安倍晋三政権発足後のことし1~3月期の国内総生産(GDP)が発表になりました。実質で0・9%増、年率換算では3・5%増で、甘利明経済財政担当相は「安倍政権の経済政策の効果が現れ始めた」と賛美しています。しかし国民の実感は、安倍政権の経済政策(アベノミクス)による景気回復とは程遠いものです。急速な円安で生活必需品の物価が上昇し、株高でうるおう資産家と所得が増えない庶民との格差が広がり、設備投資や雇用の拡大も鈍いままです。アベノミクスのリスク(危険)こそ断ち切るべきです。 景気回復の実感ない 「景気が回復していると感じるか」との問いに、「実感している」は21%だけで、「実感していない」は76%(「読売」13日付)。同じ問いのNHKの調査でも、「感じる」は21%で、「感じない」は36%(同日放送)―。直近のどの世論調査でも、国民に景気回復の実感がないというのが圧倒的です。これこそ経済の実態でしょ