2007年09月06日18:07 カテゴリ投資と経済 「出稼ぎ国家ニッポン」の始まり。 欧州の中央銀行が、緊急の声明で利上げの見送りを発表しました。市場では短期金利が4.6%まで上がりましたから、トリシェ総裁が市場からの利上げ催促をスケジュールを変えてまで断ったようなもの。円は、いったん114円の円高に振れました。これで日銀による9月の利上げは難しくなり、アメリカは利下げを仄(ほの)めかしていますから、日・米・欧の通貨当局は、インフレ懸念のリスクを取りつつ、景気に配慮した道に踏み込んだといえます。私には、20世紀の先進国が、自らの通貨の価値を弱くすることを強いられている場面に見えます。 こうなるとインフレが現実味を帯びてくるので、ゴールドや資源が買われやすくなります。新興国の通貨は、着実に強くなるでしょう。ドバイや上海は富に輝き、日米の国内には衰退の明らかな風景が広がってゆく。いま私たちが