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ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)が2006年11月11日に発売する家庭用ゲーム機「プレイステーション 3」(PS3)には,「プレイステーション 2」(PS2)向けに開発したマイクロプロセサ「Emotion Engine」とグラフィックス描画回路「Graphics Synthesizer」が搭載されている。SCE 代表取締役 社長 兼 グループCEOの久多良木健氏が,日経エレクトロニクスの取材に対して明らかにした。 SCEは,PS3においてCell上で動作するエミュレータを使ってPS2との互換性を確保する方針をこれまで示していた。SCEが推奨するライブラリなどを用いない一部のゲーム・タイトルの動作を保証できなかったことが,EEとGSを搭載した理由という。ただし,「すぐに取り去る」(久多良木氏)といい,比較的短期間でエミュレータによる互換性確保に全面的に移行する意欲を示した。
仕切り直しとなったPLAYSTATION 3(PS3)の価格とスペック。東京ゲームショウ(TGS)でのショックにより、PS3を取り巻く状況は変わり始めた。それは、PS3向けタイトル開発も同じだ。 実は、TGSを前にして、PS3のタイトル開発には、かなり暗雲がたれ込めていた。開発の難度が高くてタイトルが遅れている、特にSCE側のソフトウェアスタックの準備が遅れている、タイトルをPS3として期待されているレベルにするのは難しい、といった声が聞こえてきていた。TGSには各社ともなんとか間に合わせて、それなりのタイトルを並べたが、内実は綱渡り状態で不安も強かったという。 これまでもPSPのように、ローンチ時にタイトル開発で綱渡りだったSCEのプラットフォームはあった。しかし、今回のPS3ほどせっぱ詰まった状況はこれまでになかったと言われている。例えば、ソフトウェア開発キット(SDK)はTGS時には
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