訳by AJ 人間のトラブルの本を精神科医が改定する。 この本は出版まで少なくともあと3年はかかるが、いくつかの精神疾患に関してはすでに熱い議論がまき起こっている。 強迫的な買い物は、精神的問題か?景色や音に後ずさりする子供は、感覚系の障害なのか、それとも単にさらなる注意が必要なだけか。フェティッシュは、ほかと同じく精神疾患とすべきか? 精神科医の委員会はこういった問題に対して、細かく議論をしている。そしてその結論は、精神疾患の診断・統計マニュアル第5判として発行され、その後の保険支払、研究、個人の心理的アイデンティティに影響を与える。 議論の過程は、このように社会的にも科学的にも論争をひきおこすものなので、出版元である米国精神医学会は、初めて、執筆陣に守秘義務の誓約をさせた。 その議論が特に強烈になる理由として、このマニュアルは医学的なガイドブックであると同時に社会的制度ともなりうるから