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8月の『日本経済新聞』水曜夕刊で「ロックと日本語」という全4回の短期連載をしました。はっぴいえんど 英語派と「論争」で創始者に http://www.nikkei.com/article/DGKKZO90167170V00C15A8BE0P00/サザンオールスターズ デタラメ英語、常識破る http://www.nikkei.com/article/DGKKZO90411190R10C15A8BE0P00/ザ・ブルーハーツ シンプルさに絶大な支持 http://www.nikkei.com/article/DGKKZO90702440Z10C15A8BE0P00/椎名林檎 アナクロな存在感で異彩 http://www.nikkei.com/article/DGKKZO90976420W5A820C1BE0P00/歌詞を扱うというと、詞の解釈や、それから派生した社会反映論みたいなものになりが
abさんご作者: 黒田夏子出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2013/01メディア: ハードカバー購入: 9人 クリック: 912回この商品を含むブログ (36件) を見る 先日第一四八回芥川賞に決まった黒田夏子『abさんご』は、まず七十五歳という史上最高齢での受賞が話題になり、次いで特異な書法とその読みにくさが話題になった。芥川賞選評でも選考委員が口々に苦戦したと告白しているほどだから、投げ出す読者がいても不思議はないし、実際途絶してしまった人も少なくないようだ。 マスコミでも散々報じられたのである程度知られていると思うが、『abさんご』の書法について今一度、既出の論評や作者のインタビュー、対談なども参照して、少し細かく確認するところから始めよう。 (1)横書き、(2)漢字を開く/開かないに対する独自のルールに基づくと思われるひらがなの多用、(3)カタカナの排除、(4)カッコをはじ
浩瀚なり。上下巻でおよそ2000ページ。2冊重ねた厚さ約11cm、重さは3kgほどか。原稿書き(これのこと)まで含めてとりあえず5日用意して取りかかったのだが、下巻の3分の2あたりにたどりついたところでタイムアップ。読んでも読んでも終わらないのだった。「本書は予想外に大きな本になってしまい、当初の草稿を六割ほどに圧縮したが、四〇〇字詰め原稿用紙で約六〇〇〇枚にちかい大著になってしまった」 単行本1冊400枚前後とすると15冊分、新書だったら20数冊分というところか。2500枚だったという前著『〈民主〉と〈愛国〉』(新曜社、2002年)の倍以上である。 書評となればかなりべったりと読むことになるが、正直にいって、新左翼だとか全共闘などに対してことさらの興味を持っていない。というよりかなりどうでもいい。先行する書評などでは「面白くて一気に読んだ」という感想をチラホラ見かけたけれど、さして興味を
『容疑者X』論争といって、「ああ、あれね」とうなずく読者のほうが多いのか、「何それ?」と疑問に思う読者のほうが多いのか、よくわからない。 一言でいうと、『容疑者Xの献身』(以下『X』)という作品をめぐり「本格ミステリであるか否か」が争われた論争ということになる。なるのだが、参戦プレーヤーはじつに20名弱にのぼり、規模だけでいえば文学史的にもかなり大きな部類に入るうえに、争点が複数入り交じっていて一筋縄ではいかない。 全部を紹介することはできないし、書誌なども詳細は省かざるをえない。データについては、『X論争黙示録』というサイトにアーカイブがまとめられているのでそちらを参照していただきたい(小田牧央制作)。じつのところ、このサイトと、千街晶之の総括「崩壊後の風景をめぐる四つの断章」(探偵小説研究会編『クリティカ』第2号、07年8月)を参照すれば、いま書かれつつあるこの駄文はまったく不要といっ
2009年の『週刊読書人』以来3年ぶりに、『文學界』「新人小説月評」で文芸時評みたいなことをやったので(2012年7月号〜12月号)、気がついたことのメモなどを。半年程度なので俯瞰的な傾向もへったくれもないのですけれど、複数の作家が、同じような手法を採用しているのが目についたのでその件について。一言でいうと、それは、人称あるいは視点の問題である。一人称と三人称の交換可能性を追求した作品、あるいは一人称と三人称は交換可能であるという前提で書かれた作品、もしくは一人称を三人称のごとく客体化する作品、はたまた一人称が分裂したりする作品という感じだろうか。少なくとも3年前の09年には、こうした試みはほとんど見られなかったから、ここ数年で開発・採用が進んできた技法であるといってよいと思う。作品にそって具体的に見てみよう。顕著なのは、山下澄人「トゥンブクトゥ」(『文學界』12月号)と滝口悠生「わたしの
