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ブックマーク / totodaisuke.weblogs.jp (18)

  • 内なる声に耳を傾けよ

    先日の金曜日、慶應の三田祭で行った講演会がなかなか好評でした! これまでは大枠のみ決めてアドリブで話すことが多かったのだが、先日読んだ友人で「超一流の講演者は1時間前に会場入りし、入念に準備をする」ということを知り、刺激を受け、今回はかなり時間をかけて準備したことがよかったようだ。 内容については、phoさんが、はてなブログで丁寧に紹介してくれています(大感謝!): 講演メモ その1 講演メモ その2 講演メモ その3 準備をする際に考えたのは、「自分にはまだ、多くの人を感動させるような体験も、信念もない。ならば、ひとを感動させた名スピーチにあやかろうではないか」、ということ。そこで、Apple の Steve Jobs が2005年にスタンフォード大の卒業式で話した名スピーチを思い出し、内容を何度も読み直し、それを軸に話をした。 このスピーチは、Jobsが最後に引用した"Stay H

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    walkinglint 2007/11/28
    > have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondary.
  • イラショナルな主婦

    少し前、ある著名なFPの方とお話する機会に恵まれたのだが、そのときに行動ファイナンス的発想というか、「経済合理性だけでは動かない消費者の心理を理解することの重要性」といった趣旨のことを伺った。 金融商品は損得勘定が非常に分かりやすいので、つい商品設計を考える上ではもっぱら経済合理性のみで考えてしまいがちである(「いい」商品が、売れるはず)。しかし、実際には金融商品も一消費財である以上、その商品がどのように受け止められるか、買われる方がどのような心理でそれを受け入れるのか、が重要になってくる。 その手の代表格が、「ボーナス特約」などがついた保険商品である。「3年間保険を使わなかったら、10万円が戻ってくる!」と言われると、非常におトク感があるし、自分も入りたくなってしまう。しかし、その仕組みを考えると、実際には最初から10万円(×発生確率で調整)を多く払い込んで、それを返してもらっているに過

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    walkinglint 2007/06/27
    > しかし、その仕組みを考えると、実際には最初から10万円(×発生確率で調整)を多く払い込んで、それを返してもらっているに過ぎず、特に「おトク」という訳ではないはず。しかし、多くの人にとっては、これをオト
  • 会社なんて勝手だ。

    「会社のため」と「自分のため」をホンキで天秤にかけなきゃならない場面では、絶対に「自分のため」を譲ってはいけないよ、と痛感した私の原体験を二つほど。 コンサルティング会社で働いていた頃、総合商社に勤める親友を引き抜いた。ちょうどゴールデンウィーク前に前職を離れることになっていたので、久しぶりに休みをとって奥さんを旅行に連れて行きたいと話していた。新天地での挑戦は連休明けから、ということで。 すると、会社の人事から、「貴方に入ってもらおうと思っていた自動車メーカーのプロジェクトがもうすぐ始まる。だから、連休明けスタートでは困る。連休直前から出社して欲しい」。彼は泣く泣く、予定していた奥さんとの旅行をキャンセル。しかし、いざ出社してみると、このプロジェクトは顧客の都合でキャンセルされていた。彼は連休の間の5月1日、2日を、オフィスでやることもなく座っていたという。 同じく、コンサルティング会社

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    walkinglint 2007/04/18
    まあその程度のものだ > それまで必死に人材を引き止めていた彼らが堂々と「卒業」していくさまを見て、あぁ、会社って勝手なんだな、絶対に自分の想いを「会社のため」という曖昧なレトリックに優先
  • english as a second language

    日経新聞の社会面で英語教育の早期化に関する連載が続いている。読んでいた思ったこと。まず、「英語を早くから教えると国語が疎かになる」という議論はナンセンス。子どもにとって、母国語である日語と英語は同じ"brain share"(脳みその容量シェア)を取り合う、競合関係にはない。英単語を一つ多く覚えさせられたから、日語のコトバが一つ覚えられなくなるわけではない。新しいことを理解し、覚えるという意味では、例えば暗記科目である社会と競合するのではないか。トレードオフがあるとしたら、そもそも絶対的な授業料を増やすか否かとか、従来の社会などの科目と比べて英語教育をどう位置づけるか、ということだ。 もっと質的な解決策は、英語教師への英語教育を強化することだと思う。僕はイギリスから帰国して地元の公立中学校に入学したが、そこの英語教師が話している言葉さっぱり理解できなかった。彼に英語で話しかけても、ま

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    walkinglint 2007/03/26
    > もっと本質的な解決策は、英語教師への英語教育を強化することだと思う。
  • identifying opportunities

