天皇、皇后両陛下は13日、福島県川内村を訪れ、東京電力福島第1原発事故による放射能汚染の除染作業を視察した。両陛下は昨年5月に同県福島、相馬両市の避難所を慰問しているが、除染の視察は初めて。 両陛下は同村立川内小で遠藤雄幸村長から復興状況を聞いた後、村内で行われている除染作業を見学。家屋の屋根や壁の洗浄などをしている作業員らに対して天皇陛下は「どうもご苦労様です」とねぎらいの言葉をかけ、皇后さまも「除染が進むと安心して暮らせますね」と話した。渡部吉子さん(72)宅の除染作業を視察した両陛下は、村に戻った時期や健康への影響を尋ねたという。渡部さんは「『ここで暮らしていこう』との思いを強くしました」と感激した様子だった。 村は全域が避難区域となったが、4月の警戒区域解除で立ち入り禁止エリアは消え、役場や小中学校も再開。旧警戒区域外961世帯の住宅除染は年内終了の見込みだが、医療機関の確保や商店