冷戦崩壊後の米国一強支配、グローバリゼーション化の進行に伴い、市場原理、自己責任を重視する新自由主義が幅を利かせ、強者と弱者との格差が広がっています。こうした時代、「サヨク(左翼)」に役割はあるのでしょうか。「優しいサヨクのための嬉遊曲」の著者で作家の島田雅彦さんと一緒に考えました。記者・豊田 洋一 豊田 日本では小泉前政権以降、特に安倍政権になって保守化、右傾化が急速に進行しているとされています。島田さんは今の政治的、社会的状況をどう見ていますか。 島田 今、欧州でも日本でも、中道右派が圧倒的にメジャーになっていて、中道左派さえも、ほとんど力を持たなくなってきています。右派にせよ左派にせよ、中道はどこでも社会民主主義を標ぼうしてきましたが、特に右派は米国との連携を強める政治方針を貫いているように見えます。小泉前政権以降、日本政治の方向性は割とイタリアと似ていて、長らく政権の座にあったベル
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く