    HBSのアントレプレナーシップの授業で聞いた話。新規の事業機会のスジの良さを見極めるための要件3つ。①対象が、誰もがやっていることであること(=市場が大きい)、②そこに誰もが感じる不便さがあること(=顧客のpain pointが大きい)、③それに対して、差別化された優れた解決策を提供できること。シンプルだが、的を得ていて面白い。 例えば、去年の何とかベンチャー大賞を取っていた、ウェブアンケート会社のマクロミル。いつか自分の事業で使ってみたいなと思い、まずはモニター登録してみたら結構面白い。一日数件、じゃんじゃんメイルで短いアンケートが贈られてくる。回答するごとにポイントが貯まっていく、図書カードなどの商品と交換できる。しかし、この謝礼が非常に安い。長いアンケートやっても10ポイント=10円くらい。客には一問一回答当たり50円請求するので、これって、ものすごいアービトラージ。もちろん、システ

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    walkinglint 2007/03/26
    > 新規の事業機会のスジの良さを見極めるための要件3つ。
  • ideas x dreams

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    walkinglint 2007/03/26
    > 野球は大敗しつつも、初年度から球団経営を黒字に持っていった立役者の一人だ。
  • kosei x competition

    music therapistである邦初登場)が地元で格差社会をテーマとしたパネルディスカッションに参加を要請されたとのことで、我が家には「競争」「格差社会」について論じた文献が転がっている。日ごろは手に取ることがない「人間会議」「SIGHT」といった評論誌を、週末にパラパラと斜め読みした。 記事の中で印象に残ったのは、最近の小学生の運動会のあり方を批判して述べた、「足が速いのも才能、足が遅いのも才能」といった発言と、「人を育てていく上では評価軸を一つにするのではなく、多面的に見ることが大切」といった発言。日ごろ考えていたことと重なったため、考えを刺激された。 仕事柄 physically/mentally challenged な population と時間を過ごすことが多いのだが、常に言っているのは、「彼らは何かが欠けているのではなく、多くの人とは違った「個性」をもっている

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    walkinglint 2007/03/26
    > 一つの軸ではなく、多面的な強さや豊かさを求めていき、弱さや上手く行かないことはそれで補う。そんな多様な豊かさをembraceできることが、よりよい社会実現のための第一歩なのではないだろうか。
  • 弁護士の数は誰が決めるか

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    walkinglint 2007/03/26
    > 入り口のところでは結局は情熱人柄、資質を評価する仕組みを作り上げる。そのあとは、原則として、彼ら自身の創造性と、消費者の判断に任せられるべきである。
  • don't take it for granted

    ある平日の夜。自宅で湯船につかりながら、ふと思い出した。 まだボストンにいた頃、あの外国の平べったいバスタブ(しかも我が家のは栓がきちんと止まらず分速350mlくらいのスピードでお湯が抜けていくのだったが)に寝転がり、かろうじて体全部をお湯につけながら、日のお風呂を恋しく思い出していた。日に帰ったら、毎晩たっぷりのアツアツのお湯に漬かることができる!なんて日人は幸せなんだ。早く東京に帰りたいよぉ。 ボストンの寒く乾燥した冬がそんな想いをいっそう強くさせていたのだろうが、あのとき思い描いた自宅の風呂の情景は、学生時代にスキーにいった冬山で、降りしきる雪のなか入った露天風呂そのものだった。 それが、東京に戻ってきてからというものは、おそらく最初の数日でそんな湯船への想いは消え去り、今では歯を磨くのとさして代わりのない、日常の一場面と化している。 同じくボストンにいた頃、時折HBSのカフェ

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    walkinglint 2007/03/26
    > 思うに、私たちをもっとも幸福から遠ざけているのは、この「慣れ」だと思う。最初は感動しても、それが日常になってしまうとそれはあって当然のものと思うようになり、なんらありがたみを感じることなく、次なる幸
  • blue ocean strategy

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    walkinglint 2007/03/26
    > まずは過剰になっている機能要素を必要最小限にそぎ落とし、次に顧客に新たな価値を提供する新しい軸のサービスを提供すること。Jet Blue や Ikea の事例をイメージすると、分かりやすい。
  • 正しい選び方

