重度の大気汚染が日常化している北京で、汚染対策用のマスクを装着して自転車に乗る男性。中国ではもはや、スモッグは「暗殺者」と見なされている=10月28日(ロイター) わずか8歳の女の子が大気汚染が原因で肺がんに-。首都・北京をはじめ、視界がかすむほどのスモッグの発生が日常化している中国の各地に、このニュースは衝撃とともに伝わった。(SANKEI EXPRESS) 中国東部に住むこの女児について伝えた4日付の中国のニュースサイト中国新聞網の記事は、「道路沿いに住んでいるため、長期にわたって道路粉塵(ふんじん)を吸い込み、肺がんを発症した」とする江蘇省の医師の見解を紹介。「発病は空気中の微小粒子状物質PM2.5が関係している」と指摘した。生殖能力にも影響か 国営新華社通信(英語版)も8日、北京市の肺がん患者が2002年の10万人当たり39.56人から、11年には約6割増の10万人当たり63.09