放射性物質を取り除く除染をすすめようと福島県南相馬市で同市主催のシンポジウムが3日、開かれました。約400人が参加。東京大学アイソトープ総合センター長の児玉龍彦教授らが講演し、保育所や学校を対象とした緊急的除染から、恒久的除染に取り組む時期にきていると強調しました。 児玉氏は恒久的除染の前提として、国の財政措置でさまざまな箇所に線量計を設置し正確なデータを得ること、農協施設や学校などに食品測定器を置いて食物からの内部被ばくを防ぐことが必要だと述べました。 恒久的除染の計画は専門家が相談にのりながら住民主導で作り、その実施は行政と業者が中心になると説明しました。 これに関連し児玉氏は、8月末に成立した放射性物質汚染除去に関する特別措置法で原子力安全委員会がその中心的役割を担っていることを批判。同委員会のメンバーなど原発推進勢力を除き、除染に関する専門知識を持つ人たちが、その任に当たるべきだと