオード(LED)や青紫色レーザダイオード(青色LD)の研究者である長浜慎一氏は言う(図1)。「中村修二氏が日亜化学工業を退社した後*1,ある学会で私が研究成果を発表した*2。発表後,ソニーの研究者が近づいてきて私に尋ねる。『青色LEDもLDも
食い違うそれぞれの「真実」 日亜化学工業社長と中村氏 「青色LED訴訟」の深層 「604億円」もの「相当の対価」を「勝ち取った」中村修二氏。自身が言う通り,子供たちに夢を与える技術者版「スター」の誕生だ。ところが,沈黙を破った日亜化学工業社長の口からは意外な言葉が漏れてくる。「なぜ中村氏があんなうそを言うのか理解できない」。高裁へ向けて,両者の主張を掲載する。 中村修二氏語る 個人を報えば企業も利する 今回の判決で,相当の対価(以下,対価)のうち請求していた200億円が満額で受け入れられました*1。対価の総額は604億円以上。確かに高額ですが,それはたまたま市場規模が大きいというだけ。重要なのは,特許の使用者である会社に対する発明者,つまり従業員の配分率です。 判決では「少なくとも50%は下回らない」という配分率が示されました。日亜化学工業も設備投資や研究開発費,私の留学費用などを負担
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この記事は日経エレクトロニクス Digital会員限定ですが、 2014年08月31日までは特別に誰でも閲覧できるようにしています。 Project Araでは、モジュールとモジュール格納部との接続に新技術を投入する。非接触の高速データ伝送技術や、磁石を用いた固定法だ。一方で、LTEや3Gといった移動通信用アンテナなど、実現性に疑問が残る。モジュールを配布するまでのプロセスもまだ不透明だ。 米Google社のAdvanced Technology and Projects(ATAP)部門を中心に複数の企業が参加するProject Ara開発チームは、2015年1月のプロトタイプ完成を目指して急ピッチで作業を進めている。要素技術の開発のほか、モジュールの仕様と外観設計図などを記載した「Module Developers Kit(MDK)」の策定や、モジュールの開発ツール「META tool
この記事は日経エレクトロニクス Digital会員限定ですが、 2014年08月31日までは特別に誰でも閲覧できるようにしています。 ブロックのようにモジュールを組み替えて所望のスマートフォンを実現する米Google社の「Project Ara」。このプロジェクトが普及すれば、端末メーカーや通信事業者が中心だったスマートフォン業界の生態系を激変させる。その影響力はスマートフォンにとどまらない。 スマートフォン(スマホ)メーカーの存在意義を消す。そんな計画が出現した。米Google社が2014年4月に公表した「Project Ara」だ。 Project Araは、ブロックのようにモジュールを組み替えて所望のスマホを実現することを目指すプロジェクト。プロセッサーやストレージ、センサー、無線通信、2次電池(バッテリー)など、スマホの構成要素をモジュールとして分解することで実現する。「endo
この記事は日経エレクトロニクス Digital会員限定ですが、 2014年08月31日までは特別に誰でも閲覧できるようにしています。 大平貴之氏は、100万を優に超える数の星を投影できるプラネタリウム「MEGASTAR(メガスター)」を独力で作り上げた。実は当時、同氏はソニーの社員であり、その後ソニー社内でその技術に基づくプラネタリウムを事業化する話が持ち上がったが製品化までは至らなかった。ソニーの計画はどうして成就しなかったのか。ことの顛末を振り返る大平氏の言葉は、今後増えるであろう「メイカーズ」と企業のあるべき協働関係に、深い洞察を与える。Facebookで同氏が公開した文章を再録した。(本誌) 僕がソニーを退職して独立したのは2003年。もう11年が過ぎました。怒涛のように駆け抜けた10年余りでした。最近ソニーの話題が良く出ます。報道等で業績不振が指摘され、僕のことも時々、引き合い
この記事は日経エレクトロニクス Digital会員限定ですが、2014年08月31日までは特別に誰でも閲覧できるようにしています。 大平貴之氏は、100万を優に超える数の星を投影できるプラネタリウム「MEGASTAR(メガスター)」を独力で作り上げた。実は当時、同氏はソニーの社員であり、その後ソニー社内でその技術に基づくプラネタリウムを事業化する話が持ち上がったが製品化までは至らなかった。ソニーの計画はどうして成就しなかったのか。ことの顛末を振り返る大平氏の言葉は、今後増えるであろう「メイカーズ」と企業のあるべき協働関係に、深い洞察を与える。Facebookで同氏が公開した文章を再録した。(本誌) 僕がソニーを退職して独立したのは2003年。もう11年が過ぎました。怒涛のように駆け抜けた10年余りでした。最近ソニーの話題が良く出ます。報道等で業績不振が指摘され、僕のことも時々、引き合いに出
