『対岸の彼女』で直木賞を受賞したほか、数多くの賞を受賞している小説家・角田光代さんと、受賞作『短歌の友人』『楽しい一日』をもつ歌人・穂村弘さん。この両名が、「往復書簡」のようなスタイルで、それぞれ「女の立場」「男の立場」から、24の恋と愛のテーマについて考え、まとめたものが書籍『異性』です。 共にさえない青春時代を過ごしてきたという2人だからこそ、もてる人ともてない人をわける理由を鋭く分析しています。 ある回のテーマは、「女とつきあったことのない男」について。これは角田さんが10代の頃に出会った友人・花ちゃん(仮称)の好みのタイプのことで、花ちゃんは、実際に「女とつきあったことのない男」に恋をして、近づいていくのです。 そんな花ちゃんが好きになる男性を、角田氏が独自に分析したところ、ある共通の条件が見つかりました。以下がそれです。 ・おかあさんが買ってきたような服を着ている。 ・ジーンズの