多国籍大企業が国境を越えて利益を追求できることを目指す環太平洋連携協定(TPP)交渉について、安倍晋三首相は20日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)とのインタビューで、日米合意は間近であり「政治的決断」が必要だと述べ、26日からの訪米と日米首脳会談での合意達成に執念を見せました。TPP交渉は緊迫した局面に入っており、いっせい地方選挙後半戦でも、重要な争点です。 地方選で重要争点に 安倍首相は、「(オバマ)大統領との会談で合意に到達できれば良い」と述べ、「必要なのは、両国が政治的決断を下すことだ」として、首脳の決断を強調しました。 21日未明まで続いたフロマン米通商代表との閣僚級協議について、甘利明TPP担当相は同日の記者会見で、「コメに限らず、自動車や自動車部品についても双方の距離は縮まった。交渉は相当程度前進」していると強調しました。米国産主食用米の輸入量拡大など農産品の扱