オーストラリアの総選挙が3日、投開票され、公共放送ABCによると、野党・保守連合(自由党と国民党)を率いるダットン自由党党首が下院選で落選が確実となった。ダットン氏は「我々は十分な成果を上げることができず、今夜それが明らかになった。私が全責任を負う」と敗北を認めた。 ダットン氏は1月、「政府効率化」を公約に掲げ、効率化担当相を新設すると表明。その後、当選した場合、大規模な政府職員削減や、国家公務員のテレワーク廃止を行う方針も示した。 さらに政府のDEI(多様性・公平性・包摂性)担当職員について「豪州の一般市民の生活改善に全く役に立っていない」と述べ、当選後に解雇すると訴えた。 ところがこういった戦略は裏目に出る。当初は「トランプ米大統領の人気に便乗している」と批判された。さらにトランプ氏が、ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援を渋ったり、諸外国からの輸入品に高関税をかけたりして国際的な反