安倍晋三政権が毎年この時期に発表している「経済財政運営と改革の基本方針」(骨太の方針)2015年版と「日本再興戦略」改訂版の素案が明らかになり、政府は週明けにも正式決定しようとしています。安倍政権になって3回目の「骨太の方針」は相変わらず「経済再生」や「財政健全化」を目標に掲げていますが、同じ目標を掲げ続けること自体、安倍政権が発足以来取り組んできた「アベノミクス」(安倍首相の経済政策)でも経済は再生せず、財政はますます悪化していることを示しています。破綻が明らかな「アベノミクス」の中止こそ必要です。 経済再生優先いいながら 「安倍政権は、政策の1丁目1番地を経済の再生と位置づけている」「強い経済の再生なくして財政再建も日本の将来もない」―。約2年半前、民主党政権に代わって政権に復帰した安倍首相が第2次政権発足直後、経済財政諮問会議や産業競争力会議を立ち上げ、最初の経済対策を打ち出した際の