アスベスト(石綿)の健康被害で初めて「国の責任」を認めた大阪・泉南アスベスト訴訟の最高裁判決(9日)を受け、日本共産党の山下芳生、小池晃両参院議員が16日、質問しました。山下氏は、参院内閣委員会で政治決断での早期解決を主張しました。 同訴訟は1陣大阪高裁で原告の訴えを棄却する一方、2陣大阪高裁は国の責任を認めました。最高裁判決では1陣、2陣とも国の責任を認め、1陣については賠償額確定のため大阪高裁に審理を差し戻しました。 山下氏は「提訴から8年余で原告89人のうち、すでに14人が命を落とした」として、「生きているうちに解決してほしい」という1陣原告の声を紹介。「これ以上裁判を長引かせるべきではない。1陣、2陣一括して解決し、被害者を救済すべきだ」と菅義偉官房長官に政治決断を求めました。 菅官房長官は、「判決を重く受け止める」としながら、「所管省庁である厚労省が適切に対応すべきだ」と述べるに