先般、早稲田大学教授の若田部昌澄氏と『本当の経済の話をしよう』(ちくま新書)という共著を上梓しました。幸い好評のようなのですが、第18講「あなたは「幸福」の国ブータンに住みたいですか」――「幸福研究」についての講義です――で批判的に言及した『絶望の国の幸福な若者たち』(講談社)の著者・古市憲寿氏よりツイッター上で反論をもらいました。この件につき、当方の見解を述べたいと思います。 まずは当該記述を(p.240-241)。若田部 幸福度調査の話題を続けると、最近、古市憲寿『絶望の国の幸福な若者たち』が話題になっているじゃない。栗原 物心ついたころからずっと不況で、非正規雇用のせいで生活と将来の不安に脅かされている現代の若者だけど、生活満足度や幸福度はなんとここ40年間でもっとも高いのだ! と東大博士課程在学中の若手社会学者(の卵?)が挑発的にぶち上げた本ですね。若田部 古市氏は、20代の若者の
いっぱいになったハードディスクを横目で眺めながら、新年といえばオカルト番組でしょ! ということで、大晦日に録画しておいた放送大学を見る。『心理臨床の世界「トランスパーソナル心理療法」』 講師:諸富祥彦(千葉大学助教授)すげえなあ、放送大学。年の瀬のどさくさに(紅白の裏番組だった)こんなものを放映しているとは油断がならない。諸富祥彦は、リンク先のプロフィールにあるとおり日本トランスパーソナル学会の会長。助教授とあるけど、千葉大でもトラパ教えていたりするのだろうか? この日本トラパ学会、理事や顧問に次のような香ばしい名前の並ぶ、これまた油断のならない組織である(日本トランスパーソナル心理学/精神医学会とは別組織)。鏡リュウジ (心理占星術研究家)鎌田東二 (宗教哲学者 註:神道ソングライターとか名乗っていることもある)高岡よし子 (C+Fワークショップ代表)松岡正剛 (編集工学研究所所長)湯川
櫻井和寿が現在かかわっている「未来」へ働きかける活動には、小林武史とともに設立した「ap bank」と、もうひとつ「ホワイトバンド・プロジェクト」がある。まず、それぞれがどのような運動なのか確認していくことにしよう。ap bankはNPO銀行(みたいなもの)である ap bankは、環境保護的な活動をする個人や組織に非営利で融資する法人である。NPOではないそうだが(正確には中間法人という組織になる)、機能的にはNPO銀行にほぼ準じている。NPOは「非営利組織」のこと。似たようなものにNGOがあるがこちらは「非政府組織」。NPO銀行は90年代以降増えてきた、環境運動、地域運動の一翼を担う動きで、ap bankの顧問を務める田中優の未来バンクもそのひとつである。「ap」は「alternative power」の略で、坂本龍一がGLAYのTAKUROなどと提唱していた「artists' pow
「最近批評はどうですか」みたいなことをいろんな立場の人から続けざまに尋ねられた。「ニュー評論家」なんて胡散くさい肩書きの人間にそんなこと訊くなよと思いながらそれなりに真面目に答えたのだが、背景に横たわっているのは例のアレのようだった。そう、ウェブ2・0。昨年のベストセラーにしてウェブ2・0の喧伝媒体となった梅田望夫『ウェブ進化論』は、議論の核に「集合知」というものを置いていた。ブログなどの普及により誰もが情報を発信できるようになって、無数の意見が集約・統合されたところに個人を超えた「知」が現出するという、何というかニューエイジっぽいオハナシで、誰でも編集できるウェブ上の百科事典「ウィキペディア」がその典型例とされる。ウェブの進化は人類の進化だといわんばかりの梅田の戦略的オプティミズムには当初から批判があったが、『ウェブ進化論』から1年が経過した現在、ウィキペディアにしろソーシャル・ブックマ
