「落ちない駅ホームを早く」。全日本視覚障害者協議会(全視協)は1日、鉄道駅への可動式ホーム柵(可動柵)の整備などを求め、都内で宣伝しました。 1973年2月1日、全盲の上野孝司さんがJR山手線高田馬場駅ホームから転落し亡くなりました。「鉄道死傷事故ゼロの日」となる同日、全視協は毎年、行動にとりくんでいます。 同駅ホームで献花をした後、駅前で横断幕を掲げ、▽可動柵の早急な整備拡充▽ホーム要員の配置―などを求める署名を呼びかけました。 全視協理事の山城完治さんはマイクを手に「視覚障害者にとって駅の歩行は綱渡りと同じ。“欄干のない橋”です。運動により可動柵の設置は少しずつ進んでいますが、道半ばです。一日も早く整備を」と訴えました。 視覚障害者の駅ホームからの転落等による重傷死亡事故は、2000年から今までに35件(死亡11件、重傷24件)起きています。 一方で可動柵の整備は全国で574駅(201