総選挙の結果を受けた特別国会が開かれ、自民党の安倍晋三総裁が衆参両院で首相に指名され、第3次安倍政権が発足しました。衆院の解散前、「政治とカネ」の問題で追及された江渡聡徳防衛相が再任を辞退し、中谷元・元防衛庁長官に交代した以外は、すべての閣僚が留任する体制です。総選挙で自民党は議席を減らしたにもかかわらず、安倍首相は選挙後、国民の「信任を得た」と発言しています。第3次安倍政権が経済でも外交でも、国民の意思に逆らう暴走を加速するのは許されません。 政権の「信任」に程遠い だいたい安倍政権が衆院を突然解散したこと自体、4月に強行した消費税増税による「増税不況」で景気が落ち込み、来年10月からの再増税を延期しなければならないほど、安倍政権の経済政策「アベノミクス」が行き詰まったためです。江渡氏にとどまらず「政治とカネ」の問題も続出し、2人の閣僚が辞任に追い込まれました。安倍首相が「アベノミクス解