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眼圧をコントロールする薬を使う 緑内障もさまざままで、第一ステップは薬物療法をおこないます。 眼圧は、眼球内を満たしている「房水」という液体の分泌と排出のバランスによって、一定に保たれています。 緑内障のバランスによって、一定に保たれています。 緑内障の大半は、この房水のバランスが崩れて眼圧が上がる「原発緑内障」です。 原発緑内障には、2つのタイプが有ります。 緑内障の2つのタイプ どちらのタイプも、進行を食い止めるための眼圧コントロールが治療の基本になります。 治療に使われる薬には、房水の流れ良くする「プロスタグランジン関連薬」、房水の分泌量を減らす「β遮断薬」などがあります。 最初は1種類の薬から初め、様子を見ながら作用の異なる薬を食い合わせて点眼を続けます。 薬だけでは十分な効果が得られない場合は、レーザー治療や手術を行うことになります。 メスを使わず負担が軽いレーザーで治す入院不要
緑内障の視野欠損は気づきにくい 網膜の「くぼみ」には、視神経が集中しているため、映像を関知するセンサーがなく、その部分に写った映像を感知できないという特徴があります。 それが「盲点」となります。 しかし、脳には「補正能力」というものが備わっていて、盲点の部分に何も写っていなくても、周辺の情報から判断して視野を補正し「見えている」ことにしています。 そのため、私たちは普段「盲点」の映像は見えていないことに気づかないのです。 実は、緑内障の人が病気に気づきにくいことにも、脳の「補正能力」が深く関わっています。 脳波、盲点と同じように、緑内障で起こる視野欠損も補正してしまうからです。 さらに、緑内障には「中心部の視野は最後まで保たれる」という特徴があります。 私たちは何かを見るとき、無意識のうちに「見たいもの」を視野の中心に捉えてみています。 つまり、緑内障で周辺部の視野欠損が起こっていても「視
緑内障で起こる網膜の変化 緑内障かどうかは、網膜にある「くぼみ」で調べることができます。 網膜には120万本もの視神経が張り巡らされ、網膜のスクリーンに映し出された情報を脳に伝える役目を果たしています。 この視神経が1つの束になっている場所が盲点に当たる部分で、ここは誰でもくぼんでいます。 緑内障になった場合、このくぼみが更に深く陥没します。 網膜には、眼圧によりもともと一定の圧力が掛かっていますが、何らかの原因で圧力が高くなると、くぼみの部分が圧迫され、陥没するのです。 すると、集まっている視神経もダメージを受け、脳への情報が伝達されず、視野が欠けてしまうのです。 現在ではこうした網膜の変化を最新の検査機器OCTで調べることができます。 網膜の形を3D映像で確認でき、緑内障の早期発見にも役立っています。 OCT検査 OCT検査は、光干渉断層計という検査機器で、網膜の断層画像を撮影します。
眼圧の上昇によって視野が欠けていく緑内障 緑内障は視野が欠ける病気の一つで、その発症には眼圧が深く関与していることわかっています。 眼圧が上昇すると網膜の「視神経乳頭」と呼ばれる箇所が圧迫され、そこに集まっている視神経が減少します。 網膜に写った映像を脳まで伝える神経が機能しないので、その度合いに応じて見えない部分が出てくるわけです。 緑内障はゆっくりと進行します 視野の一部が欠けて見える 視野の一部に「欠け」が生じる。 ぼやけているが、自覚症状はない。 欠けが徐々に広がる 視野の「欠け」が徐々に広がる。 この段階でも異常に気づかないことが多い。 欠けがさらに広がる 「欠け」がさらに大きくなり、視力も低下し、日常生活に支障をきたすようになる。 では眼圧が正常なら、緑内障の心配はないかというと答えはノーです。 緑内障には眼圧の数値が正常なタイプもあり、日本人ではなんとこのタイプが半数以上を占
