熊本県五木村議会(定数10)が全国で初めて導入した成果主義による議員報酬制度が、廃止される見通しとなった。 8日に開いた全員協議会で「村の振興につながったか疑問」などとして廃止の方向でまとまったという。 同制度は、2010年度に導入。議長が選ぶ5人以内の村民でつくる「評価委員会」が、議員を5段階で評価し、月額報酬(一般議員21万3000円)の約2割(同4万3000円)を評価結果に応じて変動させる。 しかし、「11年度の評価が恣意(しい)的だった」などとして問題化し、委員長が責任を取って辞任するなど、混乱が続いていた。 同村議会の岩本員功(かずのり)議長は「私としては、制度を残したかったので残念。存続する可能性はない」と語った。