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339回 石丸伸二と米山隆一 それぞれの見え方 このところ、何とも言えない気分にさせられる情報が飛び込んでくることが多い。 立花孝志氏が今夏の参院選に兵庫選挙区から立候補することを表明したという記事を見たが、実際に出馬すれば、また大荒れに荒れる予感しかしない。いや、そうなるのはほぼ確定なのだが。 ただ、そう宣言したからといって、実際に立候補するかどうかはわからないのも立花氏という人なわけで。なにかあれば、前言をコロッとひっくり返すだろう。 先の兵庫県知事選で生まれた様々な問題が何も解決せず、立花氏の発言であおられた人たちの嫌がらせの結果、自死を選ぶ人がまた出てばかりだというのに、ほんとどうなるのだろうか。 PR 東京は東京で都議選が気になる。石丸伸二氏の地域政党・再生の道から現在のところ42人の候補がたてられるということだが、この中の何人当選するかで、今後の選挙のあり方というものが問われる
少し前の出版社には「法令遵守に無頓着な雑誌」がたくさんありました。「ほとんど犯罪」で作られていたという出版界で、外注ライターとして懸命に働いていた村田らむさんに、過酷だった仕事内容と編集者の悪口を、姫乃たまが聞いてみました。 PROFILE: 村田らむ(むらた らむ) ルポライター、イラストレーター、漫画家、カメラマン。主に「ホームレス」「ゴミ屋敷」「新興宗教」「スラム街」「青木ヶ原樹海」「廃墟」など、多くの人が見ないようにするネタを中心に取材する。新著に『獣怖 動物たちが織成す狂氣の物語』がある。 X:@rumrumrumrum PROFILE: 姫乃たま(ひめの たま) 1993年、東京都生まれ。10年間の地下アイドル活動を経て、2019年にメジャーデビュー。2015年、現役地下アイドルとして地下アイドルの生態をまとめた『潜行~地下アイドルの人に言えない生活』(サイゾー社)を出版。以降
338回 神田裕子著『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』を読んでみた 先週の今頃にX上で話題になっていた神田裕子氏の『職場の「困った人」をうまく動かす心理術』(三笠書房)。実際に出版される前から、表紙のイラストや公開された見出し、オビのコピーから、発達障害当事者・精神疾患当事者に対する差別につながる本なのではないかと批判をうけ、出版差し止めのネット署名運動も起こった。 この本の話題をしている人もずいぶん減っており、興味を持っている人もあまりいないかもしれないが、どういう本なのか気になっていてしょうがなかったので実際に読んでみることにした。 まず、炎上した理由のおさらいをしてみよう。 〇職場にいる困った人のことを「困ったさん」と称し、それをタイプ分けするのに実際の発達障害や精神疾患の名称を使っていることがそういった障害・疾患を持つ人への差別に繋がったり、医療倫理に欠けているのではないか
337回 立花孝志、立て続けに訴訟を放棄 立花孝志氏が、自身が原告として訴えた裁判で、請求放棄書を立て続けに提出するという面妖なことが起こっている。 兵庫県議会調査特別委員会(百条委)委員長だった奥谷謙一議会議員に対し、奥谷氏の記者会見での発言が名誉棄損にあたるとして損害賠償を求めた訴訟、立憲民主党の小西洋之参院議に対し、小西氏のSNS上の投稿によって名誉棄損にあたるとして損害賠償を求めた訴訟の2件に対して、立て続けに請求放棄書が提出されたのだ。 請求放棄書を出すということは単に訴えを取り下げるよりも大きな意味を持つ。 訴えを取り下げた場合には、また同じ内容で訴訟を起こすこともできるのだが、請求放棄書を出すということは、原告が自分の訴えに正当な理由がないことを認めるということであり、裁判上での敗北を認めると等しく、確定判決と同じ効力を持っているため、今後同じ内容で訴訟しようとしてもできない