GLP-1の働き GLP-1がダイエットに最適!と言われるのは、糖分の吸収を抑える働きがあるからです。 人は食事をとると食後に血糖値が上がりやすくなるのですが、血糖値があがると血液がドロドロになり、健康状態に異常をきたしてしまいます。 そうならないためにインシュリンが食事から摂取した炭水化物や糖をエネルギー源として血糖値を下げようとすいますが、消費しきれなかった炭水化物や糖を脂肪細胞に取り込んで蓄えようとするため、体脂肪を増やしてしまう、つまり、太ってしまうことになるのです。 これが体重増加の典型例です。 GLP-1には糖分の吸収を抑える働きがあるわけですから、食べすぎを防止するような働きがあるのです。 EPAたっぷりのさば缶で「GLP-1」分泌上手! 栄養たっぷりの「さば缶」を、上手に利用している食習慣に注目したところスリムの秘訣が見えてきました。 名物料理に味噌汁に、1週間に3日「さば
食物繊維とEPAをとればやせるホルモンが分泌する! GLP-1の分泌のカギを握るのは2つの栄養素。 それらを豊富に含むメニューや食材をチェック。 食物繊維とEPAを意識した食生活 やせるホルモン、GLP-1を出すために、どこを刺激するのが良いのでしょうか。 GLP-1が分泌されるのは、小腸下部から大腸にかけて存在するL細胞です。 小腸は大人で約6mもあり、その下部まで届いて刺激を与えてくれるものの一つに食物繊維があります。 食物繊維は、その先の大腸上部に到達すると、腸内細菌によって短鎖脂肪酸に変化し、大腸のL細胞も刺激してGLP-1の分泌を促進します。 日々の食事に食物繊維が豊富なメニューを採り入れるとともに、もう一つ注目したい栄養素があります。 それは、さばやイクラ、マグロ、魚介類にたっぷり含まれているEPAです。 近年の研究では、L細胞にはこのEPAのレセプター(受容体)があり、そこに
やせるホルモン「GLP-1」の活性化で、肥満を防ぐ! 食べ過ぎないよう脳へ指令を送ったり、膵臓や胃の働きを調整。 「3つの働き」を知って肥満解消にアプローチ。 解明されてきた「やせ」のメカニズム 「GLP-1」は比較的に新しく解明されてきた消化ホルモンで、食事をすると、小腸の下部に多くあるL細胞からの分泌が、グンと増えることがわかってきました。 作用は主に3つあります。 脳に働きを食欲中枢(満腹中枢)を抑制 胃からの食べ物の排出時間を遅くし、血糖値の上昇を緩やかにする 膵臓に働き血糖値を下げるインスリンの分泌を促進と同時に血糖値を上げるグルカゴンの分泌も抑える これらには、肥満ストップに繋がるメカニズムが潜んでいます。 特に血糖値を下げる作用が注目され、日本とアメリカでは、GLP-1と同じ効果の物質が糖尿病治療薬として使われています。 アメリカでは痩せる作用に着目し、肥満治療としての試験を
「やせるホルモン」を分泌しやすい食事をとるだけで「やせ体質」になれるやせるメカニズムを詳しくご紹介します。 肥満知らずの人達に多いやせるホルモン「GLP-1」とは? スリムな体型をキープしている「美魔女」たちは、実はダイエットとは無縁。 食べると分泌されるホルモン量に違いがありました。 誰もが体内に持っているが人によって分泌量が違う 多くの人が肥満に悩んでいます。 とりわけ年をとると、基礎代謝量が徐々に落ちて、脂肪のつきやすい体になります。 肥満を放置すると、動脈硬化や脳梗塞など命に関わる事態を招くことも。 ところが、運動やダイエットもしていないのに、若いころと体型が変わらない「美魔女」のような人がいるのも事実です。 最近の研究で、「太りにくくさせる物質」が見つかり、その「分泌の反応がいい人」がいる可能性があることがわかってきました。 「やせ体質」の人たちで、やせるホルモンの消化管ホルモン
