紛争地域で産出されたダイヤモンドを取引しないようにする国際監視体制として「キンバリープロセス」というのがある。これは2003年に国連で構築され、要するにアフリカなどの紛争国や「独裁国家」で産出したダイヤが「テロリスト」や「独裁者」の資金源にならないようにという取り決めだ。 だが、この「独裁国家」や「テロリスト」の基準が怪しい事から、キンバリープロセスが必ずしも公正と言えない事は容易に想像がつくと思う。一口に「紛争国」と言っても、その紛争の原因を歴史的に深く考える必要がある。その「独裁国家」とやらは単に欧米と対立しているのでそのように呼ばれているだけではないのか。「紛争」の原因も欧米先進国の植民地化や資源略奪戦争が原因で起こったものではないのか。そうした詳しい事情をまともに吟味せず、欧米などの「先進国」が一方的に「キンバリープロセスだ! 血のダイヤモンドは輸入禁止だ!」と騒ぎ立てるのはおか