デンマークは、過激組織「イスラム国」掃討に向け、米、英、仏などとともにイラク空爆に参加しています。現地紙コペンハーゲン・ポストによると、今年9月26日には、派遣中の輸送機に加えF16戦闘機7機をイラクに派遣すると、首相が発表しました。この空爆参加について、同国の憲法を擁護の活動家から厳しい批判の声が上がっています。(熊谷愛希) 憎しみの連鎖生むだけ 空爆参加を批判しているのは、「イラク戦争に関する憲法擁護委員会」の元会長、ブリギッテ・アルブレクセンさん(69)です。 「残虐な『イスラム国』に歯止めをかけることは大切です。でもデンマークは、攻撃を受けていないなら、決して戦争せず、人道的支援や外交手段で援助すべきです」と語ります。「西側の国も(特に米国は)、攻撃されてもいないのに、他の地域で戦争に参加するべきじゃない。米国につき従って、デンマークの議会の大部分が、新たな派兵について賛成している