お返事遅くなり申し訳ありません。連休明け〆切の仕事をいくつか抱えております。BBS並びにコメント欄でのご発言、恐縮でございます。津原さん自らがお出向きになったことに、驚きよりもむしろ不穏なものを感じたりもしますが、さて――烏賊ちゃんとのやりとり、ざっと拝読しましたが、いくらなんでもそりゃないわ。貴方を識者と認めて頼ってきた一般人に、まずは自著を買わせ、次は本名とアドレスを開示せよと。じゃあ次は何が来るんだろう、嫌がらせでもされるのかと、普通の人は警戒しますよね。自著を買ってくださいと頼んで買われてしまった時点で、貴方は経済基盤の一部を烏賊ちゃんに依存してしまったのだ。ここに義理がすでに生じている。金額の大小の問題ではない。http://6300.teacup.com/osamun/bbs/1826津原さんともあろう方が異なことをおっしゃる。最初、烏賊娘氏がこの件についてツイッターにて、「『
『文學界』3月号が届き、パラパラ読んでいたら笑ってしまい更新する気になったので更新してみることにした。笑ったのは、前日分のコメント欄で話題になったのでちょっと注意して読んだ田中和生の連載「文学まであと少し」第12回で見かけたとある記述である。時評(この連載は文芸時評なんですね)自体は案の定いつに違わず面白くなくて、いかにも文学的な表現は文学としていかがなものか、みたいな十年一日の話に終始していて「なんだかな〜」と思いつつ読み進んでいったのだけれど、そしたら唐突に、こんなフレーズが出てきたのだった(辻仁成をクサしている部分なんだがそれはまあどうでもいい。それ自体、文芸評論的クリシェだから)。音はロックで歌詞は演歌のB'zみたいな!B'zの歌詞が演歌って……。ちゃんと聴いたことあるか疑われますよ?B'zの歌詞ってものすごいヘンだよ、はっきりいって。「演歌」という言葉でなにか湿っぽいクリシェを指
以下は、ツイッターでの応答として書いたものですが、長くなったのと字数調整するのが面倒なのでこちらにアップします。事情をご存じない方には不親切な内容ですが、そういう性質のものなのでご勘弁を。 ==================.@y_kurihara 栗原先生、お久しぶりです。先日、川上未映子問題に就いて御見解を求めた者です。先生の本を読みもせず失言を発したこと、改めてお詫び申し上げます。その節は、誠に失礼いたしました。御本を拝読し、大変な労作だったということが知れ自らの愚鈍さをを恥じている次第です。http://twitter.com/ikamusumeM2/status/65046723847917568.@y_kurihara 大変勉強になりました。早速ですが可能な限りこちらの素性を明かしたうえ、御本を拝読させて頂きましたので本件に就いての御見解を頂きたいのですがよろしいでしょうか。
菊地成孔の閉鎖されたサイト「SWIM」が2ちゃんねらーにより発掘されたそうで(「エスロピII」経由)。このころはろくすっぽネットを見ておらず、リアルタイムでは読んでいなかったのでありがたい。http://web.archive.org/web/20020803003127/www.jah.ne.jp/~kikuchi1/TDFC/tdfc.htmlおお、「ミスター・ドーナッツのシュトックハウゼン」も載ってるじゃん! しかも、当時のユリイカ編集長・須川善行氏との往復書簡つきだ。おもしろいなあ。(←原稿の成立過程が垣間見えておもしろい、ということです。追記)http://web.archive.org/web/20020815095412/www.jah.ne.jp/~kikuchi1/TDFC/1999/msd/msd.htmlこのエッセイの載った『ユリイカ』はたしか「解体する音楽」と題され
はてなブックマークで『時をかける少女』がアニメ化されるというのを知って思ったことなど。http://www.kadokawa.co.jp/tokikake/筒井康隆の原作にほとんど似つかわしくないほどヒロインが快活に設定されている。というより、かなり書き換えられているっぽい。名前も変えられているし。キャラの説明はこうなっている。あるきっかけから「今」から過去に遡ってやり直せる力、タイムリープ能力を持ってしまった紺野真琴は、ひとたびその使い方を覚えると、何の躊躇も無く日常の些細な不満や欲望に費やしてしまいます。大好きなものはいくらでも食べられるし、いやなトラブルも即解決! ばら色の日々のはずだったのですが…。アニメーション版はこれまでになく、アクティヴで前向き。主人公、紺野真琴が初夏の町並みを、文字通り駆け抜けていく爽快な青春映画です。『時をかける少女』という物語が、三島『潮騒』や川端『伊豆
