新年のご挨拶を申し上げます。 ふつう、日本の正月の挨拶は「あけましておめでとうございます」とか「謹賀新年」とか、祝意を表す言葉を交えるものですが、どうも素直に新年を祝う気分になれません。 もっともこれは私一人のことではないようです。 元旦にある方からいただいた年賀状には次のようにありました。 年末の選挙を経てこの国の将来を思うと、とても「おめでとう」とは言えなくなってしまいました。ほんとうに「おめでとう」と言える日が来ることを願って。 私もまったく同感です。 他にも、例えば社会学者の上野千鶴子氏が京都新聞に寄せたコラムは次のように書き出されています。 暗い時代が始まる。脱原発派と護憲派、ジェンダー平等派にとって。教育現場にとってもだ。インフレ、借金、東アジアの緊張、貧困と格差、弱者切り捨て…亡国政権の始まりだ。 私どもも暗い時代をどう生き延びるか、いずれにせよ今年が正念場になるだろうと暗澹