336回 広末涼子の事故報道やアニメ『アン・シャーリー』脚本家に対するSNSの反応 広末涼子に関する報道、X民の憶測や「気の利いた事を言おう合戦」みたいなのを目にすることが多くてゲンナリしている。ただでさえ坐骨神経痛と花粉症と風邪で弱っているのに、ああいうものを見ているとさらに弱ってしまう。確かに危険でありえないような事故だし、その後の看護師に対する暴行など不可解なことが多いのだが、それだからこそ、いろんな可能性を考えて報道を控えたり、不用意な発信はひかえた方がいいのではないか。 薬物疑惑などを唱える人もいるがもし違ってたらどうするんだという話だし、勝手に病名を挙げる人もいるが診察した医師以外の人がそんなことを言っていいわけもない。たとえ、その人が医師だったとしても、診察した医師の診断が公表されていないならば許されない行為だ。 なんらかのセンシティブな問題がそこにあるのは窺えるわけで、そこ
335回 堀江貴文と#日清食品不買運動 X上で#日清食品不買運動というハッシュタグがトレンド入りしていたので、「いったいなにごとか」と思っていたのだが、原因は日清食品の商品『完全めし』のCMに堀江貴文氏が出演していることにあるのを知った。 堀江氏をCMに起用することが、なぜ反感を買ったのか? 彼を嫌っている人がいるからと言ってしまえばそれまでだが、そこにはいくつか理由がある。 そもそも、堀江氏を嫌っている人はライブドア事件以前から多数存在し、事件前後の時期の漫画に、あからさまに彼をモデルとしたキャラが悪役として登場する例が複数あることからもうかがえる。悪役として扱うことが支持される状況があったということだ。 PR ネオリベ的な発言も多いし、なんでも「合理性」(本当にそれが合理的に正しいのかどうかはともかく)で判断するところも好きでない人が出るポイントだろう。 ネオリベ的要素、自己責任論、デ
334回 斉藤元彦知事のPerfumeがっつき疑惑 兵庫県設置の第三者委員会(文書問題調査特別委員会)から11件のパワハラ認定と元西播磨県民局長に対する懲戒処分が公益通報者保護法違反であるとの指摘を受けた斉藤元彦兵庫県知事。百条委員会に続いて厳しい評価が下されたわけだが、パワハラに関しては認め、県議会本会議で職員に対する謝罪発言があったものの、未だに自身の公益通報対応については適切だったと主張、「真摯に受け止めていきたい」と発言するばかりで辞任の意思はなく、自分に対する処分の発表もない。 定例会見で、パワハラ問題をおこした県職員に処分を下す一方で自分のパワハラはお咎めなしというのではダブスタだと指摘されて答えにつまったり、自身の公益通報対応について「専門家でも様々な意見がある」と発言を繰り返していることに関して、知事の見解を支持する専門家の具体的な名前を問われても答えられなかったりと、相
333回 氣の騒ぎ XのTLで「氣」という文字をやたら見かけるな、ギタリスト・高崎晃のソロアルバム『氣』の話以外でこんなに「氣」という文字を見ることはないぞと不思議に思っていたら、タレントのローラがInstagramで発信した「新潟県で農業に従事する」とい宣言を取り上げたWeb記事が発端だと判明。記事中にInstagramの投稿が貼り付けてあるのだが、そこに「氣づいた」という表記が使われており、それに対して不安を表明する人、「氣づいた」という表記で大喜利のように遊ぶ人がTL上に多くいたために自分の目にも留まったのだ。 「気」を旧字体で表記することに何の意味があるのかさっぱりわからないと不思議に思う人もいるだろう。この表記を見てざわつく人がいるわけ、それはこの表記はスピリチュアルの人、極右カルト系の人がよく使用するものだからである。 「氣」という文字を使っているスピリチュアルな人の背景には
332回 楠桂と『ファンロード』と自分 急に自分のXのTLで漫画家・楠桂の名前を見ることが多くなり不思議に思っていたところ、色々ポストが流れてきて理由がわかり「楠先生も大変だったんだなぁ」と思ったわけだが、そういう話はさておき80年代の楠先生と『ファンロード』のことを少し思いだしたりしたので、それについて書いていこうかと思う。 80年代中盤から後半の楠先生というか大橋姉妹は雑誌『ファンロード』のスターであった。大橋姉妹(シスターズ)というのは楠先生(本名・大橋真弓)と先生の双子の姉である漫画家・大橋薫先生の二人を指す。 『ファンロード』というのは80年に創刊されたアニメ・漫画・特撮・必殺シリーズ・SFといったものを中心に扱うオタク雑誌(創刊当時は『ふぁんろ~ど』)であり、最大の特徴は誌面のほぼ9割が読者投稿で成り立っているところにある。読者の呼称はローディスト。ちなみに競合誌的存在である
