ニートと呼ばれる中でも働く意思のある若者を「レイブル」(「遅咲き」の意味)と呼び、就労支援を強化する事業が大阪で本格的に動き始めている。「親に依存する」というネガティブなイメージのあるニートに抵抗を感じる若者からも支持を受け、名称の定着が広がりつつある。(佐々木詩)NPOが橋渡し 「僕の夢は仕事に就いて1人暮らしをすること」「彼女が欲しい、結婚したい」…。大阪府が主催し、新名称「レイブル」を広める目的で21日、大阪市内で上演された演劇。そこでは、役者として参加するレイブル本人たちの本音が響いていた。 レイブルとは、英語で遅咲きの人間を意味する「レイト・ブルーマー」の略語。長期にわたって自宅に閉じこもり社会活動に参加しない状態の「引きこもり」や、職に就かず家事・通学をしていないニートと区別し、就職面接を受けに行くなど働く意思はあるものの、肉体的・精神的な事情から就職に至らない若者を指す。昨年