パーキンソン病の進行 パーキンソン病になると、自律神経の調整機能が低下により、運動機能だけでなく精神状態や内臓機能にも影響を及ぼします。 頻尿・便秘・立ちくらみ・発汗・嚥下障害 パーキンソン病の症状は、運動機能だけでなく、内臓機能や精神面にも及びます。 パーキンソン病になると、自律神経がうまく機能しなくなり体中の働きを調整できなくなり、さまざまな不調が起こります。 これは脳内の自律神経細胞のだけでなく、末梢の自律神経細胞が病気によって破壊されることが原因です。 多くの患者さんは頻尿、便秘、排尿障害などの症状に悩まされています。 特に便秘は初期段階から症状が出はじめ、治療開始後も治療薬の副作用で継続する場合もあります。 排尿障害は、膀胱に尿が溜まったても自律神経によって反射的に起きる膀胱の収縮がタイミングよく起きなくなるので排尿反応が頻繁に起きて頻尿になります。 立ちくらみは、自律神経にコン
高血圧に関する疑問を解決します。 健康診断で「血圧が高めです」と言われました。病院へ行かなくてはなりませんか? 血圧が高めであると指摘されたら、決してそのまま放置してはいけません。まずは食事などの生活習慣を見なおして、問題があれば改善してください。そして、出来る限り定期的に血圧を測定しましょう。家庭用の血圧計を購入して自宅でチェックすることをおすすめします。それでも下がらない場合は内科を受診しましょう。 血圧が高いまま下がらなければ、入院が必要ですか? 高血圧が理由で入院をしなくてはならないということは、殆ど無いでしょう。 上の血圧はほぼ正常ですが、下の血圧が100mmHgあります。「下の血圧が高いほうが危険」と聞いたことがあるのですが・・・。 たしかに以前は、下の血圧が高い方が、脳卒中や心筋梗塞を起こしやすいと考えられてきました。しかし最近では、上の血圧だけが高い場合も、その危険性は買わ
外食の選び方と食べ方のコツ 血圧が高い人は、日頃から塩分を控えるように心がけているはず。 しかし、仕事の関係などで外食をせざるを得ない人は、どうしても塩分の摂取量が増えてしまいがちです。 例えば、昼の外食で一般的な、丼ものや麺類、カレーライスなどは、カロリーが高めだけでなく、とても塩分が多いのです。それに、こうした単品料理は、栄養のバランスも良くありません。 そこで、外食メニューを選ぶコツと、上手な残し方を紹介しましょう。 ①麺類の汁は残す 麺自体に含まれる塩分だけで、うどんやそばは3.5〜8g、中華麺では5〜9gにもなります。 麺類のスープはなるべく飲まないようにしましょう。 ②和定食では漬物を残す 洋食や中華料理に比べれば、和食はカロリーが低めです。 素材も肉よりも魚が多いので、肥満気味の人やコレステロールが高い人には向いています。 しかし、全体的に塩分が高い傾向にあるので、注意が必要
血栓を予防するには本格焼酎がおすすめ 古くから「酒は百薬の長」と言われますが、飲み方によって一時的に血圧が下がることが分かってます。 その要因の一つが、アルコールによる血管拡張作用。 血管が広がれば、血液の流れも良くなり、高い血圧も下がるというわけです。 他にも、酒は種類によって、それぞれ特筆すべき薬効があります。 まず日本酒。 最近の研究では、日本酒に含まれるペプチドというアミノ酸の複合物に、血圧を下げる効果のあることがわかりました。 また、ビールにも降圧効果があります。 ビールの減量といえばホップ。 このホップに含まれるフラボノイドという成分には、血管を広げて血圧を下げる効果が有るのです。 近年、大ブームとなった本格焼酎(乙種焼酎。1回しか蒸留しない単式蒸留法で作られる焼酎)には、血栓を溶かす作用が高いことがわかっています。 その血液サラサラ効果は様々な種類の中でもダントツです。 更に