国家を揺るがす性自認至上主義 2025年1月20日、アメリカの47代大統領にドナルド・トランプ氏が就任した。ワシントンの連邦議会議事堂で行われた式典にはバイデン前大統領夫妻やクリントン元大統領夫妻、オバマ元大統領も出席していたのだが、トランプ大統領は彼らを前にして「アメリカをここまで衰退させた犯人はこいつらリベラルだ」という趣旨の演説をし、米民主党が実行してきた政策を180度転換すると述べたのだった。 とりわけ「本日から性別は男性と女性の二つだけというのが政府の公式方針となる」との発言には、日本でも既存マスコミやLGBT活動家が阿鼻叫喚となった。 ゲイのジャーナリストである北丸雄二氏は東京新聞の『本音のコラム』で《女性もトランス女性も共に弱者。なのに「トランス女は男」と加害のみを印象付け、両者を共に救う代わりに「常識」を使って対立を煽る》と批判。同じくゲイのライターで一般社団法人fair代
331回 最近の企業アカの悪ノリがツライ 日本郵政のXアカウントがX上にアップした「絶対にすっぴんを見られたくない女VSなんとかサインをもらわなければいけない配達員」という動画に批判がよせられ、これを削除、謝罪するということがあった。 実際の動画を観てみたのだが、「自意識過剰の女性客に引っ張りまわされる配達員」コントといったところで、痛い女いじりみたいな内容である。「ゆうパック」配達時の受領印・サインを2024年10月以降省略しているという、ようするに置き配で、今はやってるということを広めるのが目的の動画だということだが、あの動画の内容では客が困った人みたいであって、なんで客をバカにするような動画をあげて宣伝になると思ったのかわからないし、「こういう痛い女っているよね」みたいなことをやっていたら、女性を馬鹿にしているのではという抗議が来ても何も不思議ではないのに、それに気付かなかったのだろ
330回 「財務省解体デモ」の危うさ 2月21日、「財務省解体」を訴えるデモが財務省前で行われ、X(旧Twitter)上で「財務省解体デモ」がトレンド入り。当日の模様はテレビ東京で報道され、2月24日に行われた別の主催者による財務省前でのデモはフジテレビに取り上げられた。 堀江貴文氏、西村博之氏といったインフルエンサーに否定的に取り上げられたり、ヒカル氏、三崎優太氏(元青汁王子)といった有名YouTuberが現場を訪れ動画で言及したことで、さらに注目を集めた。 「財務省解体デモ」と銘打ったデモはそれ以前から、異なる主催者によって日本各地で行われている。2月24日のデモは令和初の政治経済評論家を名乗る池戸万作氏の主催による「第11回元祖!財務省前デモ」であり、池戸氏は2023年9月から財務省前でデモを行っている。 これらのデモで訴えられている共通することが多い主張は、財務省の解体、国税庁との
327回 長谷川豊のすべて 最近、長谷川豊氏の名前を見ることが増えている。彼のフジテレビ問題に関する発言が注目されてのことだが、フジテレビを批判している方という理由で彼を手放しで過剰に持ち上げているような人を見ると、彼の今までの言動を考えるに、小首をかしげざるを得ない。 2012年、フジテレビは当時同局のアナウンサーであった長谷川氏を業務の規定に違反したとして降格処分。長谷川氏は2013年に自主退社し、退職後に経緯や反論をブログや著作で記していた。しかし、単にこのことをもって、彼が古巣のフジテレビに対して遺恨があるから、彼の発言に信憑性が薄いと断ずるのはどうかと思う。 彼に対する疑問は、それ以降に見せた様々な言動からくるものだ。 PR まず、自身のブログ『本気論 本音論』に「自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!
