【バンコク=松本眞志】タイで2日、下院(定数500)の総選挙が投開票されます。インラック首相率いる貢献党政権の退陣を求めて選挙妨害を続ける反政府勢力は、首都バンコクを中心に投票を実力阻止する構え。最大野党・民主党は選挙をボイコットしており、総選挙は事実上、政権への“信任投票”となります。 反政府勢力「人民民主改革委員会(PDRC)」を率いるステープ氏は、2011年の総選挙で敗北した民主党政権の副首相でした。ステープ氏はインラック政権を「(2006年のクーデターで失脚した)タクシン元首相が支配する腐敗政権」と非難。選挙は「タクシン体制」を守る意味しかないとして、「道徳ある人物」による統治を主張し、選挙によらない任命制の「人民議会」の設置を求めています。 これに対して国内の法学者団体は「民主主義を否定する」と批判。政府も「政権を決めるのは国民」だとして総選挙によって民意を仰ぐとしています。 民
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