「株の神様」と呼ばれるスイス人のマーク・ファーバー氏は、今回の金融危機が長期化することや、これがアメリカの国家破綻につながると予見する。さらに、政府による民間企業への資金注入は意味の無いことだと切り捨てる。 35年以上前からアジアに本拠地を置くファーバー氏は、投資顧問、投資家、ベストセラーの著者、株式関連ニュースレター「グローム・ブームそしてドーム」の発行人、多くの会社の役員も勤めるといった幾つもの顔を持っている。スイスインフォとのインタビューは、バンコクの中堅ホテルの喫茶店で行われた。 swissinfo : 1987年の株大暴落を予見したことで有名になられましたが、今回の金融危機も予見できましたか。 ファーバー : 世界が金融のバブルにあったことははっきり分かっていました。だいぶ以前からわたしは、不動産分野においてのみならず、警鐘を発していました。ただ、AIGが消滅状態に瀕し、UBS銀
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