326回 自分が今通っているアイドルの曲は『楽曲派アイドル・ガイドブック ももクロ以降のアイドルソング再考』には載っていない 『楽曲派アイドル・ガイドブック ももクロ以降のアイドルソング再考』(著:タナカハルカ、成松哲)という本が一部のアイドルファンの間で話題になっている。著者として名前があがっている二人を中心に複数名の手による音源のレビューとシーンに関わる人たち(アイドル、運営、コンポーザー、イベンター、ライター、音楽雑誌編集者、評論家)に対するインタビューで構成された本である。 非常な労作であるし、特定の界隈のアイドルの音源のレビューがある程度まとまった形で書籍化され記録として残ることになったのは意義のあることだと思う。今まで媒体で取り上げられることがあまりなかったようなグループも多く、メンバー、運営、ファン、特に既に解散してしまっているグループのそういった人には嬉しい本だと思うし、シ
東京都知事選、衆議院選挙、兵庫知事選と、話題になる選挙が目白押しだった2024年。これらの選挙について、ジャーナリストの鈴木エイト氏と、選挙ウォッチャーの畠山理仁氏が振り返り、問題点を分析しました。 公平性が揺らいだ兵庫知事選 ――まだ記憶に新しい、昨年11月17日に投票日を迎えた兵庫知事選。自らの当選は目指さず、斎藤元彦氏の応援の意味で出馬し「2馬力選挙」を繰り広げた、NHKから国民を守る党(以下、N国)の立花孝志なども話題になりました。お2人も現場に行かれたそうですが、どんな様子でしたか。 畠山理仁(以下、畠山) 私は告示日(10月31日)と中盤、それから投票日近辺の計3回、現地の様子を見に行きました。最初の頃は斎藤氏の支持者だけで、演説も静粛な雰囲気で行われていましたが、中盤からは「斎藤はパワハラをしていた」といった横断幕を持った人たちが現れ、それに対して口汚い野次を飛ばす層もいまし
325回 東国原英夫と立花孝志〜竹内英明氏に関する虚偽の情報〜 先日亡くなった元兵庫県議県議・竹内英明氏に関する虚偽の情報が出回っていた件だが、本当に色々ひどい話だと思う。この原稿を自分が書いているのは1月21日19時前後であり、そこまでの流れについてのものである。 1月19日、斎藤元彦兵庫県知事のパワハラ疑惑などに関する元県民局長告発文書に関して内容の事実関係の把握と告発文が公益通報にあたるのかを検証するために設けられた百条委員会の委員だった元兵庫県議・竹内英明氏が自宅で亡くなっていたことが報道された。 竹内氏は昨年11月の兵庫県知事選後に県議を辞職。SNS上で誹謗中傷を受けたことが原因であり、また選挙中は直接メールや罵倒する電話が押し寄せ、深夜まで続いたという。その誹謗中傷が始まるきっかけとなったのが、県知事選に自身の当選は目指さずに斉藤氏を応援するとの名目で立候補した立花孝志氏による
元広島県安芸高田市長で先の東京都知事選挙での人気でも注目を集めた石丸伸二氏。その石丸氏が立ち上げた自身が党首の地域政党「再生の道」が党としての政策を発表しないということで話題になっている。 「ここでは」と言っているので、会見の場では発表しないが今後発表するということかもしれない。一方、都知事選で石丸氏の参謀を務めた選挙プランナーの藤川晋之助氏によると、新党設立についての相談を受けた際に「政策ないです。政策はいらないんです」と伝えられたという。少なくとも新党結成を思いついた際には政策というものは必要ではないと思っていたということであるし、現在、党としての政策が実際に存在するとしても、政党にとってそれは重要でないという考えは基本的にあるのだろう。 石丸氏は「広く国民の政治参加を促す。そしてそれぞれの自治体の自主性、自立性を高める。最終的に地域活性化を進めていく」ということを新党結成の動機として
