「熊本地震」は16日になって経験したことのない事態に直面することになりました。余震を警戒しつつ終息を願っていたところに阪神大震災級のさらに大きな地震が発生。震源は大分にも広がり、激しい地震がまた起こる恐れはなお残っています。 地球の時間軸でみれば、どんな地震も一瞬の出来事でしょうが、人間の感覚ではそうはいきません。しかし、ここまで変則的に長引く地震は常識を超えているでしょう。何事も経験したことだけでは推し量れないことがあると改めて感じます。 「付近の活断層の地震はM7級と想定」。専門家の話を聞くと、さらに大きな地震があるかもしれないと考えられなかったのか疑問は残ります。ただ、科学に頼るだけでなく、自ら防災や救援を考えて行動することで不測の危機に備える知識と経験は蓄積できると思います。(編集長 蔭山実)
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