自民、公明両党は21日、子供のわいせつな画像や写真の「所持」を禁止するための児童ポルノ禁止法改正案を議員立法として来週中に提出することを決めた。日本維新の会を含む3党の共同提案となる見通しで、今国会中の成立を目指す。 改正案は「性的好奇心を満たす目的」の所持には1年以下の懲役、または100万円以下の罰金を科す。インターネット上の児童ポルノ閲覧の制限措置も検討規定として盛り込んだ。
自民、公明両党は21日、子供のわいせつな画像や写真の「所持」を禁止するための児童ポルノ禁止法改正案を議員立法として来週中に提出することを決めた。日本維新の会を含む3党の共同提案となる見通しで、今国会中の成立を目指す。 改正案は「性的好奇心を満たす目的」の所持には1年以下の懲役、または100万円以下の罰金を科す。インターネット上の児童ポルノ閲覧の制限措置も検討規定として盛り込んだ。
京都府は22日、児童ポルノの取得・所持を禁止し、違反した場合に廃棄命令を出すことを盛り込んだ条例を制定する方針を固めた。平成23年度中の制定を目指す。同日、府の有識者会議が検討結果をまとめた。 府によると、廃棄命令付きの条例は全国で初めて。児童買春・ポルノ禁止法では規制対象となっていない提供目的以外の「単純所持」も禁止し、廃棄を進めることで被害児童の救済を図る。 検討結果によると、18歳未満が被写体となった性行為などの画像や映像が対象。廃棄命令に従わなければ罰則を科すことも検討する。性的虐待が明らかな13歳未満の画像などを有償で取得した場合は、廃棄命令を待たずに刑事罰を科すのが適当としている。アニメなどは対象外。 山田啓二知事は22年4月の知事選のマニフェスト(公約集)に「日本で一番厳しい児童ポルノ規制条例の制定」を掲げていた。
子供の性行為などを描いた漫画の18歳未満への販売・閲覧規制の強化を盛り込んだ東京都の「改正青少年健全育成条例」が都議会本会議で賛成多数で可決、成立した。 改正は青少年保護を目的とし、少女強姦(ごうかん)など社会規範に著しく反した漫画を「子供に見せない」という内容である。当然の改正であり、「表現の自由」を妨げるものではない。 過激な性行為や暴力を含む図書を有害図書に指定し、18歳未満への販売や閲覧を規制する条例は大半の都道府県が制定している。 出版社や書店側が「成人向け」などと表示し、販売コーナーを分ける自主規制も進んではきた。しかし、最近は教師と生徒の性行為や強姦、近親相姦を「恋愛」などと称して肯定的に描く漫画が目立つ。中高校生らに人気の漫画雑誌などに掲載され、一般書と同じ棚で買えることに問題がある。 都の現行条例でも漫画は規制対象であり、指定有害図書の多くは漫画だ。ただ、性器や性行為を露
東京都青少年健全育成条例の改正案について、漫画家のちばてつやさんらが「表現の自由を侵害する」と反対を表明したことについて、石原慎太郎知事は30日の都議会定例会後、「区分陳列で制限することが何で表現の自由の侵害につながるのか。子供の目に触れさせたくないということで書きたければ書けばいい」と反論した。 取材陣から自主規制の現状を聞かれると「自主規制が徹底していないから。氾濫に近い形だから制限せざるをえない。みんな我欲だよ。我欲でみんな反発する」と切って捨てた。 さらに、雑誌記者からの相次ぐ質問に業を煮やし、「君の利益立場があるだろうが、おれは都民、国民のためだ。君は出版の利益を考えているだろうが、偏見でしかない。世間では通用しない」と激しい応酬を繰り広げた。