第11回 ピーコ・楳図かずお ピーコがお亡くなりになってしまった。 考えてみれば、60年代後半生まれの私が初めて知った自分以外の同性愛者は、70年代後半からメディアに出始めたおすぎとピーコだったのかもしれない。美輪明宏は不遇の時期だったし、カルーセル麻紀はまたちょっと違うジャンルだった。 今のいわゆるオネエタレントのひな型は彼らが作ったものだろう。 どう見ても男、しかし言葉遣いや仕草は過剰に女っぽく、そして頭と口の回転が速くて、上品な下品さを身にまとい、毒か薬になる言葉しか喋らない。これはおそらく当時からゲイバーという隠された空間の中では、わりとありきたりな私たちの姿だった。あるいは小学生の自分としては、嘲笑され指摘されて矯正しなければいけないと思わされる自分の性(さが)だった。 だからというわけでもないだろうが、彼らの存在を歓迎しないゲイも多かった。曰く、「あんなのと一緒にされたくない」
323回 かななんと福永活也弁護士の結婚 「え、福永活也弁護士とかななんが結婚!?」 突如飛び込んできた情報にびっくりした人も多いのではないだろうか。かななんとは元アンジュルムの中西香菜さんのこと。ハロプロに所属していた元アイドルである。2019年12月アンジュルム、ハロー!プロジェクト卒業後は事務所も退所。その後、2021年4月に元乃木坂46の川後陽菜、元フェアリーズの林田真尋、元モーニング娘の尾形春水、元アキシブprojectの小此木流花(現JamsCollection)、元タートルリリーの白木莉帆らとYouTube限定ユニット・カオスピピスを結成。別グループのアイドルOGによる「アイドルのセカンドキャリア」というコンセプトの、いわばアイドル界の夢のスーパーグループ的存在であったが6月に白木の脱退とグループの活動休止を報告。7月にYouplusと改名し再始動。カオスピピス時代はフリーラ
321回 川田龍平と反ワクチン 川田龍平氏という人の現在の言動を考えると何とも言えない気持ちがわいてくる。立憲民主党所属の参議院議員である彼の「反ワクチン」的言動は非常に問題があることは、しばしば指摘されてきた。「シェディング(反ワクチン界隈でいわれているワクチン接種者から何らかの毒素が排出され、非接種者の健康を損ねるという現象)」なる科学的に立証されたわけでもない、多くの研究者によって否定されている現象の存在を肯定するかのような、レプリコンワクチンに関する要望書や陰謀論・スピリチュアル傾向の強い反ワクチン集会に参加したことは記憶に新しい。 2024年12月17日、そんな川田氏のXアカウントから、 川田龍平「英国統計局で10万人規模でワクチン未接種者と接種者の死亡率比較調査の結果、2回接種者の方が死亡率が高かった。厚労省はこうした統計は持っているのか?」厚労官僚「コロナワクチン接種は死亡数
320回 松原タニシと実話怪談に関するモヤモヤ 実際の事故物件に住み、そこで起こった怪奇現象を怪談として語る活動で知られる芸人の松原タニシ氏が自身のYouTubeチャンネルで公開していた動画の一つを削除したことについての報告が、2024年12月9日、所属事務所である松竹芸能からあった。 該当の動画は実際の有名な殺人事件の現場となったマンションに関するもの。12月初頭にVTuber・懲役太郎氏があげた「松原タニシさんにお願いです【大阪姉妹殺人事件の被害者家族の関係者から】」(懲役太郎氏と被害者家族の関係者との関係や経緯の詳細はわからない)から始まる一連の動画に端を発し、こういう事態になったという。この物件に関するエピソードは書籍化、映画化もされている。また、2021年の11月にYouTubeチャンネル「日影のこえ」で被害者遺族の関係者に取材した動画があげられており、映画化されたことに対する遺
