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米国に熱波が襲来していて、トウモロコシや大豆の生産に甚大な被害が出ています。畑は干上がり、1988年以来24年ぶりの大凶作になる見込みとか。商品市場の価格はここ数週間で急騰しています。これは地球の裏側の遠い話ではなく、日本の経済にも、そして私たちの生活にも甚大な影響を及ぼします。 穀物価格高騰は地球の裏側の話じゃない 普段、天気予報で関心があるのは、自分の住んでいる地域だけです。それ以外は、なんとなく全国の気温を見て「今日、全国でいちばん暑いのはどこかな」とぼんやり思ったりする程度。ましてや世界のお天気など気にもとめません。 でもここ数日は、ネットで欠かさず米国の天気を見ます。というのも、中西部には記録的な熱波が襲来していて、穀倉地帯がとんでもないことになっているからです。最高気温図は米国全土がオレンジから真っ赤に燃えていて、事態の深刻さをうかがわせます。 この地域で作られている穀物とえば
5月29日、丸紅は、米穀物取引大手のガビロン(ネブラスカ州オマハ)を買収すると正式発表した。写真は都内の丸紅本社前で同日撮影(2012年 ロイター/Yuriko Nakao) [東京 29日 ロイター] 丸紅<8002.T>は29日、米穀物取引大手のガビロン(ネブラスカ州オマハ)を買収すると正式発表した。全株式の取得金額は約36億ドル(約2880億円)。丸紅にとって過去最大の投資案件となり、買収によって穀物貿易量で約5500万トンと世界トップクラスに躍り出る。 ガビロンに出資している3つの米ファンドからガビロンの全株式を取得する。米国などの独禁法に基づく条件を満たした場合などにより、譲渡完了は今年9月を予定している。ガビロンには20億ドル程度の借入金があり、買収総額は約56億ドルに上る。36億ドルの株式取得資金は、自己資金に一部銀行借り入れにより行う。 丸紅の2012年度見込みの穀物貿易高
農産物貿易の自由化が許されない理由 関 良基 自由貿易を礼賛する言説を新聞やテレビで振りまく経済学者はウソを言っている。百歩譲って工業製品の自由貿易は可能でも、農産物は自由化に適さない。農産物、とりわけ穀物の生産を海外に依存することは、生産者と消費者の双方に著しい打撃をもたらす。 WTOからTPPへ――米国の世界戦略 農産物と工業製品では財の性質が全く違う。工業製品に関しては、労働基準や最低賃金、環境基準の国際的な適正化、国際的な独占禁止などの諸条件が整いさえすれば自由貿易を認めることも可能であろう(現実はその条件が整っていないので認められない)。しかし農産物(とくに穀物)に関しては、いかなる条件においても決して自由貿易の原理を当てはめてはならない重大な理由が多く存在する。最大の理由は、農産物の不足が人間の生命を直接的に脅かすことだ。 WTO(世界貿易機関)においてすら、農産物は工業製
「世間のお騒がせ者」豚肉価格の高騰がようやく一段落したと思ったら、次はトウモロコシ・バブルが話題となっている。 ■トウモロコシ価格高騰と深加工 2011年11月4日、財経網は記事「トウモロコシ価格、史上最高の上げ幅を記録=中央企業による囲い込み、資本ゲーム」を掲載した。 風乾玉米 / abon 中国の穀物生産は8年連続の増収を記録している。しかし、生産量は増えても価格は下がるどころか、上昇を続けている。今季もその傾向は変わらず、収穫シーズ ン初期には500グラムあたり0.95元(約11.94円)だった価格は先日、1.35元(約16.2円)の高値をつけた。 その要因とし てやり玉にあげられているのは深加工企業。穀物を加工してバイオ燃料用エタノールやデンプンを製造している企業が需要増を招いていると批判されている。環 境汚染、エネルギー不足に苦しむ中国にとって、バイオ燃料は期待される新たなクリー
<原文> 12 Myths About Hunger Institute for Food and Development Policy Backgrounder Summer 1998, Vol.5, No. 3 http://www.foodfirst.org/pubs/backgrdrs/1998/s98v5n3.html 飢餓は神話ではなく現実だ。しかし神話が飢餓を温存させている。 今日少なくとも7億人が食糧不足に苦しみ、毎年1,200万人の子どもが死亡している。 なぜ、飢餓はなくならないのか? 私たちはどうすれば良いのだろうか? この問いに答えるためには、まず今まで飢餓について教えられてきた固定概念を白紙に戻すことだ。根強くはびこる「神話」から自らを解放して初めて飢餓問題の本当の原因を理解することができる。そこから初めて飢餓問題の解決に取り組むことができるのだから。 神話その1
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