子供を性的対象にした漫画やアニメーションなどの規制を目指す東京都青少年健全育成条例改正案に反対する漫画家のちばてつやさんや秋本治さんらが29日、都庁で記者会見を開いた。ちばさんは「漫画やアニメーションの文化がしぼんでしまうことを非常に心配している」と強調した。 ちばさんらは同日、30日からの都議会に提出予定の改正案に反対する声明文などを、最大会派の民主党に提出。その後、記者会見し、「一番心配なのは、漫画やアニメーションをつくろうとする若者たちが(規制に対して)非常に萎縮していること。自由な表現ができる中で初めて文化が育つ」と訴えた。 秋本さんは「規制されると漫画が成り立たなくなる。自由があるのが漫画の世界」と改正案を批判。やまさき十三さんも「私たちや出版業界との話を先にしないで、いきなり条例(改正案)を出すのが理解できない」と疑問を呈した。 同条例の改正案は、6月の都議会でも審議されたが、
18歳未満と想定されるキャラクター「非実在青少年」の定義などで議論を呼んだ都青少年健全育成条例の改正案が明らかになった。22日に都が発表した改正案は、反発のあった内容が大幅に修正され、民主幹部も「対象が明確化されて懸念も払(ふっ)拭(しょく)された」と一定の評価をした。ただ、規制対象が子供がかかわる性行為から違法性に移り、「当初の目的が分かりにくくなった」(都議)と形(けい)骸(がい)化を懸念する声も出た。 改正案では、出版業界から行政による恣(し)意(い)的な運用を懸念して、「表現があいまい」と批判があった「非実在青少年」の文言を削除。規制対象は、非実在青少年がかかわる性行為から、刑法や民法に違反する性行為を「不当に賛美し誇張するように描写された漫画等」に修正された。 修正理由について都は、「登場人物は大人でも社会的に許容されない。対象も明確にした」と説明。さらに、「子供がかかわる性行為
「何回でも提出してやる−」。東京都の平成22年度一般会計補正予算案などを審議した都議会定例会が16日、閉会した。注目を集めた子供を性的対象にする漫画などの規制を目指す都青少年健全育成条例の改正案が、最大会派の民主などの反対多数で否決された。石原慎太郎知事は閉会後、報道陣に改正案を「もう1回出す」と述べ、次回の9月議会に再提出する方針を示した。
子供を対象にした過激な性行為を描く漫画などを規制する東京都青少年健全育成条例の改正案について、石原慎太郎知事は7日、定例記者会見で条文の文言が不明瞭(めいりょう)などとして、修正する方針を示した。 改正案では、服装や背景などから18歳未満と想定できる子供のキャラクターを「非実在青少年」との造語で規定。その性行為を主体とした漫画やアニメ、ゲームなどについて子供への販売、閲覧を規制する。3月議会に提出されたが、著名漫画家や出版業界のほか、日本ペンクラブ、出版倫理協議会などから、「恣意(しい)的な運用の可能性があり、表現の自由が脅かされる」などと猛反発を招き、6月議会へ継続審議となっていた。 石原知事は改正案を「子供の目につくところに置くなということだけの規制」とする一方、「(条文は)説明不足だ。『非実在青少年』という言葉があるが、何だこれは一体。幽霊の話かと思っちゃう。役人が作るくだらない言葉
「しずかちゃんの裸はOK−」。子供の性行為を描く漫画など「2次元児童ポルノ」規制に向け、東京都が可決を目指す青少年健全育成条例の改正案で、都は26日、都民らから多数寄せられた質問25問と都側の見解をまとめ、都HPに掲載した。 規制対象“外”の一例として、「ドラえもん しずかちゃんの入浴」「サザエさん ワカメちゃんのパンチラ」「新世紀エヴァンゲリオン レイやアスカのヌード」といった具体例を列挙するなど踏み込んだ内容となった。 「改正案質問回答集」によると、「『表現の自由』の侵害ではないか」との懸念には「(規制対象となる作品を)創(つく)ることや出版すること、18歳以上が買ったり見たりすることはこれまで通り自由だ」とし、定義が曖昧(あいまい)と批判された「非実在青少年」について「年齢、学年の明確な描写やセリフ、ナレーションで明らかに18歳未満に設定されているキャラクター」と規定した。 一方、規
