昨日紹介した「南京1945年」だが、Amazonで検索しても見つからないので、もう少し詳しく引用してみる。 副題の日僑集中営とは「日僑」は華僑と同じような使われ方で在留日本人というほどの意味で、不安や危険をなくすために一か所に集まって集団生活を行った記録である。 在華日本人が一番恐れていたことは、戦争に負けたら敵兵が侵入してきて自分たちが掠奪や暴行をうけるに違いないという恐怖や不安であった。少なくとも従来の戦争というものはそういうものりであったし、日本の軍隊も現に中国各地でそうしてきたのである。 しかし、私たちは敗戦後すぐに全中国にラジオを通じて放送された、 「われわれに加えられた残虐と凌辱は筆舌につくし難いものがあったけれど、敵は日本の軍閥であり敵国の無辜の人民に汚辱を加えてはならない。」 という、在華日本人に報復的な行為をしてはならないと諭した蒋介石総統のあの有名な「以徳報怨」の演説に