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Sansanの華々しいIPOをきっかけに、BtoBマーケティングに新しい潮流が生まれました。それが既存のマーケティング戦略をどのように変えたのか、また変わらないものは何なのか、ノヤン先生が語ります。 Sansanを知っておるじゃろ?名刺管理サービスの企業で、「それ早く言ってよ~」というCMで一気に知名度を上げ、2019年6月に上場を果たした企業じゃな。 実はこのSansanの上場は、それまでの多くの日本の常識を変えるほどのインパクトがあったんじゃ。ファイナンス面の話はIPOや企業財務の専門家に譲るとして、今回は日本のBtoBマーケティングに与えた影響について書いてみようかの。 最も大きく変わった点は、BtoB企業の中でサブスク型(サブスクリプションモデル)と呼ばれるビジネスモデルのマーケティング手法が確立された事じゃな。これは課金体系がサブスクリプション型だけではなく、月額で数万円から数十
私はプロフェッショナルのマーケターの定義を「製品やサービスのマーケティングを全体最適で設計し、実施できる人」としています。MAの操作などの部分最適をいくら繰り返してもこの定義には届きません。MAベンダーからの評価ではなく、自社の営業部門や販売代理店から高い評価を獲得しなければダメなのです。 私はBtoBのマーケティングが売り上げに貢献できない最大の理由は「部分最適」であると、この20年ずっと主張してきました。展示会の担当者は、出展して3日間を乗り切ることが目的になっています。アンケート200枚、名刺2,000枚獲得などの目標数字を持ちますがそれはあくまで目安であり、出展が目的になってしまっているのです。だから展示会の最終日の打ち上げが終われば、もうすっかり次のイベントに頭が行ってしまうのです。マーケティングのプロセスから観ればそこがスタートなのにです。 Webマスターも同じです。ページビュ
BtoBマーケティングにおいて、「カスタマージャーニー」ではなくて「企業の奥深くで突然あるいはひっそりと発芽したビジネスチャンスを見逃さないで感知する仕組みの構築」に重きを置いている理由をノヤン先生が解説します。 最近BtoBでもカスタマージャーニーが大流行で、少し過大に評価されているようなので、この話をしようかと思うんじゃ。ワシは「企業の奥深くで突然あるいはひっそりと発芽したビジネスチャンスを見逃さないで感知する仕組み」の構築が大事なのであって、ジャーニーマップはその施策のひとつに過ぎない、と考えておるんじゃよ。 「カスタマージャーニー」って言葉、聴いたことあるじゃろ?顧客の体験を、ワイヤーフレームで繋いだジャーニーマップで見たり、実際に自分で作ってみた人も多いじゃろうな。顧客の行動を分析して仮説を立てるのはとても良いことじゃし、それがマーケターのスキルアップにもなることは間違い無いんじ
マーケティング部門やその部門の人が社内で嫌われてしまう原因のひとつに「知識」があります。「もの識り」などと呼ばれる知識を多く持つ人は社内の尊敬を集め、頼りにされ、問題を解決し、素敵な人生を送っているものと思いがちです。しかし、現実にはその逆で「知識」が災いを呼んですっかり嫌われて仕事がうまくいかない人の方がはるかに多いのです。その理由は、そして対処法は?知識についての正しい知識をノヤン先生が自戒を込めて解説します。 今日は知識について勉強しようかの。わしは大学院ビジネススクールでBtoBマーケティングを教えておるんじゃ。ミミズクで大学の客員教授にまでなったのはわしくらいのもんじゃろ、森で自慢せんといかんわな。 ま、それはそれとして、大学院にまで進む人の目的は「知識の習得」なんじゃよ。でもその習得しようとしている「知識」というやつは実はかなりやっかいなやつなんじゃ。なにしろそれだけではあんま
