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アメリカ大統領選
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ふるかわ・ひでお 1966年生まれ。2002年「アラビアの夜の種族」で日本推理作家協会賞、日本SF大賞。06年「LOVE」で三島由紀夫賞。 暴力で産み直す東北史 「完全他殺マニュアル」と呼びたい。人をぶん殴って殺せそうな本である。内容的にも外見的にも。原稿用紙二千枚分。赤と緑の角張った装丁からして殺気だっている。 古川日出男は、常に作風を変え続けることで有名であり、以前の作品から今の姿を予想できない珍しい型の作家である。 だからどの作品も、集大成と呼べるのだが、本作こそが、集大成の中の集大成と呼んでしまって良いだろう。 東北六県をさすらう一つの家族の物語。彼らが殺戮(さつりく)とともに行うのはただの殺人にとどまらず、歴史の書き換えと消去そのものである。今知られる歴史は嘘(うそ)であるから、書き換えも消去も、本来自在にできるのである。 本文にちりばめられた東北弁を読み取ることができ
米球界挑み数奇な半生 この本は、僕みたいな“プロ野球大好き人間”だけではなく、普通の人とは違う決断をし、数奇とでも言うべき人生を歩み続ける男を愛する読者には、うってつけです。 一九三九年(昭和十四年)に熊本で生まれたハイディ古賀こと古賀英彦は、熊本工業から近畿大学と野球選手としてのエリートコースを進み、六二年に川上監督率いるジャイアンツに入団しました。と、こう書けば、とても順調だったように思えるのですが、実はそうではありません。入学させてくれると信じていた慶應大学に入学試験で落とされたハイディは、秋葉原でホームレスと一緒に野宿したり、「キャバレーうるわし」でボーイをしたりと、他の野球少年のしない苦労をしてから、御縁に恵まれて近畿大学野球部に拾われました。 そして、当時は大金だった七百万円の契約金を貰(もら)って入団したジャイアンツも、同期の柴田勲はレギュラーポジションを獲(と)りまし
少年小説のような、戯曲のような、少女漫画のような…。しかし、そのどれにもくくりきれない独自の手触りのある連作短編集だ。 時間超えた少女たちの物語 舞台となるのは東京の名門私立女子高。一九一九年から二○一九年までの百年間、いずれの時代も、読書クラブには並外れて美しかったり醜かったり、異形の少女たちが集う。それぞれの時代に学内で起きた騒動について、彼女たちはその真相を学園裏面史として書き残すが−。 女子高出身の編集者と話していた際、旧制中学のバンカラな校風を残した高校で育った自分とのギャップを感じた。それが執筆のきっかけだった。「全然知らない世界で、別の国の話のように新鮮だった」。寄宿舎を描いた小説の読書経験や取材で、想像を膨らませていったという。 物語は五つの短編からなり、各編の冒頭には騒動を暗示するような、過去の名作などの引用が掲げられる。「マクベス」や「緋文字(ひもんじ)」…。南
◆河合さんの略歴◆ かわい・はやお 1928年生まれ。52年に京都大理学部卒業。日本の臨床心理学の第一人者。京大名よ教授で、2002年から文化庁長官。奈良市在住。 人口六千人の兵庫県篠山(ささやま)町《現在の篠山市》で育ちました。兄弟が六人いて、上から仁(ひとし)、公(ただし)、雅雄(まさお)、迪雄(みちお)、ぼく、そして逸雄(いつお)、男ばっかりです。小学生時代はしょっちゅう、遊んだなあという思い出が強いです。 ぼくは割と本を読むのが好き。当時は本を読まないのが健康的で良い子でした。ぼくは兄に言われてついていって遊ぶ。結局、楽しいんです。 街から半時間歩いたら川があり、里山もあるので、わんぱくぼうずが子供たちを引き連れていきました。ぼくも兄に連れられていくわけです。ちゃんばらをやって三回切られたら死ぬとか、かくれんぼ、おにごっことか、本当によく遊びました。 いっつも兄のこしぎんち
苫小牧市勇払で天然ガスや原油の開発が活発だ。道内最大規模で、国内で原油は一位、天然ガスも二位の生産量を誇る。主力の天然ガスは札幌市内の家庭に供給しており、近く釧路や帯広などにも広がる。企業でも利用の動きが進み、道内エネルギーの一大供給基地にまで成長した。脚光を浴びる苫小牧産ガスの現状を追った。 勇払油ガス田は石油資源開発(東京)が開発し、一九九六年から生産を始めた。天然ガスと原油の生産が可能なため、油ガス田と呼ばれる。天然ガスは二○○五年度、約四億立方メートル、原油も二十五万キロリットルと、ともに過去最高量を産出した。 勇払には、地中に原油やガスが集中している「構造」と呼ばれる場所が三カ所ある。このうち、沼ノ端、あけぼの両構造では三本の井戸、南勇払構造では二本の井戸から、それぞれ地下三千九百メートル以深で採掘している。産出した資源は同社の勇払鉱場に集められ、熱量を調整したり、液化したり
