10歳男子のソフトボール投げの記録が、1964年と比較して6メートルも低下していることが、文部科学省が体育の日を前に12日公表した2013年実施の「体力・運動能力調査」から分かった。 50年の間に身長など体格は向上傾向で、比較では反復横とびの成績は伸びていたが、男子の「投げる力」は他の種目と比べても目立って落ちた。 調査は64年の東京五輪をきっかけに始まり、50回目。全体の分析では、子どもから大人まで、体力・運動能力とも85年頃まで向上、98年頃までは低下傾向にあった。以降は小中高生は総合的に回復しているが、85年レベルより低いままだ。文科省の担当者は「2020年の東京五輪・パラリンピックを見据え、青少年の力をピーク時の水準へと引き上げたい」と述べている。