319回 韓国戒厳令 12月3日の夜におこった韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領による「非常戒厳」の宣布。こんなことがおこるなんて想像すらしていなかった人が大半だろう。筆者もその一人である。まさか、現代の民主主義国家である韓国で軍事政権時代みたいなことがおこるとは。 いわゆる戒厳令とは戦時や事変など国家の存亡にかかわる事態がおこった際に発動されるもの。他国と戦争が始まったわけでもない(北朝鮮とは休戦中だが)、大規模な天災がおこったわけでもない、大規模なテロや暴動がおこり警察力では抑えられないような事態がおこったようでもないのに戒厳令が発動され、軍が動いているというのは異常な事態である。何でこんな事態がおこったのか、本当にわからなかった。 PR 国会の過半数が野党で占められることになり、人事や予算が野党の反対で思い通りにいかなくなる事態が続き、またキム・ゴニ(金建希)大統領夫人に関する様
318回 PR会社女性社長と兵庫県知事選 先日の兵庫県知事選を巡ってまた何とも言い難い気分にさせられる情報が飛び交っている。 発端は、斎藤元彦知事の選挙戦について、西宮市にあるPR会社『merchu』の代表取締役を務める折田楓氏が11月20日にnoteに投稿した「兵庫県知事選における戦略的広報」という記事だった。 「広報全般を任せていただくことになった」として、仕事として斎藤知事の依頼を受けることになった経緯の説明から入り、SNS戦略やキャッチコピー、ビジュアルなどのイメージ戦略に深く関わっていたと発言。斎藤知事を交えたミーティング風景などの様子もあげられていた。 これらの記述から斎藤陣営が公職選挙法違反を犯していたのではないかという疑いが浮上してしまったのだ。 PR 折田氏が提案し実施したと主張しているネットを使った選挙活動も、仕事として請け負ったもので、報酬が支払われていたとしたら公選
316回 兵庫県知事選の様子がおかしい 「様子がおかしい」という表現もなんだなとは思うのだが、本当にそうとしか言えないような状況になっている。 前知事である斎藤元彦氏の失職に伴い行われることになった兵庫県知事選。14日、県内29市長でつくる市長会の有志22人が、無所属で立候補している元尼崎市長の稲村和美氏(立憲民主党、国民民主党、自民党議員の一部が支持)を支持すると表明するという異例の事態がおきている。選挙戦で誹謗中傷や誤解が広がっており、正しい情報が伝わっていないという懸念から、緊急で表明することになったというがいったい兵庫県知事選で何がおこっているのだろう。 兵庫県知事選の混迷の要因の一つが「NHKから国民を守る党」(以下N国)の立花孝志氏の立候補によるものだ。立候補といっても立花氏がやっているのは自身の選挙活動ではない。斎藤元彦前知事を応援すると表明し、斎藤氏に投票するようによびかけ
315回 楳図かずお死去 上京して以来、吉祥寺に行くと赤白ボーダーのシャツで元気に歩いている姿を頻繁に見かけていた。あんまり、頻繁に見かけるので、それが当たり前のような気分になっていた。ここ何年か街で見かけることが少なくなり「確かに高齢だし、ちょっと心配だなあ」と思っていたのだけれど、一昨年にも101枚もの新作連続絵画の展示があり、年齢からは考えられないような仕事量に驚きつつ、まだまだ大丈夫だと安心感をいだき、去年のインタビューも創作に意欲的だったし、なんだかんだで、これからも何らかの形で新作の発表が続くような気がしていた。 それが、11月5日に訃報が飛び込んできた。先月の28日に亡くなっていたのだ。胃がんだったという。 楳図かずおという名前を最初に意識したのは幼稚園に通っている頃、友達の家にあった『のろいの館』(友達のお姉さんが買ったものだったと思う)という単行本を読んだときだった。「赤