    週刊ダイヤモンドの12月9日号、「医療保険に気をつけろ!」は、医療保険の上手な選び方について、中立の立場から非常に詳しく分析した特集を掲載している。保険は誰もがいつかは加入を考えるものである以上、特集は買っておいて棚においておくことをお薦めしたい。 皆さんが知っておくべき大きなポイントは、以下の通り: 1. 我々は皆、公的な医療保険に加入しており、相当な保険料を払っている。この健康保険制度は非常によくできており(特に上限をcapする「高額療養費制度」)、入院したときに我々が自己負担する費用というのは、思ったほど高くない。(特集の冒頭であげられている例では、「胃ガンで入院して150万くらいかかると聞いていたが、20万円ですんだ」とのこと。) 民間の医療保険はあくまでも、このような強力な公的保障を補うもの、と理解すべき。保険会社の宣伝広告に、不安をあおられて過剰な保障を買ってはいけない。

    正しい選び方
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    walkinglint 2007/03/26
    > 特約・解約返戻金などは保険会社がマージンを抜くために入れている仕掛けなので、極力はずしてシンプルなplain vanillaの商品を選ぶべき(解約返戻金が欲しかったら、保険料の差額分を自分で貯金・運用した方がいい)
  • レバレッジ

    周りの人の力を上手く借りて、自分の実力以上の成果を出すことを、英語で leverage (other people's strengths) という。 BCG時代に学んだもっとも大切な力が、この leverage である。当時は新しいプロジェクトがスタートすると、すぐに全社員宛にメイルを出し、当該トピックに詳しい人や、詳しい人を紹介してもらえる人を探した。どちらかというとお節介な人が集まっていた会社だったので、即座に何人もの人から返事が来て、それによってプロジェクトの立ち上げがぐっと加速化する。 また、コンサルタントは考えることが仕事だったから一人で机や会議室でウンウン唸って考えていることが多いのだが、これも「30分以上考えて行き詰まったらすぐに誰かをつかまえて議論をふっかけろ」という定石があった。誰でもかまわない、オフィスを歩いていてちょっと余裕がありそうな人を見つける。部屋に入っていっ

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    walkinglint 2007/03/26
    > BCG時代に学んだもっとも大切な力が、この leverage である。当時は新しいプロジェクトがスタートすると、すぐに全社員宛にメイルを出し、当該トピックに詳しい人や、詳しい人を紹介してもらえる人を探した。
  • 青臭くてもいいじゃないか

    東大法学部のゼミは「研究室」という感じではなく、1年毎に変わる選択科目の一つのような位置づけだったので、在学中は(あまり真面目に出席していなかったこともあって)先生方とそれほど親しくならなかった。 そんなこともあって、僕にとって大学時代の恩師と呼べる人は、東大にはいない。当に多くのことを学び、影響を受け、今でも親しく付き合いがあるのは学外の二人。3年次のゼミにゲスト的に教えに来ていた米国人弁護士のRichard Hyland先生と、1年の秋から司法試験の勉強を通じて、法律の全てを教わったと言ってもいい、伊藤真先生だ。 伊藤先生は司法試験受験生のあいだではカリスマ的存在であり、僕も(精神的につらい)司法試験受験生の頃は当にカミサマのように見えて慕っていたのだが、彼の当の凄さは狭義の司法試験準備のための講義ではなく(これも超人的に凄いのだが)、論の合間に出てくる様々な小話を通じて伝わっ

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    walkinglint 2007/03/26
    > 先生のように世間体にとらわれずに自分にしかできない仕事を見つけることができた人こそが、本当に幸せなのだと思う。
  • 書評を書いてみた

    友人の依頼で、ビジネスマン向けのメルマガに書評を書きました(の宣伝を最後にさせてもらう代わりに)。かなり長いのですが、転載します: メルマガ「クリエイジ」第127号 2006年12月18日 目次 1.ビジネス書「マーケティング」書評 2.人生で感銘を受けた [編集後記] 1.ビジネス書「マーケティング」書評 岩瀬大輔 ○「すべては消費者のために。-P&Gで学んだこと」和田浩子著 トランスワールドジャパン社 2006年7月 http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4925112775 最高のビジネス教育は、理論やフレームワークを整然と並べた教科書を読むことではなく、生身の当事者が複雑に入り組んだ現実に直面し、悩みながら困難を乗り越えていった体験を共有することによってこそ得られる。ケーススタディを教授法とするハーバードビジネススクールでの2年

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    walkinglint 2007/03/26
    > このような「ポジショニング」の議論について、著者は成功のためには従来の競争の土俵から脱し、新しい価値を提供して「ゲームのルールを変えること」が大切であると述べている。
  • 保険数理の摩訶不思議

