確かにコピーワンスや規格戦争に飲み込まれて、アナログ時代の輝きは失いつつあったかもしれない。だがRDシリーズを単に経済面の記事だけで終わらせてしまうのは、余りに惜しいことも確かだ。 2000年にスタートしたRDシリーズは、デジタル録画の基本スタイルをいち早く確立している。その内容は高度なソフトウエアと独自のGUIによって「番組を確実に検索&予約」「好きな画質&音質で録画」「自在に編集が可能」「好みのDVDに高速ダビング」「詳細に管理できる」という画期的なもので、「RD-Style」という名でプロモーションを行っていた。VHSとベータの時代から日本には録画を趣味にする“録画文化”が定着しているが、RDシリーズはそうしたカルチャーの一翼を担い、デジタル録画の新しいムーブメントを作りけん引してきたのである。 「ユーザーのニーズをソフトウエアによって実現する」というユニークなGUIは、録画文化を象
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