パッケージベンダーとシステムインテグレーター(以下、SIer)は、同じようにコンピュータシステムを扱うビジネスでも、まったく違うビジネスモデルです。それを忘れた結果、リリースはしたもののさっぱり売れず、また売り方も分からずに放置され、利益が出た年に特損で処理されるパッケージが無数に存在しています。 そのメカニズムと対応をノヤン先生が解説します。 今日はパッケージの完成度とソリューション、それを踏まえたマーケティングの基本設計の話を、SIerの例で説明しようかの。 ある日、SIerと呼ばれるコンピュータシステムの開発を業務とする企業でマーケティングに携わっている人から、こんな質問を受けたんじゃ。まぁ質問というより愚痴じゃがの。 「新しく作ったパッケージがさっぱり売れなくて困っています。業務系のシステムなのでコンシューマ系のアプリのようにダウンロードで勝手に売れる訳もないし、でも経営者は『パッ
日本企業は過去20年にわたって、フロントサイドと呼ばれる販売・営業分野でのシステム投資に膨大な金額と工数を投資してきました。しかしその多くはお茶を濁して塩漬けになっています。その理由はデータマネジメントの難しさを過小評価しているからなのです。その結果現場がどうなっているのかを、ノヤン先生の経験から解説します。 ある日のことじゃ、わしが顧問をしておる企業が新しくMA(マーケティングオートメーション)を導入して、その運用を始めるというので会議に呼ばれたんじゃ。 ところが、わしは途中で道に迷ってしもうて、その会社に着いた時にはもう会議も終わってしまっておったんじゃ。仕方がないので帰ろうと思っていたら、誰もおらんはずの会議室で何やら声がするんじゃよ。 不思議に思ってそっと覗いて見たら、なんとCRM、SFA、MA、DMP、メール配信システム、販売管理システムたちが、統合するならどのデータを使うかでも
ようやく日本のBtoBマーケティングに夜明けが来たと思ったら、意外にも好景気に足を引っ張られている現状があります。このパラドックスと対策をノヤン先生が解説します。 日本の多くのBtoB企業が遅ればせながらマーケティングに取り組むようになって久しいのじゃが、意外なことに社内でマーケティングを浸透させるのに苦戦している企業が多いんじゃよ。不思議じゃろ?日本人はイノベーションを起こすことは苦手でも、キャッチアップ、つまり追いつくのは得意なんじゃ。じゃからマーケティング不毛だったこの国のBtoB企業も、その重要さに気付けば、そこからは猛烈な勢いで世界に追いつき、追い抜くとワシも思ったんじゃよ。でもそうはなっていないんじゃな。 実は今、各企業でマーケティングの浸透・普及を妨げているのは「好景気」なんじゃよ。 ブランディングやリサーチと違って、デマンドジェネレーションと呼ばれるBtoB企業のマーケティ
最近、米国のニュースやカンファレンスでの出展などで、明らかにMAを見ることが減っています。この背景とこれからをノヤン先生が解説します。 最近ある人に、「米国のBtoBマーケティングをウォッチしてるんですが、最近はMA(Marketing Automation)の話題がめっきり少なくなりましたね、すでにブームが終わったということですか?」と質問されたんじゃ。ちょっとびっくりしたがの。 そこで、今日はこれを書いてみようと思うんじゃ。 確かに米国や欧州で開催されるBtoBマーケティング系のカンファレンスやトレードショーでは、数年前までは各MAベンダーが出展して、新しい機能や連携サービスを競っていたんじゃが、最近ではほとんど見かけなくなっているんじゃよ。イベントへのスポンサードだけでなく、広告出稿もあまりしていないので、展示会やメディアを通してウォッチしておればそういう感覚も持つかもしれんじゃろう
世界のBtoBマーケティングを席捲しているABM。その源流には、25年前に世界的なベストセラーになった一冊の本がありました。ABMとLTVの関係をノヤン先生と勉強しましょう。 さて今日は、Account Based Marketing(以下ABM)の源流にして、シェアの概念の転換点となったLife Time Value(以下LTV)について勉強しようかの。 日本語では「顧客生涯価値」とも訳されるLTVじゃが、最近まではBtoCの要素が強く、BtoBマーケティングには馴染まないと言われていたんじゃよ。ところがじゃ、最近BtoBマーケティングで脚光を浴び、論文や講演などで取り上げられることが増えているんじゃ。面白いじゃろ? でも、その前にLTVのおさらいをしようかの。 ドン・ペパーズという人をご存じかの?アメリカのマーケティングコンサルタントで「One to Oneマーケティング」という言葉を
