いまから30年以上も前に広島の東洋工業(現マツダ)で結成された「未来」は、伝説の音楽バンドでした。当時、若者が集まった職場に次々とバンドができます。しかし、共産党員がメンバーにいると会社側から攻撃され、つぶされていきます▼それならと、党員だけでつくったのが「未来」でした。職場をはじめ、広島市内でコンサートを開いたり、レコードも製作したりと大活躍。赤旗まつりにも、山吹色のブレザーに白いスカーフ姿でさっそうと登場しました▼サックスを演奏していた現広島市議の中原ひろみさんは「大企業職場の陰湿な攻撃のなかで、バンドをよりどころに、心をひとつにしてがんばった」とふり返ります。残業などで追い込まれた若者に希望と勇気をあたえよう―。そう呼びかけ、バンド結成に尽力したのが今年1月に亡くなった元党中央委員の松田昌征(まさゆき)さんでした▼先日、党本部で開かれた遺族の懇親会。出席した松田さんの妹さんは、バンド