ようこそ。さてあらためて、ここは、わたくし栗原裕一郎が文藝別冊『総特集 楳図かずお』に書いた『わたしは真悟』レビューの、「これまでの論評は主に、「子供」に焦点をあてなされてきたといっていい」という記述に寄せられた、「半魚文庫」のオーナー・高橋明彦氏による次の指摘を検証するべく設けられたページである。「『真悟』論が子供中心になってきたのは1995年前後あたりからで、それまで評論家連中は口を揃えて「高度機械文明への警鐘!」といっていたのではないか。大塚英志が例外的にイニシエーション的な文脈で捉えていたくらいで。子供論としての『真悟』論が定着するのは2000年前後くらいだと思うが」(大意。まとめの文責は栗原)栗原が言及した『真悟』論をものしている書き手は、呉智英、四方田犬彦、大塚英志、綾辻行人。触れなかったけど関川夏央と岡崎乾二郎も書いている。対談のレベルまで数えると、浅田彰、椹木野衣、荒俣宏と
資料に西村清和『現代アートの哲学』(95年)をひっくり返していたら、ヒロ・ヤマガタとラッセンにかんする記述があったのでメモ。『現代アートの哲学』は、たぶん大学の教科書として書かれたものだが、名著なのでアート方面に興味のある人は読んでおいたほうがいいですよ。現代アートの哲学 (哲学教科書シリーズ)作者: 西村清和出版社/メーカー: 産業図書発売日: 1995/10メディア: 単行本第四章「キッチュと悪趣味」章末に添えられた確認問題にこんなのが出てくる。最近、アメリカの画家、クリスチャン・ラッセンの、いわゆる「マリン・アート」、つまり南国の海、椰子の木、夕日、海のなかで躍動するイルカたちのイメージで構成された絵画やその複製が、流行している。これと似たものに、ヒロ・ヤマガタの都会の町並みをポップに描いた絵がある。はたしてこれらはキッチュなのか、それともアートといえるのだろうか。「キッチュ」につい
そろそろ芥川賞の季節ですなあ。たまさか『週刊読書人』の時評をやっている関係で、ここのところ文芸誌の小説には完結未満の連載・連作以外には一通り目を通していることだし、せっかくなので、よかったもの(◎と○をつけたものからさらに選んだもの)をメモっておきます。べ、べつに、ついに終了するという「文学賞メッタ斬り!」のあとがまを狙ってるわけじゃないんだからね!でも、万が一に備えてタイトルは考えてあるんだ。「ブロイラーメッタ刺し! 俺たちはチキンじゃない!!」どうでしょう。 (1)赤染晶子「少女煙草」(『文学界』4月号)。読んだ直後にちょうど猫猫塾のオープニングパーティがあり、いやーこれはちょっと傑作じゃないか!?と感嘆していたところだったので、猫猫先生に「赤染のあれ、すんごいよいですよ」といったら「読んだけどつまらなかった」というメールがしばらくして来たのだった。で、うーん、何か間違ったかな?と読み
どうしてこういうものが出版されるにいたったのかわからないのだが、昭和初期に活動していた作家・安藤盛の、ほとんど評伝といってよい本が最近出た。放浪の作家安藤盛と「からゆきさん」 (中部大学ブックシリーズActa)posted with amazlet at 09.06.08青木 澄夫 中部大学 売り上げランキング: 161526 Amazon.co.jp で詳細を見る安藤盛。知っている人はもはやほとんどいまい。無名作家時代、当時大家だった久米正雄に、発表先を頼り預けていた原稿を丸ごとパクられたことだけでかろうじて文学史に記録されているような作家だ。久米正雄も忘れ去られようとしている現在「記録されていた」といったほうが正確かもしれないが。『〈盗作〉の文学史』でもこの盗作事件は当然、取り上げたのだけれど、安藤盛の素性はいくら調査しても判然としなかった。……ウソです。ちょっと調べたところで「こりゃ
東浩紀のゼロアカ道場 伝説の「文学フリマ」決戦 (講談社BOX)posted with amazlet at 09.06.02東 浩紀 (道場主) 講談社 売り上げランキング: 65617 Amazon.co.jp で詳細を見る講談社ボックス編集部よりいただきました。文学フリマで一揃い買ったんですよね資料に……。それにしても円堂さんは優しいなあ(笑)。たとえ過去によく似た風景があったとしても、今の彼らはもう過去と同じではありえない。それが批評をめぐる現在(あたらしさ)だ、ということになるだろうか。http://d.hatena.ne.jp/ending/20090527#p2推協賞の記者会見の打ち上げの席で、講談社ボックスの新部長になられたA氏と隣り合わせになり、何となく「ゼロアカどうですか?」みたいに話になったので、ふつーに、「批評のリアルはあるかもしれませんが、批評の未来はないですね!