脱水症状になると発作を起こしやすい もう一つ、夏に気をつけたいのが脱水です。 夏場のゴルフ場で、脳梗塞や心筋梗塞などの発作を起こすことが多くあります。 これは、熱い中で運動を続けると、汗が出て体の水分が失われるのに、水分の補給をしないなどの理由が重なることで起きるものです。 夏は、外を歩くだけでも汗をたくさんかきます。 運動の際は、必ず水分を補給しながら行うことが大切です。 1日に体から出て行く水分の量を調べてみると、成人の場合で通常、尿として約1.2リットル、唾液や汗などで約1リットルにもなります。 さらに、水分は排便や呼吸の時に蒸発などによって失われるため、合計すると、1日で約2.5リットル前後の水分が体外へ出される計算になります。 もし体の中に取り込んだ水よりも、体から出て行く水のほうが多ければ、からだは脱水状態になってしまいます。 体の中には通常、5リットル程度の血液が巡っています
気温差が大きいと血圧が変動する 高血圧の人が、脳や心臓などの発作を起こしやすいために注意が必要だと言われている季節は冬です。 血圧管理のために病院に通っている人なら、冬の冷え込み、あるいは暖かい室内と屋外との気温差に気をつけるように言われたことがあるでしょう。 では、冬以外の季節は安全なのかというと、そうではありません。 夏も、高血圧の人にとって十分な注意が必要なのです。 高血圧の人が発作を起こす危険性を高めるのが、「血圧の変動と脱水」です。 この2つの条件があると、血栓(血のかたまり)ができやすくなってしまいます。 この血圧の変動と脱水が起こりやすくなる非常に危険な季節が実は夏なのです。 では、なぜ夏場に血圧の変動が起こりやすくなるのでしょうか。 それは冷房に理由があります。 寒い場所に長時間いると、血管が収縮します。 冷房が効いた室内に長時間いると、収縮した血管の中に血液を流そうとする
ナトリウムとカリウムのバランスが大事 では、食塩感受性タイプではない人にとって、高血圧を不切上で減塩はどれほど有効なのでしょうか。 強調しておきたいのは「塩は血圧に良くない」という常識にとらわれるあまり、「塩さえ控えられれば良い」と考えるのは危険だということです。 実は、塩分は多く摂り過ぎても良くありませんが、少なすぎても良くないのです。 日本血圧学会が定めた「高血圧治療ガイドライン」では、高血圧の人の食塩摂取量は1日6g以下にすることを推奨しています。 しかし、塩が6g以下では、料理の味付けもままならないことは、みなさんも感じているとおりです。 そばやラーメンなどには、1食で6g程度の塩分が含まれているものもあります。 極端な減塩は、食欲の減退、血液循環の悪化、アドレナリン分泌の減少に夜活動意識の低下、インスリン抵抗性の低下など、かえって弊害のほうが大きくなりかねません。 高血圧を効果的
食塩に反応する人としない人がいる 高血圧について語るとき、すぐに思い浮かぶのは減塩という言葉です「塩を取ると、すぐ血圧が上がる」と考えている人も多いようです。 そもそも「塩は高血圧の一番の原因」といわれたたきっかけは何なのでしょうか。 それは、昭和30年ごろから東北地方でおこなわれた疫学調査にあります。 当時この地域には40〜50代で脳出血を起こす人が多く、食生活の調査から、その原因が塩分の多い味噌汁や漬物をたくさん食べることにあるとされたのです。 ところが、食生活が豊かになり、昔は満足に取れなかったタンパク質や脂肪を摂取できるようになると、この地域の脳出血の発生率は減少しました。 つまり、塩の量ではなく、食生活全体のバランスに問題があったのです。 さらに、最近の研究で塩分は必ずしも高血圧の原因ではないことが明らかになってきました。 高血圧の患者さんを詳しく調べると、2つのグループに分けら
アスタキサンチンが動脈硬化を抑制する アスタキサンチン 鮭やいくら、エビ、カニ等の赤い色をした魚介類にも素晴らしい健康効果が備わっています。 この赤い色素成分であるアスタキサンチンこそ、健康効果の正体なのです。 アスタキサンチンは、糖尿病や高血圧などの生活習慣がもとの病気に対して効果が期待できると言われています。 赤い色素は、トマトのリコピンや人参のβカロテンなどと同じく、カロテノイド系色素の一種です。 動脈硬化や老化の原因となる活性酸素を撃退する、抗酸化作用を持っています。 アスタキサンチンの抗酸化力は、「若返りのビタミン」と呼ばれるビタミンEをも上回ります。 この強力な抗酸化作用によって、アスタキサンチンが体内に入ると、 ①悪玉コレステロールの酸化を抑制する ②活性酸素が血管壁を傷つけることによって起こる動脈硬化を抑制する ③ステレスによって弱まる免疫細胞の働きを正常化する などの作用