    保険会社には、アクチュアリー(保険計理人)と呼ばれる、保険料計算や将来発生する保険金支払のための準備金などを積み立てるプロが、必要である。聞くところによると、アクチュアリーの試験は日で一番難しいそうだ(司法試験よりも低い合格率)。 そんなアクチュアリーによる保険料計算のやり方を見てみると、ブラックボックスとなっている保険料の決まり方が少しだけ分かる。何枚にも数字が並ぶエクセルのシートをみるのは結構きついのだが、要するに年齢ごとに「死亡する確率」「入院する確率」を算出して、これに手数料を乗せて、保険料が出るということ。 じゃぁ、自分が入っている保険はどれくらい手数料を上乗せされているのか?それを簡単に計算できるツールがあるのが、このページ。やってみると、例えば今入っている保険は原価率35% → マージンを65%も乗せられているということ?! なんてことが分かって、なかなか面白いです。新ベン

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    walkinglint 2007/03/26
    > じゃぁ、自分が入っている保険はどれくらい手数料を上乗せされているのか?それを簡単に計算できるツールがあるのが、このページ。
  • 「情報交換」はしたくない

    お天気がよく、爽やかな月曜の朝。週末は、まったりとしたお誕生会をすることができて、ハッピーでした。心暖まるメッセージを頂いた皆さま、どうもありがとうございました。 ところで、最近、「情報交換」「意見交換」をしたいと言われることが多いのですが、この表現、あまり好きでないのです。何でだろう?と考えてみた。 まず、「お互い持っているものを出しあって交換する」という「バーター取引」のような響きがある。いいじゃないですか、まずは一方的に give だけでも、 take だけでも。 次に、相手方がお持ちの「情報」「意見」が、こちらにとっても興味の対象となるとか、有益であるとかいうことを前提に、押し付けられているような感じがする。相手によっては、とくにこちらが興味ある話をして頂けるわけでもないのに。 最後に、そもそも「情報」「意見」自体に価値があるわけではなく、人と人とがある時間を一緒に過ごすのであれば

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    walkinglint 2007/03/26
    > 人と人とがある時間を一緒に過ごすのであれば、その時間自体が心地よく、有意義であるかが大切であり、何らかの「情報」「意見」自体を目的としている感じがいやなのですよね。
  • なぜ株式投資はもうからないのか

    月曜日の夜はRTCカンファレンスにスピーカーとして参加する。今回は保田君の新著、『なぜ株式投資はもうからないか』の出版記念イベントも兼ねているとのことなので、予習として彼の問題意識を知っておくべく、同書を手に取った。 まず、個人投資家が中長期的に安定的な投資を行っていく上で、知っておくべき知識、あるいは「ゲームのルール」を知らないまま、ほとんど博打状態でマーケットに参加していることへの懸念は、共感する。それに対して警鐘を鳴らすことが書の一番の狙いであるように思った(タイトルがそれを表している)。 昨年の夏に帰国後、株をやっている友人に「ヘッジファンドで色々と面白い運用方法を見てきたので、教えてあげようか」と話したところ、「年率10~15%でまわすなんてことには興味ない。短期で数倍を狙えないと面白くない」と言われて、ああそうか、そういえば麻雀・パチスロが大好きなばくち打ちだった彼にとっては

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    walkinglint 2007/03/26
    > 週刊誌や雑誌、書籍の株式特集を立ち読みするにつれ、パチンコ・競馬などなど、大の博打好き国家であるわが国において、多くの人は株も安定した資産運用の手段ではなく、ゲームや博打のノリでやっているのだな、
  • ハーバード留学記 その後: 無駄な時間を過ごせ

    最近になって、大学生と話をする機会が増えた。まだ1年とか2年なのに、コンサルになりたいとか、HBSに行きたいとか言っているのを聞くと、「何かが違うのでは?」と違和感を覚える。学生の頃からビジネスプランとかコンサル投資銀行面接特訓とかやっている人の話を聞いても同じ(僕のブログなりを読む人たちだから、自然とそういう人たちが集まってくるのだろうが) 学生時代というのは、長い人生で2度と来ない貴重な時間だ。何の責任を背負うこともなく、誰に急かされることもなく、ただ思うままに自分の関心があることに没頭できる。時間はゆっくり流れているし、何にでもチャレンジできる。無駄なような時間の中から、自分の中に何かが深く刻み込まれていく。いや、むしろ、それは無駄であることそれ自体に意味があるように思える。 自分自身、学生時代にもっと色々なことをやっておくべきだったなぁ、と思うことがある。それでも、まぁジャズ研

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    walkinglint 2006/12/15
    べき と考えること自体が... ^^; > 学生時代に「色々やっておくべき」と考えることは、仕事ともっとも遠いことであるべきだ。
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