【パリ=浅田信幸】ロシアのプーチン大統領は9日、ウクライナ南部のクリミア半島を訪問し、旧ソ連による第2次世界大戦の対独戦勝記念式典に出席しました。大統領が同地を訪れたのは3月の一方的併合後初めて。併合を国際法違反として承認していない欧米は「挑発だ」と反発を強めています。 セバストポリで軍事パレードを観閲したプーチン氏は「前途に多くの仕事があるが、われわれはあらゆる困難に打ち勝つ。ともにあって、われわれはより強くなったからだ」と併合の既成事実化を誇示しました。 プーチン氏のクリミア訪問について、米国務省サキ報道官は「挑発であり不必要な訪問」だと批判。 また欧州連合(EU)のアシュトン外交安全保障上級代表のコチヤンチッチ報道官は、第2次大戦終結という「共有する歴史的な日」を「不法なクリミア併合を見せびらかすことに利用すべきでなかった」と遺憾の意を示しました。 一方、ウクライナ暫定政権のヤツェニ