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沖縄の祖国復帰の見返りに、本来米国が支払うべき土地の復元費用を、日本が肩代わりしたのではないかとされる一九七一年署名の沖縄返還協定について、当時、外務省アメリカ局長として対米交渉にあたった吉野文六氏(87)=横浜市在住=は、七日までの北海道新聞の取材に「復元費用四百万ドル(当時の換算で約十億円)は、日本が肩代わりしたものだ」と政府関係者として初めて日本の負担を認めた。 この肩代わり問題は外務省密約事件として知られ、警視庁が当時の毎日新聞記者西山太吉氏(74)を逮捕、国民の知る権利をめぐる論議になった。 四百万ドルは、米国が軍用などに接収していた土地を、元の田畑などに戻すための費用。「米国が自発的に払う」と同協定四条で決めた。一方、七条は、沖縄にあるとされる核兵器の撤去や、米国資産の買い取りのため日本が米国に三億二千万ドル払うと決めており、西山氏らは電文などをもとに「三億二千万ドルの
カタカナ語のはんらんがとまらない。とりわけ昨年9月に安倍政権が発足して以来、国の施策名などでやたらと目立つ。その上、身近な札幌市の事業名などにも、やっぱりカタカナ語があるわ、あるわ。だが、なぜそんなにカタカナ語を使うのか? 中には本来の日本語の意味とはまったくかけ離れた形で使われるケースもあるようだ。その実情を取材した。(鷲見浩二) 「子どもワンダーランド事業」「ヘルシーコミュニティー促進事業」「子どもアシストセンター」…。 一月下旬、札幌市が発表した二○○七年度予算案。その概要の説明書に、カタカナ語がやたらとあった。一語一語はそれほど難解ではないものの、「ヘルシー」なら「健康」、「アシスト」は「支援」など日本語で表現した方が分かりやすそうだ。 あえてカタカナを使う理由を各事業の担当部署に聞いた。「日本語より軟らかい感じ」「親しみやすい気がする」(以上、子ども未来局)「違和感ないし」(
日本の合計特殊出生率(一人の女性が一生に産む子供の数)が昨年、過去最低の一・二五に落ち込むなど、先進諸国が少子化に悩むなか、フランスの同出生率は、ほぼ一貫して上昇、昨年は欧州でもトップクラスの一・九二に達した。背景には、「子供二人以上」を誘因する手厚い少子化対策とともに、家族についての柔軟な考え方があるようだ。(パリ・土江富雄) フランス政府は一九九○年代初頭、少子化対策に本格的に取り組み始め、同国の出生率は九四年の一・六六を底に緩やかに上昇している。 収入に関係なく支給される家族手当は、子供一人の家庭は対象にならないが、子供二人の家庭は、毎月約百十七ユーロ(一万六千三百八十円)を国から受け取る。子供が十一歳以上になると、額は加算され、二十歳まで支給される。三人目からは一人に付き約百五十ユーロ(二万千円)と給付額を倍以上に増やす。とりわけ、子供三人以上の家族に対する優遇措置は、国鉄、地下
北海道を代表する味といえばジンギスカン。屋外の宴会や食卓でも、なくてはならない存在だ。でも、身近な割に、なぜ名前が「ジンギスカン」なのかをはじめ知らないことが多い。ひつじ年の幕開けに当たり、京都府出身の男性記者と東京都出身の女性記者のコンビが探偵団を結成。その調査結果を5回に分けて紹介する。
<20世紀−そして未来へ 北の記憶>2 ヒグマの森に人は踏み入った 時は開拓最盛期 行き場失う野生 留萌管内苫前町古丹別の商店街。どの店の壁にも同町のシンボル、ヒグマのかわいいイラストが描かれている。ここから「ベア・ロード」と名付けられた道道を十数キロ行った三渓(さんけい=旧字名、三毛別)の神社境内に「熊害(ゆうがい)慰霊碑」が建つ。 建立者は地元でクマ撃ちの名人といわれた大川春義(故人)。碑には一九一五年(大正四年)十二月九、十両日、三毛別の通称「六線沢」で、クマに襲われて命を失った開拓農家七人の名が刻まれている。当時、大川家にはクマ狩り本部が置かれ、春義は「子供心にも惨事の再来を防ぐ為(ため)一生を賭(と)して熊退治に専念」(碑文から)すると決意。六十二年後に百頭目を射止め、慰霊碑を建立したという。 北海道最大の獣害事件といわれるこの惨事は、木村盛武(78)=札幌市在住
ぬか・・・・・・・・1kg 塩・・・・・・・・・・80〜100g 熱湯・・・・・・・・1.5リットル 食パン・・・・・・1枚 (またはビール・・・・・・50cc)
