【パリ=浅田信幸】ドイツのミュンヘンで開かれている安全保障問題に関する国際フォーラム(ミュンヘン安保会議)は最終日の2日、イランの核開発問題が焦点となりました。米欧とイランの双方は、フォーラムとその前の個別会談で「誠意」を持って交渉を続ける姿勢を示しました。 ケリー米国務長官は同日、イランのザリフ外相と個別の会談を行い、「双方が誠意を持って交渉し、イランは約束を守る」ことの重要性を指摘。これに対し、ザリフ氏は「われわれは最初の一歩を実現した」「(イランは)解決に達する政治的意思と誠意を持っている」と応じました。 イランの核開発問題をめぐり、国連安保理常任理事国(米英仏中ロ)にドイツを加えた6カ国とイランは昨年11月、イランが一部の開発作業を凍結し、米欧側が一部制裁を解除することで合意。1月20日から合意が実行に移され、今月18日からは包括的解決を目指す新たな交渉がウィーンで開始されます。