トランプ大統領と習近平国家主席による米中首脳会談の結果、両国は休戦状態となったとの指摘の一方で、「距離が縮まった」という声も少なくなかった。国際基督教大学 政治学・国際関係学教授のスティーブン・R・ナギさんは「もし、トランプと習近平が“手打ち”したら、日本国民は致命的な大打撃を食らうことになる」という――。 トランプと習近平が“手打ち”したら 「米国第一主義」を再び掲げ、ビジネス取引(ディール)の価値観で動いているドナルド・トランプ大統領。一方、中国の習近平国家主席も、台湾統一とインド太平洋における覇権確立に向けた歴史的な布石を着々と打っている。 この両者が、もし「グランド・バーゲン(大きな取引)」を結んだらどうなるか。 米中がインド太平洋を事実上、勢力圏を分割し、米国は同盟国である日本の安全保障よりも、中国との二国間の貿易協定や技術覇権を巡る一時的な“休戦”を優先するシナリオである。 先