高血圧の予防に有効なDHAとEPA DHA・EPA 飽和脂肪酸は肉類、牛乳、卵などの動物性脂肪に多く、体内でコレステロールを増やして動脈硬化を促進するおそれがあるので、取り過ぎないようにします。 一方、不飽和脂肪酸、特に多価不飽和脂肪酸は血液をサラサラにする作用が高いため、動脈硬化を予防してくれます。 多価不飽和脂肪酸の中でも、魚油に多く含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)は、血圧を調整する作用、心臓病や脳卒中などを予防する効果に優れています。 DHA・EPAといったオメガ3脂肪酸は血管の柔軟性を保ち、血液中の脂質バランスを調整してサラサラにするのに有効で高血圧対策にもなります。 DHAの効果 コレステロールを下げる 血管の老化を防ぐ 赤血球を柔らかくする EPAの効果 中性脂肪を下げる 赤血球を柔らかくする DHAやEPAがともに豊富な食品は、イワシやサン
タウリンは血圧の上昇を抑制する タウリン アミノ酸の一種であるタウリンにも、降圧作用が認められています。 タウリンはアミノ酸の中でも、硫黄を含む含硫アミノ酸に属するもので、神経や筋肉、内分泌などの期間で重要な働きしています。 この含硫アミノ酸には、交感神経の緊張を抑えて血圧を下げる効果があるのです。 ストレスや疲労、不安、怒りなどによって交感神経が緊張すると、カテコールアミンというホルモンが分泌されて、血圧や脈拍数が上昇します。 強い緊張状態が続くと、血管が固くなったり、血管にコレステロールが級数されやすくなったりして、動脈硬化の原因となってしまいます。 交感神経は自分の意志でコントロールすることができません。 しかし、含硫アミノ酸であるタウリンには交感神経の緊張を抑えて、カテコールアミンの外を和らげる作用があります。 つまり、タウリンは、血圧の上昇を抑制するのに役立つのです。 タウリンは
高血圧の薬物療法でよく使われる薬に、カルシウム拮抗薬というものがあります。 これは、カルシウムが細胞内に取り込まれるのを阻止することで、血圧を低い状態に保つように働く薬です。 マグネシウムは、「天然のカルシウム拮抗薬」といわれています。 もちろん、その作用は穏やかなものですが、食物から日常的に摂取するのならば、副作用の心配もないので安心です。 マグネシウムを多く含んでいる食品は、アーモンドやごまなど種実類、大豆や大豆製品(豆腐・納豆・など)、魚介類、海藻類などです。 ただし、腎臓の働きが弱っている人は、マグネシウムの大量摂取は要注意です。 そのような場合には医師の指導に従ってください。 タンパク質も、高血圧の人には重要な栄養素です。 その理由の一つは、タンパク質を十分に摂取していると、血管がしなやかな弾力を保つことができるからです。 ラットによる実験でも、タンパク質をしっかり与えたグループ
カリウムには血圧を下げる効果がある バランスのとれた食事を心がけるために、高血圧に効果のある栄養素について学んでおきましょう。 ミネラルの一つであるカリウムは、ナトリウム(塩分)を体外に排出する働きによって、血圧を低下させる効果がります。 ナトリウムの摂取量に対して、カリウムの摂取量が多くなるほど、血圧の上昇は少なくなります。 また、既に高血圧になっている場合でも、カリウムをたくさん取ると血圧が下がります。 これらは多くの実験や臨床試験で明らかになっています。 カルシウムも積極的にとりたい栄養素 カルシウムは、心筋や、末梢神経の収縮をコントロールする作用、ホルモン分泌を調整する作用、神経や筋肉の興奮を鎮める作用などがあることから、血圧を下げると考えられています。 高血圧の人の多くに、細胞内のカルシウムは過剰なのに、細胞外のカルシウムは不足しているという、カルシウム代謝異常が見られることがあ