今までBtoBマーケティングのスタンダードだったデマンドジェネレーションと、新しい概念であるABMは何がどう違うのでしょうか?その関係性をノヤン先生が解説します。 今日はABM(アカウント・ベースド・マーケティング)とデマンドジェネレーションの関係と違いを話してみようかの。 なぜ今これを書こうと考えたかと言うとじゃ、ABMのような新しい概念は、定義が確立しないうちにどんどん意味が変わって多くの場合は我田引水に解釈されてしまうからなんじゃ。 米国でもこの兆候は顕著で、アドテク系の人たちは、もう顧客データを収集したり、ナーチャリングするのは時代遅れで、ターゲット企業を定義すれば、そのIPアドレスに対して広告を集中させたり、LinkedInなどのSNSからターゲット企業のデータをごっそり集めて来られる、それがABMだ!と言っている一派もあるんじゃよ。ちょっと情けないがこれが実態であり、日本でも時
販売代理店は、今転換期を迎えています。4Pとも呼ばれるマーケティングミックスの「Place」は流通チャネルであり、販売代理店はマーケティングの重要な位置にいます。この販売代理店のこれからの立ち位置について、車やマーケティングソリューションを例にノヤン先生が解説します。 新年おめでとうじゃな。2017年は日本のBtoBマーケティングにとって輝かしい年になるじゃろうし。楽しみで仕方がないわい。 さて、今日はBtoBマーケティングの中での「販売代理店の立ち位置の変化」というテーマを、マーケティングソリューションの例も上げながら書いてみようかの。 なにしろ企業分類で「卸売業」にカテゴリーされる企業は、機械商社、医薬品商社、食品商社などと呼ばれて日本のBtoBでは最も数の多い業種のひとつじゃし、これが多いということは、メーカーは売り上げの多くを代理店に依存しているということなんじゃ。4Pとも呼ばれる
世界中に衝撃を与えたセオドア・レビットの「マーケティング近視眼」。50年以上も前に示された現象が現在の日本でも散見されます。今回は、富士通のNifty事業売却についてマーケティング近視眼の視点からノヤン先生が解説します。 2016年10月14日の新聞で富士通のNifty事業売却が報じられたんじゃ。今日はこれを例にして「マーケティング近視眼」を書こうかの。 「マーケティング近視眼(Marketing Myopia)」は、最も偉大なマーケティング学者のひとり、ハーバード大学大学院でマーケティングの教鞭を執っていた セオドア・レビット博士が、今から50年以上前に世界に衝撃を与えた論文なんじゃ。 この論文がハーバードビジネスレビュー誌に発表されるや、世界中のマーケティングや社会学の学者や学生の間で話題になり、さらに多くの経営者に影響を与え、この論文が収録された書籍は世界的なベストセラーになり、米国
BtoBマーケティングの王道とも言うべき「ABM」。「ターゲット企業(アカウント)を定義し、戦略的にアプローチするためのフレームワークまたは手法」と訳されますが、近年米国ではこの言葉をよく聴くようになりました。今回は「ABM」に注目が集まる背景と、実現するための「肝」についてノヤン先生が解説します。 今日はBtoBマーケティングの王道とも言うべき、「Account Based Marketing(以下ABM)」の話をしようかの。この言葉は日本では未だ馴染みがないマーケティング用語じゃが、数年以内には必ず日本でも定着する言葉じゃから覚えておいて損はないじゃろ。 米国で大流行しているこの言葉は、実は新しいマーケティング用語という訳ではないんじゃよ。米国のCクラスだけを狙うマーケティングが行き詰りを見せた2013年あたりから頻繁にこの言葉を聴くようになって、2014年、2015年の米国マーケティ
用語解説 全社の顧客情報を統合し、マーケティングと営業の連携によって、定義されたターゲットアカウントからの売上の最大化を目指す戦略的マーケティング。 ノヤンのつぶやき 3年ほど前から米国企業ではこのABMが大流行での、ABMツールベンダーが現れたり、ABM専門のコンサルが出てきたりと、マーケティングのカテゴリーとしてすっかり定着したようじゃな。ただこの背景には、Cクラスなどのライトーパーソンしか狙わないという米国の「BANT文化」の悪弊からの軌道修正もあるんじゃよ。日本では、そもそも意思決定がボトムアップなので、このABMでは日本が世界をリードするかも知れんの!