仮面は《1》コートジボワールの仮面ゴリ・プレプレ(バウレ族)《2》コートジボワールまたはリベリアの戦闘用仮面(ダン族またはマノ族)《3》コンゴ共和国の子どもの仮面《4》ナイジェリアの仮面(ヌペ族)《5》ガボンのオキュイ(プヌ族またはルンボ族)《6》コンゴ共和国のキフェベ(ソンゲ族)《7》カメルーンの仮面《8》リベリアの仮面 儀式で「変身」する道具 「能面」そっくりな表情も 美術館の展示室に並(なら)ぶ仮面は、アフリカ大陸(たいりく)の西部から中央部にかけての部族が使っていたものです。北大名誉教授(ほくだいめいよきょうじゅ)の橋本信夫(はしもとのぶお)さん(73)が、研究のため何度も訪(おとず)れたアフリカで、現地(げんち)の人から買い求(もと)めた貴重(きちょう)な仮面です。橋本さんは六年前、これらの仮面を札幌芸術の森美術館にプレゼントしました。今回の展覧会で初(はじ)めてその大部分を見
「防衛力の果たす役割が大きくなっている状況を考えると、日本も主任大臣を置くことが望ましい」。防衛庁の守屋武昌事務次官は十二月上旬の記者会見で、防衛省昇格の必要性を強調した。 防衛庁サイドが強調する省昇格の利点はいくつかある。 まず事務手続きの簡素化だ。国家行政組織法は外務、財務、総務など計十機関を省に位置付ける一方、防衛庁は金融庁や警察庁と同じ内閣府の外局だ。予算要求や法案、幹部人事は内閣府の長である首相を通じて閣議にかけなければならない。省になれば防衛相の権限となり、煩雑な手続きを省ける。 武力攻撃事態の際の防衛出動や海上警備行動の承認を得るための閣議開催も直接求められるようになり、迅速な対応が可能になる。 防衛庁がそれ以上に重視しているのは国防を担う機関としての「格」だ。海外では米国、英国、ドイツ、ロシア、韓国、中国など主要国のほとんどが国防組織を省に位置付けており、肩
職が乏しい故郷を離れ、安上がりで使い勝手のよい労働力として工場地帯を漂う「現代の出稼ぎ」たち。この現実をどうみるべきだろうか。 ■非情な時代 ルポライターの鎌田慧さん(67)に東京都内で会った。鎌田さんは一九七○年代初め、出稼ぎの季節工として工場労働を体験し、ルポ「自動車絶望工場」に実態を描いた。 「当時の出稼ぎは中高年が八割、残りが若者だった。今と逆ですね」 高度経済成長による人手不足が農漁村から猛烈な勢いで人を吸い上げていた。その数は、鎌田さんの故郷・東北の出身者を中心に全国で年間約五十五万人。北海道からの出稼ぎもピーク時には約五万人にのぼった。 労働実態は過酷だった。それでも「今と比べたら、まだ夢を描けたかも」と鎌田さんは言う。 「社会が開かれ、時代に可能性があった。田舎に帰っても何らかの仕事はあった。でも、今では北海道など地方は寂れる一方。そこで職にあぶれて
アジアの大国として国際社会での地位を着々と固めつつある中国。急速な経済発展と歩調を合わせるように、軍事分野の増強も著しい。装備のハイテク対応など近代化を進め、国防費は毎年10%以上の高い伸びを維持している。日米などの警戒感が強まっている中国の軍事力の現状についてまとめた。 中国は二○○五年度の国防費当初予算に二千四百四十七億元(約三兆千八百十一億円)を計上。当初予算比で十七年連続して10%以上の伸びとなった。一九九七年度の三倍、二○○○年度の二倍に相当し、軍事力の拡大が続く現状を如実に示している。 こうした国防費の伸びへの諸外国からの警戒に対し、中国は「西側の一部大国より少なく、国内総生産と国家財政支出に占める割合も相対的に低い」(中国版防衛白書「二○○四年の中国の国防」)と強調。○三年の中国の国防費は、米国の5・69%、日本の56・78%、英国の37・07%にすぎないと主張している。
あっせん収賄罪で逮捕された衆院議員鈴木宗男(54)の足跡をたどり、政治家・鈴木を生み育てた政治、社会の風土を描き出す「虚実」を長期連載します。
白くてつやつやのご飯と おいしいおかずが融合したどんぶり。 早くてうまくてボリューム満点だからこそ、 男の人が好きな代表メニューなのでしょう。 好きこそモノの上手なれといいますが、 当然好きなものを作るときにはこだわります。 あれこれ工夫したり、いつもと違う調味料を使ってみたり、 盛り付けを豪華にしたり……。 特に男の人は「自分流」のこだわりを入れるのも得意です。 そんな男のこだわりを演出し、 「シアワセになれるどんぶりレシピ」を用意しました。 好きな音楽でもかけて、お酒なんかも軽く飲みながら、 好きな人のためにうまいどんぶりめし、作ってみませんか?
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