エネルギーと食塩の摂取制限が基本 肥満は高血圧の一因です。 肥満の方の高血圧患者の80%は、減量するだけで血圧が下がると言われています。 肥満は遺伝的素因が影響する場合がありますが、減量に環境要因の解消、つまり食事からとる摂取エネルギーを、体を動かして消費するエネルギーより少なくすることが重要です。 摂取エネルギーを減らさずに、運動で消費エネルギーを増やして減量するにはプロ選手並みの運動量が必要だからです。 適正エネルギーの食事を続ければ、通常は一ヶ月に2〜3kgのペースで減量できます。 重要なポイントは、減量のペースを早めようと、極端な低エネルギー食にしないこととと、栄養バランスをよくとることです。 塩分の摂り過ぎも、高血圧を引き起こす最大の要因です。 日本人の食塩摂取量は平均1日12〜13gですが、これは摂り過ぎです。 1日6g未満を目標にしてください。 1日6gの食塩は、食事中の塩分
生活習慣を改善して血圧を下げる 高血圧は代表的な生活習慣病の一つです。 生活習慣を見なおして改善することで、実際に血圧を下げる効果は証明されています。 病院でも、血圧が高いと言われはじめて診察を受けた患者に、医師がいきなり薬を処方するということはまずありません。 全ての高血圧の患者に生活習慣の改善を指導することから治療は始まります。 また、糖尿病や高脂血症(脂質異常症)といった合併症が加わっている場合には、生活指導はますます欠かせません。 実際には、生活習慣の改善だけで血圧を正常値まで下げるのは、なかなか難しいでしょう。 しかし飲んでいる降圧薬の量を減らすのは、充分に役立ちます。 また、生活習慣が変わらないと、薬や治療の効果も上がりません。 食事と運動を中心に根気よく実行する では具体的に、改善の目安を見ていきましょう。 ①食塩の摂取量は1日6g以上に 食塩をとった時に血圧が上がる程度(食
脳卒中の発作には必ず前兆がある 毎年寒くなる冬の季節に震えるのが脳卒中です。 脳卒中は高血圧による動脈硬化がかなり進んだ状態で起こります。 毛細血管が集中している脳は血管が老化しやすく、また血管の内部に死亡などが溜まって詰まりやすい部分なのです。 この状態が限界に来て、脳の血管が詰まってしまうのが脳梗塞で、脳の血管が破れてしまうのが脳出血やクモ膜下出血です。 冬の早朝にトイレに経った時など、急激な温度変化による血圧の急上昇が、これらの発作の引き金になるケースは良くあります。 しかし、脳卒中の発作は必ずしもある日突然襲ってくるわけではありません。 実は倒れる前には、必ず言ってよいほど前兆があるのです。 この前兆を見逃さないことが脳卒中を防ぐ大事なポイントになります。 延長を経験した人の3割が将来脳卒中になっています では、脳が発する危険信号にはどのようなものがあるのか、普段の生活にあらわれる
様々な場面で血圧は上昇する 人間の血圧は一定ではなく、常に上がったり下がったりしています。例えば、体を横にしているときに最大血圧が100mmHgだったとしても、立ち上がれば130mmHgぐらいまで上がるのは極ふつうのことです。 また、人間の血圧には、ほぼ1日で周るサイクルがあります。 多くの人の場合、夜は血圧が低く、昼は血圧が高くなるのです。 更に、いろいろな条件が重なることによって、血圧は思いもかけないほど上がります。 急に冷たい空気に当たったり、体を動かしたり、何かに興奮した時にも血圧は上昇します。 ゴルフなどの勝負事、車の運転、寒いトイレでの排便、誰かと口論している時になどは、血圧は非常に高くなるはずです。 そんな時、血管が健康でしなやかならば、血圧が多少上がったぐらいには耐えることができます。 しかし、高血圧によって動脈硬化を起こしている人の場合、急激な血圧の上昇はとても危険です。