業績を上げるために多くの企業が展示会出展やメールマガジン、Webから見込み客データの収集に勤しんでいます。しかし、多くの場合、収集しておしまいになりがちです。今回は、収集したデータを活用することで営業案件の創出につながる仕組みについて、ノヤン先生が解説します。 デマンドセンターとはその名の通りデマンドジェネレーションを担当する組織のことじゃな。 このコラムで初めてデマンドジェネレーションのことを紹介したのは2007年頃じゃったと思うんじゃが、ちょっとだけおさらいしようかの。デマンドジェネレーションは「営業機会の創出」という意味を持ち、1990年代後半から米国で使われるようになったBtoBマーケティングの用語なんじゃ。それまでバラバラに部分最適で運用されていたBtoBマーケティングのプロセスをひとつに統合し、再構築 したものなんじゃよ。 実はの、マーケティングの先進国である米国も1990年代
多くの企業が失敗しているプル型セールスへの転換。そのヒントはマタギの狩猟法から得られることをノヤン先生が紹介します。 今日は、「営業のプル型への転換」について書いてみようかの。なぜ今頃になってこれを書くのかと言うと、多くの企業が、「営業の生産性を上げたい」としてプル型への転換を志向しながら、とんちんかんな失敗を重ねているからなんじゃ。そもそもプル型への移行に際して営業チームを再教育したり、行動を厳しく管理することは本質的には意味の無いことなんじゃよ。 さて、先ず今なぜプル型かと言えば、多くの企業は社員を増やさずに売上げを増やしたいと考えておるんじゃ。売上げに比例して社員や営業拠点を増やしておったらいつになっても利益は出ないし、特に日本は会社更生法でも申請しない限り解雇は出来ないと言われるほどリストラが難しい国なので余計に人を増やすことには神経質になっているんじゃな。そして、社員を増やさずに
マーケティングの大きな要素である「ブランド」。その認知と役割は時代とともに変化し続けてきました。今回は、ブランド論の第一人者デービッド・アーカー博士の功績を振り返り、ブランド論のルーツとその変遷をノヤン先生がご案内します。 世界有数の経済誌フォーブスが「The World's Most Valuable Brands 2015」を発表したの。 Appleが1位でMicrosoftが2位、Googleが3位なのは良いとして、日本ではほとんど知名度のないVerizonや、少ないシェアしか持っていないAmerican Expressが上位にいるので、「世界の」ではなく「米国の」と言えるランキングじゃから異論や反論は山ほどあるのは置いておくとして、このランキングの出し方が「収益額」または「株価収益率」を参考にブランドの貢献度を比較しているんじゃよ。面白いじゃろ。つまり単なるアウェアネス(認知度)で
Oracle B2B Cross-Channel Marketing(旧名称:Eloqua) 第1回 ご提供:日本オラクル株式会社 Eloquaの歴史 Eloqua社は、1999年にカナダのトロントにて、Mark Organ(マーク・オーガン)、Steven Woods(スティーブン・ウッズ)、Abe Wagner(エイブ・ワグナー)によって創業されました。当初は、WEB分析とEメールとLiveチャットを組み合わせることで、見込み客のWEB上のプロファイルを集め、その情報をもとに自動化キャンペーンを行うソフトウェアとしてビジネスをスタートしました。その後SFAの前段階のマーケティング・オートメーションとしての機能を拡張し、広くマーケッターに受け入れられました。 Eloquaのマーケティング・オートメーション・プラットフォームは、インターネットをマーケティングの中心に据えた先進的なソリューシ
今、BtoBマーケターが学ぶべきは、マーケティングツールの特徴や操作ではなく、マーケティングを設計するために、自社のターゲットの情報をどう収集して正しくプロファイリングするかということです。ノヤン先生がフライフィッシングを例に挙げて説明します。 先日のことじゃ、シンフォニーの森の奥で古い映画を観ながらワシは、「フライフィッシングというやつはBtoBマーケティングとそっくりじゃな?」と思ったんじゃよ。ワシはミミズクじゃから魚釣りはやらんがの。 「リバー・ランズ・スルー・イット(A River Runs Through It)」という映画を観たことがあるかの?ノーマン・マクリーンの小説「マクリーンの川」を、ロバート・レッドフォードが製作総指揮・監督を務めて雄大に仕上げた名作で、当時まだ新人だったブラッド・ピッドが主演を務め、1992年のアカデミー撮影賞を受賞した映画でもあるんじゃ。アメリカ北部