まずどういうエントリだったかかいつまんでおきます。このさいだから固有名詞もちゃんと書いておいたほうがいいでしょう。『國文學』(学燈社)の臨時増刊号「小説の今(仮)」という特集に、青山七恵に関する原稿を寄稿したのだが、ゲラを戻してしばらくしたあと、校了の直前になって(おととい5/11のことです)タイトルの変更を問う電話がかかってきた。佐々木敦氏の原稿(長嶋有論)がかなり遅れて入ってきたのだけれど、佐々木氏、栗原、どちらの原稿タイトルにも「場所」という言葉が含まれており、さらに同じ並びになる古谷利裕氏の青木淳悟論のタイトルにも「東京」があって被ってしまうのでなんとかならないか……と打診された、というような内容です。タイトル変更について気分を害したというようなことはなく、そのときのやりとりが自分としては面白かったので、基本的には電話での会話を生かし、ユーモラスな内容として書き留めたのでした。まあ
たぶん今月中に出る某雑誌に原稿を書きまして、ゲラをGW中に戻し、すっかり一段落していたら、昨晩、電話がかかってきたのでした。その雑誌には「○○○○の“場所”」というタイトルの原稿を書いたのですが、大変原稿の遅い著者がいたらしく、その人の原稿のタイトルにも「場所」が入っており、目次で「場所」が並んでしまうとのこと。自分「その人はそんなに原稿が遅いのですか?」編集「佐々木○さんという方なんですけど、それはもう。4月25日にようやく入ってきたんですよ!」送信記録を見ると、ぼくが原稿を送ったのは4月14日でした。ちなみに設定されていた締切は4月10日。うーむ、まだ10日余裕があったのか(違う)。自分「佐々○敦さんはよく存じてますが、べつにタイトルに「場所」が被ってもいいではありませんか」編集「それが、そのほかの論考でもどういうわけか「場所」が被っていまして……。青木淳悟論を書かれた方がいるのですけ
http://d.hatena.ne.jp/jtm/20090505もう5、6年くらい前になるが、姜尚中萌えの女子に、宮台真司×姜尚中のトークショーというのにどういういきさつだったか忘れたけど連行されたことがあった。池袋のリブロで催されたイベントで、なんか対談本にまとまったはず。ああこれか。挑発する知posted with amazlet at 09.05.05姜 尚中 宮台 真司 双風舎 売り上げランキング: 209001 Amazon.co.jp で詳細を見るトークの内容はまったく憶えていないんだけど、終了後に展開された衝撃のスペクタクルあるいは惨事のほうは、いまもまぶたを閉じるとその陰惨な情景がまざまざと迫ってくる。それはトークイベントに付随したサイン会開始直後に起こった。やや間隔をあけて、宮台氏、姜氏の座する机が置かれ、サインを求める人たちが列をつくったのだが、姜氏の机には、女子(
『〈盗作〉の文学史』で、日本推理作家協会賞の「評論その他の部門」をいただきました。「評論その他の部門」の同時受賞は円堂都司昭氏の『「謎」の解像度』だったのですが、先週たまたま円堂さんと別件の打ち合わせで顔を合わせる機会があり、「当日はどうしてればいいんですか?」と尋ねたところ、「俺たちが受賞することは絶対ないから心配しなくてもだいじょーぶ!(笑)」と太鼓判を押すので、「そうですよねー(笑)」と完全に油断しきっており、昨日、受賞の報せをいただいたときには、フライパンを振って晩メシなんぞをつくっていたという体たらくで、17時に電話を受け、泡を食って18時からの記者会見に走るという痴態を演じ、ご迷惑をおかけしてしまいました。「「盗作」というテーマの性質からいって、推理作家協会が評価しなければ、この本は評価されない」という判断が授賞理由のひとつとしてあったそうです。ありがとうございました。メールや
人生の大切なことはおおむね、マンガがおしえてくれたposted with amazlet at 09.04.06川原 和子 エヌティティ出版 売り上げランキング: 20162 Amazon.co.jp で詳細を見る川原和子さんは、「NTT出版Webマガジン Web nttpub」にて伊藤剛さんと交代でマンガレビュー「おすすめマンガ時評「此れ読まずにナニを読む?」」を連載されているマンガエッセイストである。どうでもいいんだけど、NTTのこのウェブマガジンはリンクが張りにくいですなあ。 http://www.nttpub.co.jp/webnttpub/index.html本書が初著書になるそうで、いろいろな媒体に書かれたマンガレビューを中心に編んだものだ。NTT出版のサイトに上げられているリストを見ればわかるように、取り上げられている作品は新旧半々くらいで、最近のマンガにはすっかり疎くなって