子供の過激な性描写を掲載した漫画やアニメなど「2次元児童ポルノ」を規制する東京都の条例改正案をめぐり、「賛成」「反対」が入り乱れている。「過激な漫画が子供の価値観をゆがめる危機感がある」とするPTA団体などに対し、漫画家や作家らは「表現が狭められる」と訴える。きょう19日の都議会総務委員会で6月議会への先送りが決まる見通しだが、今後も議論の紛糾は必至で、改正案の行方は不透明だ。 ■「非実在青少年」? 18日の都議会総務委員会。都青少年健全育成条例改正案をめぐり、都議9人が約7間にも及ぶ質疑を行った。 ポイントは、規制対象の“あいまいさ”だ。改正案では漫画やアニメ、ゲームなどに登場する架空の18歳未満のキャラクターを「非実在青少年」と規定。これらが「みだりに性的対象として描写」され、「性に関する健全な判断能力の形成を阻害」する作品は、青少年に販売しないよう業者に求める。さらに、内容が近親相姦
ネットでは、東京都青少年健全育成条例改正案に対し、さまざまな疑問が寄せられている。担当である東京都青少年・治安対策本部青少年課に聞いた。 ――規制はどこまで及ぶか 「漫画家などの著作権者が対象ではない。青少年に対する販売や貸し出しを規制する。非実在青少年の性描写をするのは駄目、それを成人が見るのは駄目といっているわけではない。表現の弾圧や検閲ではない」 ――架空の「非実在青少年」の年齢をどのように判断するのか 「ランドセルや制服、教室などが明らかに描写されている場合は、18歳未満と判断される。少女のように見えても、そうした点が表現されていなければ、18歳未満とはされない」 ――判断は誰がするのか 「『不健全図書』指定を行ってきた第3者機関『青少年健全育成審議会』で判断される。審議会は、議員、PTA、出版倫理協議会、警視庁、都などの委員で構成される」 ――現在、一般に流通している作品も対象と
東京都が漫画やアニメの児童ポルノ的な描写を規制するため、定例議会に提出した青少年健全育成条例の改正案に対し、漫画家や評論家らが15日、「表現の自由を侵害する」として、都議会最大会派の民主党に改正案の問題点を説明、記者会見して反対をアピールする。 改正案は19日の都議会総務委員会で採決される。 反対派のメンバーは午前中に民主党都議団の会議で改正案の悪影響について議論し、その後に都庁で会見。 改正案は、漫画などで服装や学年などから18歳未満と判断される子供を「非実在青少年」と定義。こうした子供への性行為を描写した作品は、青少年に販売しないよう業界に自主規制を求める。 これらのうち、強姦など著しく反社会的な内容の作品は、青少年への販売・閲覧を禁止する不健全図書に指定すると規定した。
児童買春・児童ポルノ禁止法の改正審議が始まった。与党と民主党はそれぞれ改正案を提出したが、ポルノを持っていることを規制する「単純所持」をめぐり、議論は紛糾した。母が娘の写真を売る事件も起きるなど、“小遣い稼ぎ”として成立してしまっている児童ポルノ。国会での議論の行方に注目が集まる。(社会部 森浩) ◇ 「小遣いがほしかった」。2歳の娘の児童ポルノを製造したとして、宮城県警に児童ポルノ禁止法違反(公然陳列)などの疑いで、逮捕された母親(23)は供述した。 母親はデジタルカメラで娘の裸の写真を11枚撮影した疑いで逮捕されたが、写真はネット上で知り合った女(20)に郵送し、約10万円を受け取っていた。女は写真を転売する目的があったと見られている。母親は娘にひわいなポーズを取らせるなどし、「わいせつ性」を高めた写真を撮っていた。 こうした児童ポルノを製造・販売す
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