プロダクト・ポートフォリオ・マネジメントを前提にして、事業や製品のポジションを客観的に観てみれば、マーケティングで強化すべきポイントがきっと見えてきます。 マーケティング戦略を立案する上で、担当する事業や製品・サービスの市場でのポジションを把握することは必要不可欠なことじゃ。このプロセスを端折って戦略を立てるということは、病院に運ばれてきた患者を診断もしないで、いきなり治療することに似ているんじゃ。「お腹が痛い」と言っているからといって、便秘の人に下痢止めを投薬したり、下痢で苦しんでいる人に下剤を飲ませたりしたら大変なことになってしまうじゃろう。だからちゃんと診断して、症状を確認してから治療を始めることが重要なんじゃ。 今日はその診断のためのフレームワークのひとつ、プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント(PPM)の話をしようと思うんじゃ。 「経営とは経営資源の再分配である」という言葉を聞
用語解説 営業案件をセグメントしてフォーカスする条件として、以下の4つの条件を使う手法。 1)Budget(予算) 2)Authority(決裁権) 3)Needs(必要性) 4)Timeframe(導入時期) 基本的に営業のヒヤリング事項であり、訪問するか、電話を掛けて相手と1対1で会話しないと判らない項目なので、マーケティング部門でなく営業の管轄で管理することが多い。 ノヤンのつぶやき 外資系の企業でSFAのパイプラインの中で案件をセグメントする時によく使う条件がこれなんじゃ。でも、日本では現場を飛ばして最初から決裁権者に会うことは難しいし、予算を聞き出すのは至難の業なんじゃ。まぁSFAが入っている企業は勉強したほうが良い指標じゃな。
「具体的で時間的制約を持ったテーマ」を掲げることで、日本のBtoBマーケティングが一気に世界に追いつけるのではないか、という仮説をアポロ計画を例にノヤン先生が解説します。 科学史を研究しているアメリカ人の友人がおっての、その人と話していた時に、「J.F.ケネディ大統領はもしかしたら天才だったんじゃないかって思うことがあるんだ」と唐突に言い出したんじゃ。 米国史上最も人気があった大統領で、キューバ危機や悲劇的な暗殺で有名な人じゃが、科学史の世界から観て天才とはどういうことじゃろう?と不思議に思ったので詳しく聞いたんじゃよ。 彼の話を繋ぎ合わせるとこんなことじゃった。 1961年にケネディが「米国は10年以内に人類を月に送り、生還させる」と宣言した時、それを実現できる科学的な裏づけはほとんど無かったらしいんじゃ。だから米国の研究所や大学は大騒ぎになったんじゃよ。なにしろアメリカ合衆国の大統領と
イノベーションのベルカーブの住人はどんな人?各セグメントの住人の特徴とマーケティングのポイントをノヤン先生が解説します。 2011年3月に開催されたApple社のイベントでCEOのスティーブ・ジョブズは、同社のオンライン電子ブックストア(iBook store)での電子ブックの販売(ダウンロード)が累計で1億冊を越えた、と発表したんじゃ。これは、Apple社だけで言えば「iTunes」「App store」に続く第3のコンテンツストアが順調に伸びている、ということなんじゃが、マーケティング的には「電子ブック」という製品カテゴリーがイノベータ理論で言うところのメイン市場に入った、という宣言でもあったんじゃ。 そこで、今回と次回の2回に分けて、この「イノベータ理論」を解説しようと思うんじゃ。イノベータ理論については、2007年10月にも簡単な解説を書いておるんじゃが、今回はもう少し深堀りして、
企業がマーケティングの仕組みを作り始めてから半年から1年後に必ずぶつかる深刻な問題、それは、「マーケティング活動で作った有望見込み客リストを営業がフォローしてくれない」という状況です。そのメカニズムをノヤン先生がロジカルに解説します。 さて、日本のBtoBマーケティングはまさに黎明期じゃな。 毎月のように次々と新しいマーケティングサービスの会社が誕生し、活性化した市場の中で多くのプレーヤーが競い合うようになるじゃろう。海外からも多くのマーケティングツールや新しいサービス、そして何より情報が入ってくるので、日本のBtoBマーケティングが一時的なブームで終わる心配はもう無いとワシは考えておるんじゃよ。 そこで今日は、企業がマーケティングの仕組みを作り始めてから半年から1年後に必ずぶつかる深刻な問題を解説しようと考えておるんじゃ。 それは、「マーケティング活動で作った有望見込み客リストを営業がフ
