公職選挙法違反(供応買収)容疑で逮捕された永田勝彦・埼玉県深谷市議(67)が27日、処分保留で釈放され、県警による虚偽証言強要疑惑は急展開を見せた。「話を聞いてほしかった」「家計簿を信じてくれれば」。意に沿わない調書に署名させられたと主張する支持者らは改めて捜査を批判した。一方、筋書きが崩れた県警や地検幹部は厳しい表情で対応に追われた。 「自分たちは会費を払ったのだから(釈放は)当然だ」。支持者の男性(68)は27日夕、怒りを抑えるように語った。 男性は、飲食接待を受けたとされる2月13日の家計簿に「永田、○○(店名) 3000」と書き入れていた。だが、「領収書はあるのか」「後から書いたんじゃないのか」などと取調官に詰問され、支払いを信じてもらえないまま「会費はなかった」とする調書に署名したという。「生きてきた中で最大の屈辱」と男性は話す。 手帳に会費を記録していた別の60歳代の男性