(英エコノミスト誌 2012年9月15日号) 主要政党は注意してかかった方がいい。 橋下徹氏以外の誰もが驚いたことに、大阪の大規模産業地帯を中心に起きていた地方の政治的反乱が今や日本全国に火をつけた。9月12日、43歳の意欲的な大阪市長の橋下氏は、国政政党を正式に結成した。 党名の「日本維新の会」は、既存の政治秩序を一網打尽にするという橋下氏の約束を映し出している。遠からず総選挙が実施される。世論調査では、橋下氏率いる反乱は、与党よりも多くの支持を得ている。 求む、フレッシュな後継者 見るに耐えない政治の舞台に橋下氏が登場したことは歓迎できる。日本の既存政党は指導力を発揮できない。与党・民主党は、内輪揉めと離党で頭がいっぱいになっている。 2009年に民主党の手で政権の座を追われた保守系の自民党は、どっちつかずで斜に構えている。自民党は参議院を事実上支配し、参院から露骨な議事妨害を展開して