日常生活が困難になるほどの強い疲労と頭痛、筋肉痛などがつづく「筋痛性脳脊髄炎」(慢性疲労症候群)の患者の3割が、ほとんど寝たきりの重症患者であることが、厚生労働省の委託を受けた聖マリアンナ医科大学による調査(実施責任者・遊道和雄難病治療研究センター長)で分かりました。(西口友紀恵) 国際学会の報告では、患者の25%が寝たきりなどの重症とされてきましたが、日本でも同様の実態と分かったのは初めて。重症患者は通院すら困難なため、医療機関も患者の実態を把握できていませんでした。 家族の支援に依存 同疾患の患者は推定で約30万人。詳しい病態は不明で、有効な治療法もありません。 調査対象者は、医療機関で診断された男女計251人(平均41・8歳)。調査票を郵送し、それをもとに電話・訪問による聞き取りも行いました。男女比はほぼ2対8で、平均年齢は42歳、発症の平均年齢は31歳でした。 日常生活の困難度を1
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