第三世代のSFAと共に急成長したマーケティングオートメーションが今、大手企業からの買収ターゲットになっている。その俯瞰図と日本市場への影響をノヤン先生が解説します。 今日はマーケティングオートメーション(以下MA)について整理してみようかの。 MAについては2年前の2011年7月に「SFAの補完機能であるマーケティングオートメーションはなぜ日本に上陸しないのか?」というテーマでコラムを書いておるから、誕生の経緯や役割についてはそちらを読んで欲しいのじゃが、その最後はこう結んでおるんじゃよ。 「数年後には、現在のBI(ビジネスインテリジェンス)と呼ばれる財務シミュレーション用のアプリケーションのように、独立系はほとんど無くなっているかも知れんの。やれやれ、目が離せんわい」 そう、この状態がまさに今起こっておるんじゃよ。 MAは、1990年代後半から普及してきた第三世代のSFA(Sales F
マーケティングと営業は「前工程と後工程」の関係。前工程の仕事やアウトプットを後工程が評価するのは当たり前の事なのですが日本ではなかなかそう上手くいっていない、という現状をノヤン先生は解説します。 今、日本企業は、唯一の弱点とも言える「マーケティング」を強化する目的でマーケティング部門を新設し、苦戦している営業部門の支援に取り組みはじめたんじゃ。これはとっても素晴らしいことなんじゃが、そこに立ちはだかっているのは、営業とマーケティングの価値観や考え方、つまりマインドセットの違いが原因で起こる組織の摩擦なんじゃ。そこで今日はその「マーケティングと営業のマインドセットの違い」について書いてみようかの。 先ず、お互いをどう見ているかを、それぞれからのコメントでいくつか紹介してみるとこんな感じなんじゃよ。 営業から見たマーケティング部門 「あの人たちって毎日何してるの?」 「こっちの仕事を増やさない
マーケティングをどこで学び、どこで力を発揮するか?日本におけるマーケターのキャリアパスをノヤン先生と考えてみましょう。 新年おめでとうございます。 日本のBtoBマーケティングはまさに夜明けじゃな。各社がいっせいにマーケティングを強化しようと取り組みはじめ、新しいマーケティングサービスもどんどん出てくるじゃろう。BtoBマーケターにとっては素晴らしくエキサイティングな年になりそうじゃの。本当に楽しみじゃよ。 せっかくの新年じゃから今日はプロフェッショナルマーケターのキャリアパスについて話をしようかの。平たく言えば「どこでマーケティングをやるか?」という話じゃな。 マーケティングのプロフェッショナルが仕事をするステージを大きく分けると「ユーザーサイド」と「サービスサプライヤーサイド」があるんじゃよ。 「ユーザーサイド」とは、企業内にいて、自社の製品やサービスのマーケティング担当として仕事をす
目的は売上げを創ること、その手法がBtoBマーケティング、いろいろなソフトウェアはその道具のひとつに過ぎず、道具を導入することはゴールではなく「スタートの準備」だということをノヤン先生が解説します。 日本のBtoB企業が、ようやくその重い腰を上げてマーケティングに取り組みはじめたことは、あらゆる指標から明確じゃな。そのせいか最近良く「シンフォニーマーケティングさんにとっては苦節20年でようやく廻ってきた春ですね」と言われるんじゃが、実はワシはこの「ようやく廻ってきた春」に危惧を抱いておるんじゃよ。それは今の日本のBtoBマーケティングがあまりに道具偏重になり過ぎていることなんじゃ。 マーケティングの実務とは、広い範囲の多くの要素を少ない人数でこなす、泥んこの世界なんじゃ。展示会、セミナー、テレマーケティングなどのリアルと、WebやSEO、ログ解析、メルマガなどのオンライン、そしてべらぼうに
偉大なマーケティング学者 T・レビット博士が、世界を驚かせた論文「マーケティング近視眼」を発表してからもう50年以上になるんじゃ。この論文はハーバードビジネスレビュー誌に発表されるやマーケティングや社会学の学者や学生の間のみならず、多くの経営者に影響を与え、さらに出版されると世界的なベストセラーになり、米国やヨーロッパの企業がマーケティングを企業経営のコアに位置づけるきっかけを創った本当に偉大な論文なんじゃよ。 ただ、レビット博士には申し訳ないことに、日本は未だに「近視眼的なマーケティングに基づく経営戦略」が横行し、それが日本企業の大苦戦の原因にもなっているんじゃ。 そこで今日は、この「マーケティング近視眼」を透して観た経営判断の例を観てみようかの。 レビット博士のこの論文は「マーケティングの革新」「T・レビットマーケティング論」(いずれもダイヤモンド社)などで読むことが出来るので是非読ん
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