好きな人が身近にいて今の生活は満足、でも日本の未来は経済的に不安――。若者の多くがそんな意識を持っていることが、厚生労働省の調査でわかった。10日に公表された今年の厚生労働白書はこうしたデータをもとに、雇用や結婚、子育てなどの分野で若者への支援強化を訴えている。 厚労白書は近年、「社会保障」や「高齢社会」などを特集してきたが、今年は初めて「若者」に焦点を当てた。3月に15〜39歳を対象に意識調査を行い、3千人余りから回答を得た。今の生活に対し「満足」と答えたのは、全体の約63%。ただ、未婚者や収入が少ない人、非正規雇用の人では、満足度が低い傾向が出た。満足の最大の理由は、「家族、恋人、友人などがいる」「趣味がある」など、精神的な充実を挙げた人が約83%を占め、「経済的に豊か」(約6%)を大きく上回った。 続きを読む最新トップニュースこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。