http://www.mujin-to.com/cphiroshimainfo.html良い展示だと思いました。「ピカッ」事件に何かしら口を挟んだりした人、関心を持っていたりする人は足を運んでおくべきでしょう。3日間だけの展示で3/22まで。いま売りの『大航海』が「[現代芸術]徹底批判」という特集で、本題へ導くための話題として再度chim↑pomを取り上げた。http://www.shinshokan.co.jp/daikokai/dai-back66-70.html#70「ピカッ」事件への個人的な見解を簡単に示しておくと、 根回しや手続きのレベルに起因する問題であって、戦争や原爆に対する無理解や無配慮はかならずしも本質的な問題ではない。事件の原因は、chim↑pomおよび美術館が、「美術(館)」という制度の囲い込みうる領域に無自覚だったことにある。したがって、八谷和彦の「果たして何人の被
7時半起床。先日のママーの残りで鍋一個ペペロンチーノもどき。お湯を捨てずに煮詰めて水気を飛ばすという、フライパンひとつでできるお手軽なメシ。『はなまるマーケット』で紹介されていたとかで以前「はてな」界隈で話題になっていたやつ。面倒なときとか時間のないときにたまにつくる。茹で加減の調整は不可だがどうやっても乳化されるので意外と悪くない。2番目のリンクの人はニンニクやベーコンも煮ているけど、先に焼いて取り出しておき、煮詰まったあたりで再投入したほうがよいと思う。http://anond.hatelabo.jp/20070405005438http://d.hatena.ne.jp/maname/20070407別冊宝島『僕たちの好きな東野圭吾』(仮題。かな?)の資料読み。年末になぜかおれのところに監修っぽい依頼がきたんだけど、東野圭吾、よく知らないし興味もないので何をどうひっくり返しても人選ミ
午後2時半起床。ベーコンエッグをパンに載せトマトをかじる。レタスが相変わらず高くて買えない。いや、買わない。レタス一個300円とかありえない。Googleニュースでオバマ関連のニュースをさらう。すごい量である。冷泉彰彦が『スーパーモーニング』で、「民主党のオバマ大統領が赤(共和党のシンボルカラー)のネクタイ、共和党のブッシュ前大統領が青(民主党のシンボルカラー)のネクタイ。あれは話し合ってますよ。中道路線で行くのでしょうね」といっていたという記事が『J−CAST』に出てた。いかにも裏読みだが面白い。http://www.j-cast.com/tv/2009/01/21033980.html渡辺将人『オバマのアメリカ』(幻冬舎新書)を再読(昨年11月の発売時に『インビテーション』で取り上げたので)。『日経ビジネスオンライン』の書評で、オバマ就任演説に合わせて、この『オバマのアメリカ』か、最近
オシャレそうに聞こえるかもしれないけどドトールのことだ。地元幡ヶ谷の駅前に広めのドトールができて、今日たまたま入ったのだが、飾ってある絵が全部、マーク・ロスコの安っぽいプリント、というよりポスターだった。このポスターを初めて見たのは、虎ノ門のエクセルシオールでのこと。半年くらい前か。最初は気づかず、ぼーっと空を眺めているうちに視界に入ってきたのだがそれでもわからず、なんか見たことある絵だなあと思ってしげしげ眺めてようやく、「あ、ロスコじゃんよ、これ」と複雑に驚いたのだった。その後、中野のエクセルシオールにも飾られているのを発見、なるほど、このカフェは系列全店をロスコで統一しているのかもねと見当がついたのだけれど、ドトールにもあるということは、ドトール・チェーンのコーヒー屋にはあまねくロスコのポスターが貼ってあるのかもしれない。しかしロスコがインテリア・アートねえ。グーグルさんにおうかがいを
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