空間に浮かぶ、身に着ける、周りのものに映し出す、有機EL、4K、タッチパネルなど、どこでもディスプレーに関わる製品、製造装置、部材技術の情報「パネルを見るのがディスプレーの使い方」だと考えているとしたら、今すぐ認識を改めた方がいい。空中に映像を浮かべたり、身に着けたり、周りのモノに動画を映し出したり...。どこでもディスプレーの登場で、ディスプレーの新しい使い方や市場が生まれる。
日本マイクロニクスは、グエラテクノロジー(本社神戸市)と共同で、新原理による二次電池「battenice」の量産化技術の開発に成功した。化学電池ではなく量子技術を用いた物理電池に分類されるもので、試作した100mm角、厚さ11μmのシート状電池では、単3形乾電池2本(直列接続)で約1分充電することで、小型のモータによってファンを1分以上回せる性能を実現している(図、「【動画で見る】これが新原理2次電池「battenice」のデモの様子だ」参照)。しかも、ファンの回転数はほぼ一定であり、放電特性は電気ニ重層キャパシタのように電圧が放電に応じて比例的に下がるのではなく、化学電池のように一定電圧を維持する。 同社によれば、電圧が1.5Vでエネルギー密度が500Wh/L、出力密度が8000W/L、サイクル寿命(初期容量の90%以上の容量保持)が10万回、動作温度範囲が-25~+85℃を実現できると
「ヘルスケアデバイス展2013」は、次世代医療・ヘルスケア機器開発に携わる幅広い業種の経営企画や設計・開発部門のみなさまに役立つ先進的なソリューションや要素技術を網羅的に紹介する新しいビジネスマッチング・イベントです。これからの成長産業として期待が集まる医療・ヘルスケア・介護。これらの分野では、エレクトロニクスやICTなどの技術を活用したイノベーションが今まさに求められています。この新たな市場を創出するために不可欠なことは、異業種や異分野の幅広い連携です。製品やサービスを開発する「産」、産業政策や規制を検討する「官」、要素技術を生みだす「学」、患者に直接向き合う「医」。それぞれが持つノウハウを融合させることでこそ、新たな市場が切り拓けるのです。 日本はこの分野で、世界をリードしていける可能性を秘めています。世界的にも優れた医療技術や要素技術が存在するからです。あとは、これらをいかに結び付け
最近,電力会社の広告記事に,「原子力発電と太陽光発電の比較」を見ることが増えました。「100万kWの原子力発電と同じ量の電気をつくるには,原子力が約0.6km2の敷地で済むのに対し,太陽光発電は山手線内の面積分(約58km2)に太陽光パネルを並べる必要がある。コストも原子力が約2800億円になるのに対し,太陽光は約3.9兆円もかかってしまう」といったものです。経済産業省が開催している「低炭素電力供給システムに関する研究会」でも,原子力発電の優位性を示す数字として同様な主張がなされています。 私はこれを見るたびに,「本当に(電力の)プロの人がこれを書いたのだろうか?」と困惑してしまいます。原発と太陽光発電を比較する上で,意味のない比較になっているからです。そして逆に,エネルギー関連の取材をすればするほど,「原発と太陽光発電は似ている」と思うようになってきました。 まず,上の広告での敷地面積の
プラスチック射出成形法は、自動車部品、家電製品、電子部品、食品容器、医療用具などに、軽量化、高強度、柔軟性、透明性などの特性を生かしたものづくり方法として多用されています。 射出成形法は、合成樹脂を加熱溶融させて金型内に射出注入した後、冷却固化して金型から成形体を取り出すプロセスが一般的ですが、素材の取り扱い、成形条件、金型設計などのファクターによっては、安定した品質の成形品を生産することが困難な状況に陥る場合があります。見よう見まねである程度はできてしまうのが射出成形法の特長ですが、技術的に裏付けされた品質管理やトラブル対策を講ずるためには、基本となる正しい知識を理解することが大変重要になります。 プラスチック射出成形品を企画して開発するためには、金型を新規に設計・製作する必要があります。金型の設計は専門的な知識と経験が求められ、また日本ではノウハウ流出防止などの理由から金型設計手法を学
「人を思わず夢中にさせる仕組み」「快適で使いやすいユーザー・インタフェース」「継続利用を促す仕組み」といったゲーム制作の優れたノウハウを、ゲーム以外の分野に生かす取り組みに今、注目が集まっています。 2010年ごろから米国でにわかに注目を集め始めた「ゲーミフィケーション(gamification)」や、立命館大学教授のサイトウ・アキヒロ氏が提唱する「ゲームニクス」、バンダイナムコゲームスの「ゲームメソッド」、そして教育や医療、社会問題の解決などに向けた「シリアスゲーム」などがそれです。 ゲームの制作ノウハウを生かそうという試みは、エレクトロニクス業界にも広がりつつあります。単なる高性能・高機能化では電子機器が売れなくなった時代に、ゲーム制作のノウハウがその閉塞感を打破する可能性があるからです。既に、タブレット端末やAV機器、 カーナビ、サイネージ機器のみならず、リハビリ用機器や教育用機器な
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