仮面高血圧の存在をご存知ですか 最近は家庭用の血圧計が普及していつでもどこでも簡単に血圧が測れるようになりました。すると、医療機関で医師が測る血圧(外来血圧)と自宅で自分が測る血圧が随分違うことがわかってきました。 よく知られているのは【白衣高血圧】です。これは、外来血圧が普段の血圧より高くなってしまうことを言います。白衣高血圧の人は病院という非日常的な環境に緊張しがちです。緊張すれば、血管が収縮して血圧はあがります。 特に、医師の白衣がきっかけになると考えられるので、白衣高血圧と呼ばれるのです。 白衣高血圧の人は、一時的んい緊張して血圧が高くなるだけですから、脳卒中や心筋梗塞などの心配はあまりないといえます。 最近問題となっているのは、逆に、医療機関で測る血圧の値よりも、日常生活の血圧のほうが高いという人の存在です。中には健康をまもる上で無視できないほど高い人もいます。 このような、病院
高血圧は日本人に一番多い病気 日本高血圧医学の治療ガイドラインの血圧分類では、収縮期血圧(最大血圧)140mmHg以上、または拡張期血圧(最小血圧)90mmHg以上、が高血圧とされています。 厚生労働省統計局の調査成績を参考にすると、実に日本の成人男性の約45%以上、成人女性の35%以上が高血圧ということになります。 つまり、日本では高血圧が成人に最も多い病気ということになりますが、女性は男性に比べて高血圧の頻度が少なくなっています。 しかも、高血圧を発症しやすい年代も異なります。 女性の高血圧の頻度は40代までは男性の約半分程度にすぎません。 ところが、更年期を過ぎると急速に増加し始め、60代以降は男女差はほとんどなくなります。 閉経をさかいに女性も男性と同じように高血圧に対する注意が必要になってくるわけです。 自覚症状がない高血圧はサイレントキラーと呼ばれています 高血圧が恐ろしいのは
日本人は高血圧になりやすい体質 高血圧の原因は人によって異なりますが、その一つとして、遺伝との関係がわかっています。 家族に高血圧の人が多かったり、両親が脳卒中や心筋梗塞などでなくなっていると、本人も高血圧になる傾向が高いようです。 大阪大学の研究グループによると、体内に存在するアンジオテンシノーゲンという遺伝子に、血圧を上げる作用があることが判明しています。 高血圧の患者180人、正常者194人を対象にした実験では、アンジオテンシノーゲンを作りやすいタイプの遺伝子を持つ氷魚が、どちらのグループでも9割に達していました。 つまり、日本人は、もともと高血圧になりやすい体質であるといえるのです。 現在、高血圧に関係する遺伝子は、主要なものだけでも十数種類あると言われています。さらに、間接的に関係する遺伝子も合わせると、なんと30種類近くもあります。 このような遺伝子の組み合わせは人によって異な
ボロボロになったホースのようにもろくなる 血液は細胞が必要とする酸素や栄養分などを全身に運びます。 そして、二酸化炭素などの不要な物質を運び出します。 血液の循環なしには私達は片時も生きることはできません。 体の隅々に血液を届けるために、心臓は血液を強く押し出します。 高血圧は、血管の内壁に常に高い圧力がかかった状態のことをいいます。 これは高い水圧でゴムホースを使い続けているようなもので、ホースの痛みが早くなるのと同様に血管にとってもたいへん大きな負担になります。 ではどういう状態になるとホースに高い圧力がかかるのか、つまり血圧が高くなるのでしょうか。 それは大きく分けて2つの原因が考えられます。 一つはホースの先を指で補足すると、水の勢いがますように、何らかの理由で血管が狭くなってしまった場合です。寒さや緊張で血管が縮んだり、血圧壁にコレステロールなどが付着して血管が狭くなると血液が流
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