6歳の子が麻疹による肺炎で死亡 先月のこの連載の冒頭で、今年2月に先進国であるアメリカにおいて、ワクチンで防ぐことのできる「麻疹」にかかった子どもが亡くなったという悲しい出来事をお伝えしました。その後の報道によると、この子はテキサス州の6歳で、両親の方針により「麻疹ワクチン」を接種していなかったとのこと。同じくワクチンを接種していない7歳と5歳、3歳、2歳の4人のきょうだいも麻疹にかかり、この子だけが麻疹の合併症である肺炎で亡くなったそうです。 子どもたちの両親は、一人の子を失ったあとも、アメリカの厚生長官であるロバート・F・ケネディ・ジュニア氏が設立したワクチン反対派の団体「Children’s Health Defense(CHD:チルドレンズ・ヘルス・ディフェンス)のインタビューにおいて、「ワクチンを接種しないで」「はしかは体によいものでウイルスが免疫系を強化する」などと間違った主張