「自分を世界一の力を持つ男と考えている。その手には世界最大の宗教を握っているからだ」。国際サッカー連盟(FIFA)のアベランジェ前会長の言葉です▼「世界最大の宗教」とは、もちろんサッカーのこと。FIFAの加盟国・地域は209。これは国連の193カ国を上回ります。巨大な組織の不遜な姿が見え隠れします▼FIFAの長年の疑惑に捜査のメスが入りました。副会長ら幹部9人を含む14人が、贈収賄などの罪で米司法省に起訴されています。ワールドカップの開催地選定に投票権を持つ理事25人のうち、投票の見返りに金銭を要求したなどの疑惑です。それにしても約185億円という賄賂には驚くばかりです▼疑惑発覚後の5月29日、ブラッター会長が5選を果たしました。いったい自浄能力があるのかとみるむきもあります。しかし、サッカーを利用し私腹を肥やす勢力には、それを愛する人々の反撃が必ずあるはずです。選挙では欧州勢など3分の1
![きょうの潮流 2015年6月1日(月)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/8510216a130e7d5e9d1c2a4860958f4849328594/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fwww.jcp.or.jp%2Fakahata%2Fweb_img%2Fakahata-kakusan.jpg)