2008年8月10日に発行された、「プロパガンダ」を自認するマンガ。欧米向けに翻訳することを意識して、背景の擬音を英字で書き、左から読む体裁になっている。 「ブラック・プロパガンダ」とは一線を画す、事実を基にした内容と原作者は称している。 確かに、単純素朴な南京事件否定論と比べれば、まともな部分もある。 冒頭の原作者による長文解説では、コミンテルン陰謀論を批判したり、北支分離工作へ言及して国民党の反応に一理あることを指摘したり、補給がままならない状況で日本軍が捕虜を手厚く扱えなかったことを認めたりしている。 しかし最終的には、南京大虐殺が国民党の宣伝によるものという根拠を提示しようとして東中野修道氏の著作を推薦してしまったりして、底も知れてしまう。 さて、本体となるマンガで最も問題かつ見所は、技術の稚拙さ。あまりに稚拙なため、日本軍の美化が不充分で、結果的に史実へ近づいている感もあるくらい
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