東京電力女性社員殺害事件で無期懲役が確定したネパール人、ゴビンダ・プラサド・マイナリ受刑者(45)の再審請求審で、東京高検が追加鑑定した物証15点のうち、被害者のブラスリップから、マイナリ受刑者以外の第三者の男性のDNA型が検出され、遺体内から検出された体液などの型と一致したことが8日、分かった。弁護側は6日付で、追加鑑定結果をまとめた鑑定書を、再審開始の要件とされる「無罪にすべき明らかな新証拠」として東京高裁に提出した。 これまでの鑑定で、この男性のDNA型は、遺体の体内から検出された体液▽現場の部屋に残された体毛▽遺体の下腹部周辺や胸の付着物▽被害者が事件当日に着ていたコートの表面に付いた血痕−からも検出されている。 高検は昨年9月以降、弁護側に新たに開示した物証42点のうち、15点について追加鑑定を進めていたが、マイナリ受刑者の着衣や所持品を除き、受刑者のDNA型は検出されなかっ