「1日ゆっくり考えさせてほしい」。政府・民主党三役会議で、10日の会見で予定していた環太平洋連携協定(TPP)の交渉参加についての表明を突如延期する考えを示した野田佳彦首相。その背景には、急速に広がる反対世論を反映して、党内でも「反対」や「慎重」論が拡大するなど、国民との重大な矛盾があります。 国会周辺では、農業生産者らが連日徹夜の座り込みを敢行。8日にはJA全中などの農業団体や消費者団体などが東京・両国国技館で6000人規模の国民集会を開き、日本共産党の志位和夫委員長はじめ超党派の国会議員が応援に駆けつけるなど、TPP交渉参加反対の国民世論は大きな盛り上がりを見せています。 9日夜開かれた民主党の経済連携プロジェクトチーム(PT)の総会でも、「みんな戦々恐々としています。どうやって説明すればいいのか」「地元で“この国の行く末がどうなるのか”という不安が出ている」「私たちは地域から突き上げ
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