314回 衆議院選挙2024で色々思った 衆議院選挙2024、たいていの人の予想通りに自民党・公明党の議席が大きく減少したわけだが、裏金議員の問題、物価の高騰、増税によって与党のイメージが悪化したことが原因なのは間違いないだろう。個々の政策の違いとか、憲法改正、夫婦別姓、同性婚、LGBT問題、マイノリティの権利問題といったものは世間の多くの人はさして関心がなく、わかりやすい不正とか、わかりやすく日々の生活が苦しくなっていくことに対する不満のほうが重要であるということがあらためて証明されたような気がする。 旧統一教会との癒着の問題がこの選挙にどこまで影響したかはわからない。そんなことは忘れている人も多かったのではないだろうか。そもそも、あれを問題だと真剣にとらえてなかった人も多かったのかもしれない。 まあ、裏金問題と生活の圧迫で与党のイメージが悪化したというだけであって、イデオロギーとかそう
313回 『はじめの一歩』の作者、炎上 漫画家で漫画家協会常務理事の森川ジョージ氏がX(旧Twitter)上でまた炎上していた。大人気ボクシング漫画『はじめの一歩』で知られる森川氏だが、X上では「たびたび炎上騒ぎを起こす漫画家」としても知られている人でもある。今回炎上したのは何が原因なのだろう。 流れとしては、 ①10月3日に漫画家さちみりほ氏がX上で漫画の単行本の表紙は基本的に原稿料が発生しない(支払う出版社もあるが、印税率が低い)ということに触れ、「と言う事で私のこの辺のカラーも全てタダ働き。今からでも払てくれてええんやで」と投稿。 ②森川氏が、それに引用RPする形で慣例としてそうなっていること、それはなぜなのかを説明。その際に「そして表紙作画を『依頼された』としたら労働対価として支払いを要求するのは当然だと思います」とも述べている。また、22年にも漫画単行本の表紙問題について業界の慣
東京都知事選挙において蓮舫氏の得票を上回って多くの人を驚かせた石丸伸二氏。「首相になった人の選挙区から出る」「立民の代表の選挙区で出る」などとうそぶく石丸氏、今後の動向が注目されるが、立憲民主党所属の衆議院議員米山隆一氏は「石丸現象」をどう受け止めているのだろうか。 無名の候補が都知事選2位に 7月7日投開票の都知事選挙で、38歳と若くして安芸高田市長となり、在任中過激な言動で注目を集めていたとはいえ、全国的には無名だった石丸伸二氏が165万8363票を獲得し、3位の蓮舫氏に40万票余りの差をつけて2位となったことで、にわかに注目を集めてます。最近はあまり見かけなくなったとはいえ、選挙直後はあちこちのワイドショーに引っ張りだこで、番組での独特な言説が「石丸構文」として賛否を呼び、様々な論評の対象ともなりました。彗星の如く現れ、彗星の如く尾を引いている石丸氏にまつわる「石丸現象」と、氏の今後
今、話題のNetflixで配信されているゆりやんレトリィバァ主演、企画・脚本・プロデュース ・ 鈴木おさむ、総監督・白石和彌によるドラマ『極悪女王』。ゆりやんが演じる実在のプロレスラー・ダンプ松本を主役とした一種の成長譚であり、実質「もう一人の主役」である長与千種とのシスターフッドの物語でもある。 面白いドラマである。二人の所属した全日本女子プロレス(ドラマ内では全日女子プロレス)の歴史をベースに、実際に起こった出来事を取捨選択して切り取り、それを上手くアレンジして繋ぎ合わせ、少女たちのシスターフッドの物語を成立させている。若き女性だけの世界であるかのように思われる女子プロレスの世界も、実際には背後にいる権力を持った男性運営にいいように支配され上手く使われている世界であり、悪役プロレスラーとして成り上がっていく様子が自分を取り巻くそういった世界との闘いに繋がっていく。プロレスの世界を舞台と
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