福島第1原発事故で発生した放射性物質に汚染された廃棄物について、環境省は30日、放射性セシウム濃度が1キロ当たり8千ベクレルを超える焼却灰などが26日現在で8都県で計5700トンに上ると発表した。8千ベクレルを超えるものは「指定廃棄物」として通常の埋め立て処理ができないため、同省は3年以内に新規の処分場を確保するなどの工程表を示した。 8千ベクレルを超える指定廃棄物は、福島県(2716トン)、東京都(980トン)、新潟県(600トン)、栃木県(525トン)、千葉県(400トン)の順で多い。最終的に13都道県で5万トンと見込まれる。これら廃棄物の処理は、発生した都道府県内で行われるのが原則で、既存の処分場の活用を最優先に進められる。 工程表では、指定廃棄物が大量に発生し処理が困難な自治体がある場合、国が責任をもって3年以内に必要な新規処分場を確保することを目指す。候補地は国有地を使うことを念